市場を下支えしているのはテクノロジー関連株のみ− このような市場に投資する方法
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- 2020年7月21日
- トピックス
今は非常に限定された株や分野にとっては、最高の時期だ。しかし、それ以外の分野には、最悪・絶望の時期となっている。
もし金融、輸送、エネルギー、小型株などその他大多数を所有しているなら、あなたは絶望の淵に立たされていることになる。2020年はまさに「2つの市場の物語」になると言えよう。マーティン・ワイスは先日、今年が「大分岐」の年になると語った。つまり、巨大なチャンスと大きなリスクの両方が生まれているということだ。
以下のことを考えてみていただきたい。S&P500は年初から今までに約2%下落した。その数字だけ見れば、それほど酷くは見えない。しかし、S&P 500の11分野のパフォーマンスを見ると、信じられないほどリターンにばらつきがあることが分かる。
テクノロジー関連株はノリにのって、15%以上も上昇している。このチャートをご覧いただきたい。
一般消費財・サービス分野は 12%以上上昇しているが、アマゾン(AMZN、格付け「C+」)に偏っている。同社はこの分野の25%を占めている。
通信サービスは 4%上昇している。こちらもほんの一握りのハイテク株に偏り、フェイスブック(FB、格付け「B-」)と、アルファベット(GOOGL/GOOG、格付け「B」/「B」)が分野の45%を占めている。
一方、一握りの大型ハイテク株からあまり影響のないその他分野が、今年は軒並み赤字となっている。素材産業は5%、不動産は11%、資本財・サービスは16%、金融は23%の減となっている。そしてエネルギーは41%も下落した。
はっきり言って、これは強力な強気相場の際に見られる広範囲に渡る上昇気流のようなものではないと考える。今回は、範囲がかなり狭くもっと厄介な変動である可能性がある。これは私のキャリアの中でも、ほんの数回しか見たことがない。過去に最も顕著にその状態が表れたのは1999-2000年のドットコムバブルのピークの辺りだ。
これは今、株式大暴落の危機が迫っていると予告しているのだろうか?そうではない。しかし、あなたは私が提唱する「セーフ・マネー」のアプローチを活用し、より慎重に行動したいと思うことだろう。ご存知の通り、セーフ・マネーは収益を生み出す投資、貴金属や鉱山株などの代替資産、高水準の現金、その他リスクをコントロールするための重要かつ慎重なステップに焦点を当てている。
成功するために取るべきステップはもう一つある。それは、情報を集め続けることだ。このようなボラティリティの高い時代は、知識が最大の武器になる。それは、私たちにも同様だ。だからこそ、ワイス・レーティングス・チームはあなたの声をお聞きしたいと思っている。
私たちは、この「2つの市場の物語」の中であなたが直面している問題について、もっとよく理解したい。あなたのポートフォリオやご家族、日常生活にどんな影響があったのか教えていただきたい。また、課題となっていることや、心配事についてもお聞きしたい。
そして何より、我々は可能な限り直接的にこれらの課題に取り組んでいきたいと思っている。次回もお楽しみに。
マイク・ラーソン