株価上昇の勢いに乗るペロトン
- 1307 Views
- 2020年9月29日
- トピックス
フィットネス企業の ペロトン・インタラクティブ(PTON、未格付)は、超注目株を保有しており、今後さらに株価は上昇するだろう。
火曜日、CEOのジョン・フォーリーはアナリストに対し、今後も多くの新製品やサービスに期待してもらいたいと語り、現在の100倍の1億人のペロトン有料会員数を目標にしていることを明かしたが、今勢いに乗っている同社にとって非現実的な数字ではないように思う。
ニューヨークを拠点とする同社は、適切な製品を、適切なタイミングで適切な場所に提供している。世界的なパンデミックにより、世界中のジムが閉鎖を余儀なくされ人々が自宅にひきこもる中、ペロトンはクラス最高のインターネット接続型エクササイズ自転車、経験豊かで頼もしいトレーナー部隊、そしてエクササイズ機器をいつでも簡単に購入できるよう電子商取引のプラットフォームを用意した。
残る戦略は巧妙な広告と口コミであったが、ペロトンの経営者たちは、ビジネスとしては最高にいい意味でカルト的な存在であるためバイヤーたちはタトゥーや狂信的なソーシャルメディアの投稿や証言に完全に憑りつかれており、会員数673,000人を記録している同社の公式Facebook(FB、格付け「B-」) は十分にその役割を果たしている。
私は1年前から顧客となっているが、製品もサービスも大変すばらしく、彼らの誇大広告は適切であると断言できる。
機器はとても高額で、高性能な自転車トレーニングマシンとなると1,895ドルに配達料がプラス250ドル、さらに39ドルの月額利用料が必要となるが、ユーザーは自宅に居ながらにして高品質なライブやオンデマンドのインタラクティブなスピンクラスに無制限にアクセスすることができ、このプラットフォームにより、ヨガ、メディエーション、ブートキャンプ、屋外ランニング、ウェイトトレーニングも楽しむことができる。
ペロトンは、ジム通いをする誰もが嫌う、臭い・不愉快な音楽・共同の更衣室や駐車代などのマイナスの要素を取り除いた、最高にアクティブなライフスタイル体験を提供している。
関連記事 :パンデミックがデジタルトランスフォーメーションを後押し
インストラクターとの交流も重要な要素となる。ペロトンのマネージャー達は、当初からインストラクターを中心にブランドを構築するという意識的に取り組んでおり、最も人気のある一部のトレーナー達は、ソーシャルメディア上で活発に発信することで、自分自身をブランド化している。
例えば、ヘッドインストラクターのロビン・アルゾンは 563,000のインスタグラムのフォロワー数を持ちYouTubeチャンネルも始めている。メディアでの露出に加え、元弁護士でウルトラマラソン選手という彼女の非常にポジティブな姿勢に注目が集まりアディダスのソーシャルメディアのアンバサダーにまで抜擢された。
セレブとなった彼女はペロトンにさらに貢献している。アルゾンのやる気を引き出すような軽快な声かけは、彼女のクラスの新メンバーやリーダーレベルのメンバー両者の一体感を高めている。コアとなるペロトン体験の構築は、有料会員数1億人を目指すフォーリーの計画の礎となるもので、同時に家庭用フィットネス市場の細分化したセグメントの拡大にも力を入れている。火曜日、フォーリーは株主総会の中で、3500万世帯がトレッドミルを持っているにもかかわらず、その大半は飽きられ継続して使用されることなくガレージや地下室で埃をかぶって放置されており、そのような数千万戸の世帯が、今後は適切なデジタルチャンネルを通して適切な製品を適切な価格帯で提供するペロトンに流れるようになる可能性があると示唆した。
そのため同社は低価格で新しいギアを開発し、改装された機器を販売する方法を考え出し、また新しいバイクやトレッドミルのための資金計画を進展させることに尽力している。
「Tread」はまだ発売されていないトレッドミルで、価格はオリジナルの「Tread+」が4,295ドルであるのに対し2,495ドルとなり、近日公開予定の「Bike+」のため、旧型のバイクを下取りに出している。 フォーリーは、中古機材の転売やデジタルチャンネルのリストを増やすことにより、より多くの人がペロトンのコミュニティに参加できるようになるだろうと述べている。
過去12ヶ月間で、PelotonアプリはAmazon Fire TV、Roku、Apple TV、Android TVで利用できるようになり、同時にペロトンの企業経営者は、現在拠点として集中している米国、カナダ、英国、ドイツとは別の、新たな地域への事業拡大を目指している。南米、アジア、欧州が望ましいだろう。関
先週発表された第4四半期の決算では、売上高が172%増の6億700万ドル、純利益は8900万ドルに達し史上初の四半期利益となり、3年連続で前倒しとなった。マネージャーたちは第1四半期の売上高を前年比218%増加の7億2千万ドルから7億3千万、加入者数は135%増の約130万人とモデル化している。
私が最初に推奨した3月15日の19.72ドルの株は、それ以来334%もの驚異的な上昇を見せており、この大きなチャンスが株を成層圏に押し上げているが、COVID-19ワクチンのポジティブなニュースを受けて、勢いが鈍化する可能性はあるだろう。
投資家は弱気市場の時に株を購入しよう。
健闘を祈る
ジョン D マークマン