パランティア問題
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- 2025年11月14日
- トピックス
SBIの売買代金額ランクでも
エヌビディア、テスラに次ぐ
3位となっているパランティア(PLTR)。
Weiss Ratingsでも
2023年10月から推奨をしていたので、
保有している方もいらっしゃるかもしれません。
パランティアは、
AIを用いたデータ解析企業として注目を集め、
今年だけで+144%も上昇しています。

(TradingView)
また、
先日まで閉鎖されていたアメリカ政府機関。
近いうちに再開されるとの見通しが示された時には
株式市場はAI関連銘柄を中心に上昇。
その上昇の勢いに乗り、
パランティアも一時8%を超える上昇となりました。
しかし、直近では
また10%ほどの下落を見せています。
実際、
Weiss Ratings Japanのアナリストであり
月刊Weiss Ratingsの主任編集長を務める
ナイルズ・マティブ氏は
多くの投資家が注目している
パランティア(PLTR)には
ある1つの問題があると警告しています。
今年だけで144%と2.5倍近く上昇している
パランティアに潜む問題とは
一体何なのか?
先日発表された決算は良好だったものの、
投資家として知っておくべき1つのデータがあるといいます。
パランティアに投資している方、
これからパランティアに投資しようとしている方は
今すぐにご覧になってください。
パランティア問題
今の株式市場には、私が「パランティア(PLTR)問題」と呼ぶ現象が起きています。パランティア問題とは、市場に渦巻く「熱狂(マニア)」のことです。
今回のパランティアの急上昇に関しては、「AI」による恩恵なくしてこの熱狂は語れません。
私はここしばらくの間、ハイテク株は著しく過大評価されていると言ってきました。月刊Weiss Ratingsを購読されている方であればご存じでしょう。
また、それらの価値が急落するという、大きく、そしておそらく差し迫った危険があるという私の予測もお届けしてきました。
しかし、私が1990年代後半のハイテクブーム(ドットコムバブル)との比較を始めると、強気派はすぐに反論してきます。
彼らは、今日のAIのリーダー企業は、ナスダック崩壊時に倒産したような(実体のない)ぽっと出のインターネット企業とは全く違う、と言います。 彼らの論理は単純です。
今のNvidia (NVDA)、Apple (AAPL)、Meta (META) のような企業は、すでに非常に収益性の高いビジネスを展開している。 Pets.com(ドットコムバブル崩壊の典型的な企業)のような企業はこれほどまで収益性がなかった、と。
実際、FRBのジェローム・パウエル議長さえも、この議論を展開しています。彼は最近、記者にこう語りました。
「この(AIブーム)は、これらの企業、つまり非常に高く評価されている企業が、実際に収益などを上げているという点で(以前のドットコムバブルとは)異なります。」
「90年代のドットコム(バブル)を振り返ると、あれらは… 企業というよりただのアイデアでした。」
これは都合の良い記憶です。そして、それはおそらく間違っているでしょう。
MarketWatchに掲載されたアレンズ氏による最近の記事は、私がこの1年以上皆さんに伝えてきたことと本質的に同じことを主張しています。

(出典:MarketWatch)
アレンズ氏はFactSetのデータを用い、現実を完璧に表現しています。
「2000年2月末のバブル絶頂期に、ナスダックで最も価値のあった企業は、ハイテク大手のマイクロソフト(MSFT)、シスコシステムズ(CSCO)、インテル(INTC)、サン・マイクロシステムズ、テキサス・インスツルメンツ(TXN)でした。」
「ナスダックの上位100社は、ITインフラを製造し、事業、売上、利益を上げていたテクノロジー企業によって占められていました。」
「当時の決まり文句は、ドットコム時代はカリフォルニアのゴールドラッシュのようなもので、最も儲かるのは(金を探す)採掘者に『つるはしとシャベル』を売る人々だ、というものでした。」
「当時世界で最も価値のあったマイクロソフト(時価総額4650億ドル)は、過去12ヶ月で220億ドルの売上と87億ドルの利益を誇っていました。」
「時価総額4500億ドルで第2位のシスコシステムズは、150億ドルの売上と25億5000万ドルの利益を上げていました。」
「3800億ドルで第3位のインテルは、290億ドルの売上と73億ドルの純利益を上げていました。」といった具合です。
「ナスダックの時価総額上位30社のうち、23社が過去12ヶ月の売上が10億ドルを超え、25社が黒字でした。」
「当時の企業がただのアイデアにすぎなかったPets.comやeToysのような企業に占められていて、利益を上げていなかったという主張は単なる神話に過ぎません。」
まさにこれが、私が昨年9月、月刊Weiss Ratingsの読者に、ハイテクバブルの最盛期にサン・マイクロシステムズのCEOであるスコット・マクニーリー氏自身が、自社の株にそんな高値を払わないよう投資家に伝えようとした、という話をした理由です。

予想通り、投資家は甚大な損失を被りました。 そして予想通り、今日、何百万人もの投資家が再びまったく同じことをしているのです。
過去に私は、今「AI関連で利益を上げている『つるはしとシャベル』」の典型例として、Nエヌビディア(NVDA)を挙げました。
しかし、今エヌビディア以上に熱狂を生んでいる企業があります。
そう、AI技術の防衛ソフトウェア企業である、パランティアです。 この銘柄で多くの人が大金を稼ぎました。それは素晴らしいことです。
しかし、今パランティアを買うべきでしょうか?
私の答えはNOです。

先週のパランティアの第3四半期決算発表で、同社は売上高11億8000万ドルに対し、1株当たり利益が21セントだったと発表しました。 また、第4四半期の売上高は約13億ドルを見込んでおり、調整後営業利益は6億9500万ドルから6億9900万ドルの間になる見込みだとも述べました。
これらの数字はすべて予想を上回るものでした。
しかし、一つだけ問題があります。
決算発表当日、パランティアは史上最高値を更新し、その評価額は:
今年の予想売上高の111倍…
過去12ヶ月実績利益の470倍…
そして、予想利益の230倍…
前回のインターネットバブルの際、スコット・マクニーリー氏は自社の売上高の10倍もの株価を支払うのは無意味だと言いました。 にもかかわらず、投資家たちは最近、パランティアにその11倍以上の価格を支払っているのです。
金融界には、この種のバリュエーション(株価評価)を表す専門用語があります。それは「愚か(stupid)」というものです。 パランティアの決算が報じられた後、市場全体が少しためらいを見せたのはこのためです。

しかし、まだ正気が完全に戻ってきたわけではないようで、多くの投資家が「押し目買い」の精神を持ち続けています。 これは、大規模な誇大広告に煽られた強気相場の末期によく見られる通常の行動です。
つまり、少し下落したといっても安全なわけではないと考えています。
幸運を祈って
ナイルズ・マティブ
いかがだったでしょうか?
今年だけで144%も上昇している
パランティア。
もし、あなたが
急騰前に投資していた場合には
大きな含み益を獲得できているかもしれません。
ただ、
現在のパランティアは株価が急騰したこともあり…
・今年の予想売上高の111倍…
・過去12ヶ月実績利益の470倍…
・予想利益の230倍…
という極めて割高といえる状況と
なっているようです。
もちろん、
ここから先、AIによる恩恵を
さらに受けて株価が上昇する可能性もあります。
ただ、
過去の歴史を振り返る限りでは、
今現在はかなり高値となっていると
ナイルズ氏は指摘しています。
では、一体今の相場の中で
どのように投資していったら良いのでしょうか?
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