自分の投資スタンスが固まりました
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- 2022年10月6日
- トピックス
こんにちは。Weiss Ratings Japanの安居です。
少しお久しぶりですね ^^;最近はアメリカ人アナリストの情報を積極的に届けるようにしていました。
7月末にお届けした「今の上昇、ブルトラップ?」というメルマガでこんな画像をお見せしました。
※tradingview
ブルトラップというのは弱気相場の中にある一時的な上昇のこと。
こうした市場のアップダウンに振り回されるとびっくりするくらいのスピードで資産を失うので個人投資家が今最も注意すべき要素の一つです。
このメルマガを届けてからさらに半月ほどは上昇し続けましたが、
8月後半からの下落で元の価格にまで下落しました。
※tradingview
約2ヶ月上昇し、今のところ1.5ヶ月下落しているのでブルトラップというよりは一つのトレンドと解釈すべきかもしれません。
なので、しっかり分析して短〜中期投資で利益を獲得された方はいるでしょう。
でも、例えば8月12日の「S&P500が半値戻し達成」という記事を見て「強気相場が戻ってくる!」と思って投資した人にとっては間違いなくブルトラップでした。
※四季報
「半値戻しは前戻し」という格言があります。底値から半値戻ってきたら、2番底を試すことはほとんどないという経験則です。
残念ながら今回は経験則に当てはまらないケースでした…
※tradingview
ブルームバーグが「半値戻し達成」「明らかに前向き」と報じたのは直近の高値直前。
結果だけ見れば投資するには最悪のタイミングでした ^^;
相場の格言を信じで行動した人はそこから1月半ほどの間に16%も資産を減らしてしまっています…
僕は個人的に相場の格言は好きですし一定の真実があると考えています。
でも今は、
・2022年上半期の下落率は 1970年以来最大の下落
・安全資産と呼ばれた債券は 1949年以来最悪のパフォーマンス
・今年前半に記録したダウ8週連続下落は 90年ぶりの異常事態
・ナスダックの上半期下落率は 指数が誕生した1971年以来最悪
・株式と債券を組み合わせたリターンは 過去100年で最悪
などなど、調べればキリがないくらい歴史的な相場です。
こういう時、経験則は機能しにくいですよね ^^;
別に脅かそうと思っているわけではなくて何十年に一度の歴史的な相場と言われる中「半値戻しは前戻し」みたいな過去の経験則に基づいた投資をするのは危ないということです。
といっても、僕がまだ確信している過去の経験則も存在します。
それがこちら。
※サイコロジーオブマネー
半年以上前、1月27日にお届けした「大胆不敵&経験豊富な投資家」というメルマガで掲載した画像です。
当時の記事はこちらから確認できます
↓
この画像は約70年分のダウ平均のチャートで、直近の高値から5%以上下落していた期間をグレーに塗っていあります。
見ての通り、8割以上がグレーになっていますよね ^^;
つまり、過去70年間、いつ投資しててもほとんどの場合で高値から5%以上の下落を経験することになったということ。
ほとんどいつ投資しても資産が減ることを覚悟しないといけない。
そんなダウ平均ですが、画像にある過去70年間でおよそ130倍になっています。
ほとんどの期間、直近の高値から下落し損失を抱えることになったダウ平均も長期で持ち続けたら何十、何百倍にも資産を増やすことができた。
これが、今も僕が確信している過去の経験則です ^^)
ということで、S&P500をもう一度見てみましょう。
※tradingview
50~350日まで中長期の移動平均線も表示してみました。
全ての移動平均線が下向き。
以前のメルマガでも取り上げましたが200日と350日の長期デッドラインを形成しているので、トレンドとしては最悪。
今、6月中旬の底値付近で耐えていますがここでもう一段下がるようなことがあればさらに弱気ムードが広がるでしょう。
今、あなたはどんな気持ちで相場と向き合っていますか?
上昇相場の時、向き合い方は単純です。
でも今のような下落相場の時は人によって向き合い方がさまざまですしなにより本性が見えます ^^)
例えば僕は1月19日のメルマガで「何もしない」という決断も大切な投資判断とお伝えしました。
当時のメルマガはこちら
↓
そんなことをお伝えしておきながら僕は長期投資を前提にほとんど毎月買い増しし続けています。
当然、多くの銘柄でマイナス…
自分で書いた「何もしない」方が良い結果を産んでいます ^^;
※tradingview
先ほどもお見せしましたが7月末にこんな画像まで作っておいて
8月も普通に投資していたので、、、、
※tradingview
この大きなブルトラップにもしっかり引っかかって資産を減らしています ^^;
ただ、僕は日々相場を見て、米国人アナリストの記事を読んで自分でもメルマガを届けて…
色々やった結果、相場については何も考えず毎月買うのが性に合ってるな〜と思います。
銘柄分析は好きなので、決算を見たり、分析記事を読んだりして投資判断を変えたりすることはありますが、
相場の動きで判断を変えることは今年に入ってからもほとんどありませんでした。
これは今のような下落相場に出会えたからこそ得られた知見です。
将来、投資スタンスを変える時があるかもしれませんが
これほど歴史的な下落相場でも「一部の優良銘柄を毎月買い続ける」という戦略を違和感なく続けているということは
僕にとってこの戦略がフィットしているんだと思います。
今日は過去のメルマガなどを振り返りながらマインドセット的な話をお届けしましたが
この半年・1年ほどどう相場と向き合ったかその時どう感じたかは、
あなたの生涯の投資スタンスを反映していると思います。
ぜひ、証券口座を開いて過去の取引を見ながら振り返ってみてください ^^)
「ここで売っとけばなー」「ここで投資しておけば…」そう感じるなら短〜中期トレンド投資が向いているかもしれませんし
「そういえば証券口座を開いても 配当履歴ばっかり見ているな」という方であれば配当投資が向いているんだと思います。
そんなふうにご自身の投資スタンスと向き合ってみてください ^^)
P.S
もしあなたが僕と同じく相場の動きはあまり気にならず良い銘柄を毎月買い増していきたい長期で保有し続けたいと考えるなら
ウォーレン・バフェットも見逃したニッチ市場の支配者が良い投資先になるかもしれません
↓
P.P.S.
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https://jp.surveymonkey.com/r/LPCBWNK
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※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。