【ハリケーンから読み解く】注目すべき投資分野
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- 2024年10月29日
- トピックス
アメリカではまたしてもハリケーンがやってきた。
3週間前には、5段階中上から2番目の勢力だったハリケーン「ヘレン」が襲来し、2週間前にはハリケーン「ミルトン」が猛威を振るった。
私が住んでいるフロリダ州でも、ハリケーン「ミルトン」の影響を受けた。
そして、ハリケーンがWeiss Ratingsの拠点:フロリダ州の西海岸を襲い、私が住む地域にも甚大な被害をもたらした。
ハリケーン「ミルトン」が上陸した日の夜、フロリダ州全体で38件もの竜巻の報告があった。
ちなみに、フロリダ州で発生する竜巻は通常、年間50件ほどだ。
Weiss Ratingsの本社は、パームビーチ・ガーデンズにあるが、その西部では、風速60m/sを超える竜巻が発生した。
過去10年間で、私たちは今回以上に強力なハリケーンを何回も目撃してきた。そして、これは気候変動が要因だと考えている。
過去、これほど強力なハリケーンが何度もやってくることは想像できなかった。
しかし、ハリケーンが強力になり、頻繁に発生するようになったため、このような異常な出来事が当たり前になりつつある。
こうした気候変動は保険業界に大きな影響を与える。
今回はそんな保険業界で注目すべき銘柄はどんなものなのか?みてみようと思う。
セクターリサーチ
Weiss Ratingsのサイトにアクセスして、保険業界のどんな株式が「B+」以上の評価を受けているかを確認してみよう。
「Insurance(保険)」と「B+」以上の評価で絞り込んで、年初来リターン順に並び替えた結果がこれだ。
1番上に来ているのは「B+」評価のThe Progressive Corporation(PGR)だ。
米国にお住まいの方はPGRについて、よく聞いた事があるだろう。
PGRは保険業界の中ではかなり有力な企業で、主に自動車保険に重点を置いている。
他にも多くの保険会社がある。もし興味を持ったなら、Weiss Ratingsのサイトから詳細を確認してみてほしい。
ハリケーンシーズンは例年11月ごろまで続く。引き続き注意を払いつつ、保険業界の企業に目を向けてみるのもいかがだろうか。
保険業界に資金を投入する著名投資家
あなたは投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットが実は投資家ではなく、保険屋だったことは知っているだろうか?
2023年、彼が率いる会社バークシャー・ハサウェイの売上高は3644億8200万ドルだった。
投資の神様と言われる所以から投資事業の売上がメインだと思っている方もいるだろう。しかし実は、売上高のうち、最も多くの割合を占めていたのは保険関連事業だ。
実際に、その保険事業について、「当社の拡大を推進してきたエンジン」と発言し、その重要性を語っている。
最近、バフェットは長年保有し続けていたアップルの株を大量売却していたが、その一方でとある保険会社の株式を約67億ドル分も購入していた。
10月18日に発行されたばかりの月刊Weiss Ratingsの最新号では、そんなバフェットも投資する保険業界から、
・上場以来、連続増配
・安定した利益成長
・業界平均よりもかなり割安水準
・Weiss Ratingsの格付けで最高評価
の銘柄を買い推奨した。
月刊Weiss Ratingsのメインアナリストであるナイルズ氏はこの銘柄について、
「安定した業績を上げている」
「配当も健全かつ増加傾向にあり、魅力的な株価で取引されている」
と分析している。
ぜひ、月刊Weiss Ratingsを購読して、あなたのポートフォリオにも、バフェットが好む保険業界で活躍するであろう銘柄を組み込んでほしい。
→月刊Weiss Ratingsの購読はこちらから
健闘を祈って。
ギャビン・マゴール
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。