NATOの新たな支出拡大から 利益を得る方法
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- 2025年8月19日
- トピックス
今後10年は続く追い風が、
今まさにヨーロッパで吹き始めました。
今年6月末、オランダ・ハーグで
開かれたNATOサミット。
そこで下されたのは、
加盟国全体の“ある支出”を従来の
2倍以上に拡大させる「歴史的な誓約」でした。
この合意の立役者こそ、
NATO現事務総長マルク・ルッテ氏。
トランプ大統領でさえ
無視できない交渉術を持つ
彼が導き出したその成果は、
今後何年も続く可能性のある
巨大な資金の流れを
生み出そうとしています。
このことについて、
Weiss Raitingsテクノロジー投資の
アナリスト、マイケル氏は
“素晴らしい長期的価値”と称賛し、
巨大な投資トレンドに初期から乗れる
希少なチャンスと述べています。
巨額の資金を動かす
誓約の正体とは一体何なのか?
そして、
それにより今後長期的な成長が見込まれる、
“今すぐ参入すべき市場”とは?
ぜひ最後までご覧ください。

彼はウォール街の人間ではない…シリコンバレーの人間でもない…それどころか、アメリカにすらいない。
しかし、ヨーロッパでは、 元オランダ首相がトランプ政権の最も強力な同盟者の1人となっている。そして、賢い投資家なら注目すべき人物だ。なぜなら、彼はあなたを有益な投資チャンスへと繋ぐことができるからだ。説明しよう…
先月、現NATO事務総長を務めるマルク・ルッテ氏は、サミットでのある発言が大きな注目を集めた。それは長いコメントなんかじゃなく、ただの短いひと言だった。
トランプ大統領は、イスラエルとイランを「ケンカをした二人の児童」に例え、その説明に少々下品な言葉も交えていた。するとルッテ氏がこう口を挟んだ──「父親は時に、子どもたちのケンカをやめさせるために、強い言葉を使わなきゃならないこともある」
この一言で、彼はトランプを制して見せた。そして、彼が言った「強い言葉」には、投資家が注目すべき大きなトレンドが隠されている。
取引をしよう。
ルッテ氏はコメディアンとして知られていないかもしれない。しかし、彼が最近仲介した「ある合意」は、その名を刻むべき成果と言えるだろう。ルッテ氏の卓越した交渉術の結果、NATO加盟国は歴史的な誓約に合意した。
それは、2035年までに、防衛および安全保障関連の支出をGDP比5%へ引き上げるというものだ。この5%の内訳は、3.5%が中核的な防衛システム、1.5%がサイバーセキュリティや物流といったより広範な安全保障対策に充てられる。この誓約が重要な理由は大きく2つある。
1つ目は、防衛費の基準値(GDP比約2%)を倍増させる点。
2つ目は、NATO加盟国に防衛費増額を求める米国圧力とのバランスを取った点。
トランプ大統領はこれまで、ヨーロッパ諸国が自国を守るために十分な支出をしていないことに度々不満を表明してきた。しかし、今回の決定は間違いなく正しい方向への大きな一歩である。実際、ルッテ氏はこの合意を「集団防衛にとっての量子的飛躍」と表現し、彼にとって初めてのNATOサミットでの大きな外交的成果となった。つまり今後10年間、防衛費は着実に増加していくことになり、防衛産業全体にとっては非常に明るい兆しとなる。

