ゴールドはここからも上昇するのか?
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- 2026年2月6日
- トピックス
先週、ゴールドの価格が
1オンス=5,000ドルを突破し、
またもや史上最高値を更新しました。
※TradingViewから引用:2025年1月27日〜2026年1月26日
ゴールドは昨年から急騰が続いており、
2025年には約65%上昇。
これは1979年以来、
最大の年間上昇率となりました。
そしてその勢いは2026年に入っても衰えず、
年初来からすでに15%以上上昇しています。
このようなゴールドの価格上昇について、
ゴールド融情報大手ブルームバーグは
「トランプ米大統領によるFRB(連邦準備制度理事会)批判や、
ベネズエラ、イラン、グリーンランドを巡る地政学リスクにより
安全資産であるゴールドなどに振り向ける動きが加速している」
と報道。
では、この上昇はいつまで続くのでしょうか?
世界的ゴールド融機関のゴールドマン・サックスは
2026年12月までには1オンスあたり5400ドルに
達すると予想しています。(2026年1月26日時点)
しかし、ゴールドマン・サックスは
5400ドルと予想していますが、
その上昇はそれ以上になるとかもしれません。
なぜなら、
貴金属投資のスペシャリストである
Weiss Ratingsのアナリストが
今の2倍になるかもしれないと予想しているからです。
そのアナリストは、
このゴールドの上昇相場を捉えるうえで
注目すべき銘柄も紹介しているので、
ぜひこのまま続きをご覧ください。
ゴールドが1オンスあたり1万ドルを目指す理由
そろそろ、ゴールドの目標価格を引き上げる時が来た。
2024年10月、私我々Weiss Ratingsコモディティ・リサーチチームはゴールドの目標価格を
1オンスあたり6,900ドル強に設定した。
しかし、今となってはこの水準は低すぎると考えている。
理由はシンプルである。
ゴールドは、過去の長期利下げ局面で見られた上昇を、
はるかに上回るスピードと勢いで急騰しているからだ。
前回の大きな利下げサイクルは2007年に始まったが、
その期間中、ゴールド価格はほぼ3倍に上昇した。
チャートの青い部分がその時期である。
そして、赤い線が2024年に始まった今回の上昇相場だ。
見ての通り、ゴールドが急騰していることが確認できる。
それにもかかわらず、ゴールドの上昇相場に対して
「もう終わりだ」とフォークを突き刺そうとする人々が大勢いる。
「株は最高値を更新しているときに買うのが一番だ」と語る同じ人々が、
ゴールドが4,500ドルを超えた途端に、購入をためらう。
まったく、愚かとしか言いようがない。
トレンドは味方につけるべきものだ。
そして、今回のゴールドのトレンドは極めて強気である。
それでも私は、こうした弱気な見方が多い現状を、むしろ好ましく思っている。
もし全員が強気であれば、それこそ売りを考える局面だからだ。
実際、私はこのゴールドの強気相場はまだ初期段階にあると考えている。
押し目は、依然として買いの好機である。
ここで、多くの人が見たことのないであろうチャートを示したい。
これはゴールドの価格をS&P500で割った長期チャートである。
前回、この比率が上昇に転じた際、その上昇は10年間続き、
ゴールドはS&P500に対して約400%上昇した。
そしてこの比率は、昨年再び上昇に転じている。
つまりチャートが上に行くほど、株に対してゴールドが強いことを示している。
もちろん、悲観論者はこう主張するだろう。
「株が下がり、ゴールドが横ばいでも、この比率は上がる」と。
確かに、私は2026年の株式市場は大きく変動すると見ている。
しかし同時に、主要株価指数は最終的には上昇して終わるとも考えている。
なぜか?
