米国で最も恐ろしいチャート
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- 2022年10月3日
- トピックス
最近、住宅ローンの金利をご覧になっただろうか? 米30年物の年率換算の住宅ローン金利は、この1年間で90%上昇した。
これは、米国経済の重要な柱である不動産に打撃を与え、住宅市場の嵐を約束するものだ。
データによると、30年固定の住宅ローンの平均金利は6.87%に急騰したところだ。これは、年初の3.3%からの上昇で、2001年以来最高となる。
1981年以来、1年間で最大の伸び率だ。私にとって、今米国で最も恐ろしいチャートだと言える。
私はBankrateの住宅ローン支払い計算機を使い、その高い住宅ローン金利が家の支払いにどのような影響を及ぼしているのかを調べた。
一昔前なら、30年ローンを3%の金利で組むことができた。例えば、42万5000ドルの住宅があり、20%(8万5000ドル)の頭金を払ったとしよう。3%のローンを組んだ場合、総支払額の目安は月々1799ドル。
しかし、同じ家の住宅ローン金利を6.87%に上げると、総支払額は月2576ドルに跳ね上がる。 金利が上がっただけで、月々の支払いは43%も跳ね上がるのだ。
このため、一部の買い手は市場から退出する。
不動産への影響は待ったなしだ。最近発表された7月のS&P/Case-Shiller全米住宅価格指数によると、7月の平均住宅価格は2012年以来初めて下落した。
右端にある赤い棒を見てほしい。風向きが大きく変わった。
これは、不動産市場に痛みを連鎖させる引き金になりかねない。実際、もうすでに影響している。8月の住宅購入契約は15.2%がキャンセルされた。前年同期の12.1%からの増加だ。
それだけではない。不動産の問題は、より広い範囲に経済的な影響を及ぼす。
2018年、不動産建設は1兆1500億ドルの経済生産高に貢献した。 これは、米国の国内総生産の6.2%にあたる。
さらに、全米住宅建設業協会によると、家賃や光熱費などの住宅サービスに費やされる消費者のドルは、GDPの平均12%から13%であるという。
私の住んでいるフロリダ州は、間違いなく、その影響を受けることになるだろう。過去5年間で、フロリダの不動産価値は81%上昇した。フロリダは米国でもトップクラスの不動産市場だ。
確かに、米国には依然として住宅価格が上がっている地域があるが、今、全米で最大のリスクは、住宅価格が下がり始めることだ。
問題はまだこれから出てくる。
- 住宅建設数はすでに昨年と比較して減少している。これは、2011年以来のことだ。
- 住宅販売全体はすでに減少している。全米不動産協会は、2022年の中古住宅販売件数を519万件と見込んでおり、昨年と比較して15.2%の減少だ。
- 金利の上昇と建築コストの前年比35%増によって、住宅の値ごろ感は10年以上ぶりの低水準となっている。
- また、全米住宅建設業者協会のチーフエコノミストであるロバート・ディーツ氏によると、FRBは2023年の大半まで高金利を維持する可能性があるという。
一方で、不動産のエクスポージャーをヘッジすることができる。その方法の1つは、プロシェアーズ・ショート・リアル・エステートETF (REK)だ。
経費率は0.95%で、ダウ・ジョーンズ米国不動産業界グループ指数への日次ショート・エクスポージャーを提供する。
チャートを見ると、REKがブレイクアウトしているのがわかる。 今年に入ってから、すでに33%の上昇となっている。S&P500の22.3%の下落と比較してほしい。
このようなブレイクアウトがあれば、REKは1株38ドルまでジグザグに上昇していくと予想される。最近の価格からすると、素晴らしい動きだ。
いつものように、ご自身でデューデリジェンスを行うことを忘れないでいただきたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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