不安定市場を賢く乗り切る1つの方法
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- 2024年8月28日
- トピックス
「金融政策を調整する時が来た」
8月23日、FRB議長のパウエル氏はジャクソンホールで開かれた経済政策シンポジウムでこう発言。
市場関係者はこの発言を「利下げをほぼ明言した」と捉え、市場が開くとともにS&P500は上昇。
7月16日につけた史上最高値にまでもう少しで到達するところまで上昇しました。
しかし、その一方で米国経済には景気後退が来るのではないかという懸念が広がっています。
実際に、米国では失業率が4ヶ月連続で上昇。
それにより、「サーム・ルール」が点灯しました。
「サーム・ルール」とは失業率によって計算される景気後退のシグナルの1つ。
これまで米国の景気後退を100%的中させてきたと言われています。
このような不安定な株式市場には私たち個人投資家はどう対処したら良いのか?
Weiss Ratingsの格付けシステム総責任者であるギャビン氏は、不安定な市場を賢く乗り切るための方法を明かしてくれました。
続きはギャビン氏の記事をご覧ください。
景気後退リスクが高まった今、個人投資家はさまざまな問題に対処しなければならない。
投資家は、膨大な量のデータを分析し、市場を理解するために奮闘している。
売上から経済指標、そして予測不可能な市場の反応まであらゆるものがその対象だ。
それから、予測不可能なイベントもある。
例えば先週、FRB(米連邦準備制度理事会)はワイオミング州ジャクソンホールで会合を開いた。ジェローム・パウエル議長は政策金利の引き下げを示唆したが、具体的な政策については言及しなかった。9月のFOMCでの決定は市場を混乱に陥れる可能性もある。
11月には大統領選も控えている。大統領選までの数ヶ月間にはサプライズが必ずある。
Weiss Ratingsでは、予測できることに対する正確性には自信がある。
私たちは毎日、入手できるすべてのデータを収集し、解析している。長年にわたって、マーティン・ワイス博士は、Weiss Ratingの格付けを最大限効率的に実行し続けるために2500万ドル以上を費やしてきた。
私たちWeiss Ratingsは、その格付けが個人投資家の資産形成により役立つものにするための出費も厭わない。
役立つものにするための出費も厭わない。
そのおかげで、個人投資家はWeiss Ratingsのwebサイトに簡単にアクセスし、リサーチに役立つパワフルな投資アイデアを探すことができる。
そして、このデータの多くは無料で利用ができる。
Weiss Ratingsの1番の魅力はそこにある。
しかし、Weiss Ratingsのwebサイトには誰でも利用できるデータが大量にあるので、何から始めたら良いかわからない場合もあると思う。
最近の不安定な市場では、大型株を見ることが乱高下する市場を乗り切るための賢いアイデアとなるかもしれない。
今日は、時価総額が上位の銘柄について、Weiss Ratingsの格付けデータを見ていこう。
また、1年間の騰落率、PSR(株価売上高倍率)、50日指数移動平均、配当利回りも一緒に確認したいと思う。
では早速見てみよう。
上記の画像を見ると、
・1年間の騰落率を見れば、どのようなパフォーマンスをしているか
・PSR(株価売上高倍率)を見れば、どれくらい割安な株か
・50日指数移動平均を見れば、テクニカルな面でどのような動きをしているか
・配当利回りを見れば、どれくらいの配当を出しているか
を非常に簡単に見ることができる。
結局のところ、投資家のニーズはそれぞれによって異なる。では、この素晴らしいツールをあなたの投資スタンスに合わせたものに当てはまるように活用するための方法をもう少し詳しく解説しよう。
1年間の騰落率を見ると、エヌビディア(NVDA)のように直近1年間で+186%となり、大幅に上昇した銘柄もあれば、一方でテスラ(TSLA)のように、わずかに下落している銘柄もある。
テスラは、格付けのランクを見てみても少なくともすぐには手を出さない銘柄だ。
テスラのEVを非難しているわけではない。しかし、その株価はまだ非常に割高だ。そして、テスラはEV市場で多くの競争相手がいる。1年間で3%下落したのは驚くことではない。
PSR(株価売上高倍率)は企業の株価と売上高を比較し、投資家がいくらなら支払っても良いか、つまりどれだけ割高なのかを見るための指標の1つだ。
エヌビディアとTSMC(TSM)は、上記の画像の中でも割高に見える。しかし、投資家はAIが秘めるポテンシャルのおかげで、これらの半導体企業が成長する可能性にかけ、割高でも株を購入している。
次は、50日指数移動平均だ。これは直近の50日間の取引価格と現在の株価を比較し、株価の方向性を確認するのに役立つ。
最後に、配当利回りを見てみよう。配当金が多い銘柄をお探しなら、エクソン・モービル(XOM)がオススメだ。
エクソン・モービルは一貫して、かなりの配当金を支払っている。
ここまで、いくつかの指標を出して、投資先を分類してきたが、これらは数多くあるWeiss Ratingsで確認できる指標のうちのごく一部だ。
Weiss Ratingsの格付けをぜひ確認して、自分のニーズに合った指標を探してみてほしい。
健闘を祈って。
ギャビン・マゴール
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。