ココア株で甘い利益を狙おう
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- 2022年2月19日
- トピックス
今回ご紹介するコモディティは、 私たちの多くが愛してやまないものだ。ココア、そして、それを原料としたチョコレート。
まずは、この美味しいお菓子の背景を少しご紹介したい。
「神々の食べ物」という意味を持つテオブロマ・カカオは、5000年以上前にマヤ族によって栽培され、儀式用の飲料として使われていた。
15世紀にはスペインがココアを入手するようになり、17世紀にはヨーロッパ中に広まった。
現在、ココアは様々な方法で楽しまれている。
- また、年間消費量が450万トンを超えるカカオ豆は、世界市場の主要コモディティとなっている。
糖分は細胞にエネルギーを供給する基本的な栄養素だが、カカオ豆にはフラバノールという強力な抗酸化物質が含まれており、血管を「弛緩させる」「炎症を抑える」「コレステロールを低下させる」などの効果が確認されている。
そして、濃い色のチョコレートほど、カカオとフラバノールが多く含まれている。
投資の甘い側面
上位のカカオ生産国は、すべて赤道から20度以内に位置している。
実際、
- 世界の生産量の60%以上が西アフリカのわずかな国で生産されており、中でもコートジボワールは最大の生産国だ。
いくつかの注目すべき欠点がある。
価格は、政治や市民の不安によって大きく変動する。例えば、コートジボワールは、1960年に独立を宣言して以来、政治的な腐敗と不安定さを経験してきた。
また、他の作物と同様、ココアの価格は天候に左右される。カカオの実が熟すには、雨と太陽の適切な組み合わせが必要であり、干ばつや大雨の影響で、さやが乾燥したり腐ったりすることがある。
さらに、ココアは生鮮食品であり、長期保存ができないという問題もある。
また、ココアは主にインフラや道路が整備されていない貧困地域で栽培されているため、供給が滞ることがよくある。
逆に言えば、新興国が豊かになれば、チョコレートの需要は確実に伸びるはずだ。また、米国をはじめとする先進国では、「おやつ」への愛着が失われる気配はない。
- 実際、米国はココアの最大の輸入国であり、年間133万667トン、52億ドル以上を輸入している。
しかし、最大の魅力は、ココアのようなコモディティがインフレ対策になることだろう。
また、消費者物価指数(CPI)が7%に達していることから、投資家はコモディティ、そしてココアのようなインフレヘッジに注目するのが賢明だ。
ココアの先物を取引することもできるが、より良い選択肢はiPathブルームバーグ・カカオ・サブ指数トータルリターンETN(NIB)だろう。
この指数は現在、1つの先物契約のみを追跡しており、経費率は0.70%で、取引量が少ないことに留意する必要がある。
しかし、1年チャートを見ると、非常に強気なブレイクアウトの最中であることがわかる。
生のココアを生産・販売する「純ココア」企業は存在しないが、ハーシー(HSY) のような企業は、最終的な商品の販売にエクスポージャーを持つスマートな投資となる。
他にも、ネスレ(NSRGY)とモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)は、Chips Ahoy、Oreo、Cadburyなどのお菓子を製造するクラフトフーズのスピンオフ企業だ。
これらの3社は、インフレが過熱してから好調に推移している。
ただ、ココアの価格が高いと、企業の収益に影響を与えることを忘れてはいけない。しかし、今はそれがチョコレートメーカーに影響を与えているわけではないようだ。
ココア価格は、需要の高さと供給の逼迫(コートジボワールが港に送る豆の量を減らしている)により、12月から8%以上上昇している一方で、小売売上高は四半期ごとに5%以上上昇している。
常にデューデリジェンスを行うことを忘れずに、短期的な調整があれば、それを利用するのが賢明かもしれない。
いずれにしても、ココアは、インフレを噛み砕くための甘い投資のようだ。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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