ゼロ金利政策時代に収入を得る方法
- 1341 Views
- 2021年5月3日
- トピックス
米連邦準備理事会(FRB)は、28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利政策と量的金融緩和政策の現状維持を決めた。
当分の間、FRBは利上げの準備ができているとは言わないと思われる。また、毎月何百億ドルもの債券購入をやめる準備ができているとも言わないだろう。
そして少なくともインカム投資家にとっては、それが問題になる。(訳注:インカムとは、債券の利息や株式の配当のこと。)
このゼロ金利政策(ZIRP)が利回りを低下させているのだ。
来る月もその先もずっと収益が得られない。
さらに、FRBはインフレ圧力が高まっている時に行っている。
直近では、名目利回りが低いだけでなく、インフレ調整後の実質利回りも低下しているのだ。
下の10年物の物価連動米国債(TIPS)の利回りチャートを見ていただきたい。
これまでずっと、マイナス0.75%からマイナス1%の範囲で推移してきたことがお分かりいただけるだろう。
データを取り始めて以来、現在が最も深刻かつ一貫して実質利回りがマイナスになっている。
つまりFRBは全力であなたが稼ぐ収益を抑制しているのだ。FRBは、あなたがインフレに負けないようにするために、リスクを取らせようとしているのだ。
しかし、強力な副作用もある。少なくとも適切な資産に投資していれば、利回りがプラスになることもあるだろう。実質利回りがマイナスになっていることもあって、仮想通貨や貴金属は、ここ数四半期は非常に好調だった。
一方で負の作用もある。
最近の不動産を例にとっても、異常なほどに高騰している。3月の中古住宅価格の中央値は、前年同月比で17%以上上昇し、32万1900ドルとなった。
それだけでなく、1年前の上昇率の2倍以上になっているのだ。
また、2000年代初頭の住宅バブル時の狂乱的な上昇を上回る、過去最大の上昇幅を記録した。その結果、家を買う人たちは寒空の下に晒されることになる。
このような環境下では、インカム創出計画、つまり、FRBやマイナスの利回りに負けずに対応できるアプローチが必要だ。
幸いなことに、我々にはその手助けができる。
それではまた
マイク・ラーソン
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。