もちろん、この産業への投資を10年も待ちたくはない。私たちは今すぐ、初期段階で参入したい。なぜなら、初期段階こそ利益へのポテンシャルが最も大きいからである。では、どうすればポテンシャルを最大化できるのだろうか?
欧州全域にまたがる防衛投資
このようなケースでは、ヨーロッパ中心の防衛市場をできるだけ広く、一度にカバーすることが有効だと考える。だからこそ、私が注目しているのが Select STOXX Europe Aerospace & Defense ETF(EUAD)だ。
昨年10月に設立されたこのETFは、Europe Total Market Aerospace & Defense Index(STOXX)に連動する。EUADは、保有資産の80%を売上の半分以上を航空宇宙・防衛事業から得る欧州企業に投資している。
誤解のないように。このETFは、よくある広く浅く分散投資されたETFとは異なる。EUADに含まれる銘柄は、優れた経営実績と利益成長の可能性を重視して厳選されている。そのため、このファンドは時価総額に基づき、加重平均で約12銘柄のみを保有している。
防衛分野の支配者一覧
以下で紹介するものは、ヨーロッパの防衛・航空分野で支配的な役割を果たす
優良企業だ。見ていこう。
エアバス(EADSY)は、商用航空機、ヘリコプター、軍用輸送機、衛星および関連システムを設計・製造・販売する世界有数の航空宇宙企業だ。ボーイングと並び、世界の商用航空機業界の二大プレーヤーの一つであり、20年に及ぶ航空機市場の好景気を享受している。
サフラン(SAFRY)は、パリに本社を置くフランスの多国籍企業で、航空宇宙、防衛、セキュリティ分野向けの高度技術製品の製造・開発を手掛ける。特に航空機エンジンと航空電子システムで知られており、エアバスとボーイングにとって主要なサプライヤーとなっている。
ロールス・ロイス(RYCEY)は、高級車メーカーとして知られている。しかし、同社は航空宇宙産業と防衛産業の分野で世界トップクラスのサプライヤーでもある。同社は米国国防総省をはじめ、オーストラリアやイギリス、インドなど各国と契約を結んでいる。また、エアバス、ボーイングをはじめとする航空機メーカーや複数の航空会社にジェットエンジンを供給している。
BAEシステムズ(BAESY)は、世界有数の防衛、セキュリティ、航空宇宙分野のリーダー企業の一つだ。イギリスを拠点とする同社は、世界中の軍隊(特にイギリス、アメリカ、サウジアラビア、オーストラリア)に軍事装備、高度な電子機器、サイバーソリューションを供給する重要な役割を果たしている。
ラインメタルAG(RNMBY)は、ドイツの大手防衛・自動車技術企業であり、世界的にも存在感を高めている。欧州で最も重要な兵器メーカーの一つで、陸上部隊の近代化、先進兵器、装甲車、弾薬などの生産において、中心的な役割を果たす。また、センサー、射撃管制システム、対ドローン防衛技術も手掛けている。
これらの企業はティッカーシンボルからもわかるように、米国では店頭取引(OTC)で取引されている。中には取引量が少ない銘柄もある。しかし、EUADはSECの規制を受けるライセンス取得済みのBATS取引所で取引されているため、その点は問題ない。
私が個別銘柄よりETFを好む最大の理由、それは…
希少なチャンス
このファンドが比較的新しいことも大きな魅力だ。つまり、ウォール街がここにある素晴らしい長期的価値に気づく前に、早い段階で参入できる希少なチャンスが得られる。EUADはすでに市場を圧倒している。設立以来、わずか1年足らずで+65.6%。一方、同期間のS&P500はわずか+9.3%にとどまっている。

しかし、心配はいらない。私は、まだ十分な成長余地があると考えている。なにしろ、これは全く新しいパラダイムであり、NATOが新たな防衛目標を達成するには何年にもわたる投資が必要だからだ。つまり、これは最も重要な時間軸の「長期的な視点」を考えると素晴らしい投資先なのである。
幸運を祈って
マイケル・A・ロビンソン
いかがでしたか?マイケル氏は、NATO加盟国が国防衛費を従来のGDP比2%から5%へと倍増させる誓約に合意したことを受け、今後10年で欧州防衛産業が継続的な恩恵を享受すると注目しています。
そして、この長期トレンドに早期から乗る手段として紹介されたのが、欧州の航空・防衛大手に厳選投資できるETF:Select STOXX Europe Aerospace & Defense ETF(EUAD)。設立から1年足らずで+65.6%という驚異的なパフォーマンスを記録し、依然として成長余地が大きいとされています。今後、長期的な視点で市場平均を上回るリターンを狙いたい投資家にとってEUADは有力な選択肢の一つとなるかもしれません。
そして、もしあなたがEUADのように、今後の成長が期待できる銘柄や産業を見極め、投資で大きなリターンを狙いたいと考えているなら、こちらの動画をご覧ください。

この動画では、金融業界で50年以上の経験を持つWeiss Ratings創業者、
マーティン・ワイス氏が
・「健康と経済と投資」に共通する原理
・失敗しない投資判断の原則
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