選挙の年だからである。
ホワイトハウスは、経済と株式市場を押し上げるため、
あらゆる政策手段を講じる可能性が高い。
私は、この流れを気に入っている。
したがって、ゴールドの新たな目標価格を設定する時が来た。
私が考える新たなゴールドの目標価格は
1オンス=1万ドルである。
私はこれまで、ゴールド価格を押し上げる要因を何度も指摘してきた。
・中央銀行によるゴールドの大量購入
・脱ドル化の進行
・新規鉱山供給の不足
・急増する財政赤字と政府債務
・高まる地政学リスク
・インフレを懸念する投資家からの需要急増
そして、1万ドルが最終的な天井とは限らない。
現在、米国大統領がFRB議長に対し、
利下げを強く求めている状況が続いている。
前回、同様の状況が見られたのはニクソン政権時代である。
その経済運営の失敗がスタグフレーション(景気後退と物価上昇が同時に進行している状態)
を招き、ゴールドが投資の選択肢として選ばれるようになった。
その結果、10年間のインフレの間にゴールドの価格は2,300%も急騰した。
今回の強気相場に話を戻そう。
ゴールドは2024年初頭に1オンス=2,000ドルを突破している。
もし、関税戦争やホワイトハウスによるFRBへの過度な介入によって、
米国が再びスタグフレーションに陥ったらどうなるのか?
仮に、ゴールドが再び2,300%上昇したとすれば、
ゴールド価格は1オンス=4万8,000ドルに達する。
月刊Weiss Ratingsのメインアナリストを務める
ナイルズ・マティブも同じ結論に至っている。
ナイルズは、
データと市場の歴史に基づけば、ゴールドが4万8,000ドルに到達する可能性のほうが、
米国株式市場が現在の高水準を維持できる可能性より高いと見ている。
FRBが利下げを続ければ、それはゴールドにとって追い風となる。
仮に利下げを停止、あるいは利上げに転じたとしても、
それは株式などのリスク資産には逆風となる一方、
安全資産であるゴールドには引き続きプラスに働く可能性が高い。
さらに、増え続ける政府債務、地政学リスクの長期化、各国によるドル依存低下の動き。
これらはいずれも、ゴールドにとって追い風であると彼は指摘している。
その結果、
リスクとリターンを比較するなら、現時点ではゴールドおよびゴールド関連株を選ぶ。
これがナイルズの結論である。
恐怖と熱狂の中のゴールド
もちろん、ゴールドが必ずそこまで上昇すると断言しているわけではない。
これは、事態が極端に悪化した場合に想定される一つの可能性にすぎない。
しかし当面について言えば、
1オンス=1万ドルは、現実的かつ堅実な目標に見え始めている。
この上昇相場における私の選択は、iShares Gold Trust(IAU)である。
これは現物のゴールドを保有するETFだ。
ご覧の通り、IAUはゴールドの価格とともに急上昇していることがわかる。
もしまだ購入していなくても、
「こんなに上昇を逃した」と自分を責める必要はない。
それよりも、これからの上昇に目を向けるべきだ。
ゴールドが1万ドルに向かうなら、
今の水準は、まだまだ安い。むしろ安すぎるとすら言える。
ゴールドの世界では、まだ何も終わっていない。
押し目は、迷わず検討すべき局面である。
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いかがだったでしょうか?
ゴールド・資源分野を専門とするWeiss Ratingsアナリストによれば、
ゴールドの価格は今後も上昇基調が続く可能性があり、
中長期的には1オンス=10,000ドルに達する可能性は十分あると考えています。
引き続きトランプ大統領を巡る関税問題や
ホワイトハウスによるFRBへの政治的圧力など
市場の不確実性が続いている中、
iShares Gold Trust(IAU)は今後も安全な投資先になるかもしれません。
※将来の効果を保証するものではありません
とはいえ、実際にゴールドへの投資を検討するとなると、
・ゴールドは現物で持つべきなのか、それともETFが良いのか?
・資産のうち、どれくらいをゴールドに配分すべきなのか?
・改めて5,000ドルを超えた今から買っても問題ないのか?
といった疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
そうした疑問について、
国際政治学者の藤井厳喜先生と
米国株投資のプロである江崎孝彦氏が
ゴールドをテーマにした対談を予定しています。
気になった質問をお二人に直接聞く機会もあるので、
関心のある方は、ぜひこちらもご確認ください。
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。



