3月相場は乱高下する恐れ
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- 2021年3月4日
- トピックス
3月相場入りしたアメリカ株式市場は、市場の動きが相当激しくなると考えられる。
アメリカ議会下院は、バイデン大統領が掲げる1.9兆ドルの景気刺激法案を可決したばかりだ。上院も現在、上院独自の法案を急いで承認しようとしており、現行の特別失業保険給付などの措置が失効する3月14日までにバイデン大統領が署名できるよう準備を進めている。
アメリカの金利市場はますます手に負えなくなってきている。そして、FRB=米連邦準備理事会は、どのように反撃するか、すぐに決断しなければならないだろう。
ちょうど3つ目のCOVID-19ワクチンが、FDA=米食品医薬品局から緊急使用承認を得た。そのワクチンは、接種が1回で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ、格付け「B」)のワクチンだ。これが加わったことにより、米国におけるコロナワクチン接種の取り組みは、これから30日間で飛躍的に強化されることだろう。
相場のボラティリティーは、昨年3月の水準を上回ることはないと思われる。当時は、パンデミックの急襲を受け、ダウ平均は瞬く間に9000ドル以上下落した。しかし、3月相場は、4月以降の相場展開を占う上で最も重要な月であると簡単に見分けることができている。
考えてみていただきたい。すべてがバイデン大統領の計画通りに行けば、数週間後には、米国人の預金口座に1400ドルの現金が入金されるのだ。他にも数千億ドルの援助が、失業者や州政府、学校などにも流れ始めるだろう。
そのすべての景気刺激策のコストは、債券市場がカギを握っている。政府の意思に従って数カ月の間は息を潜めていることだろう。ただ、どれほど活発に売られるかによっては、FRBが「最初は言葉」で、さらには「数百億ドル規模の量的金融緩和政策(QE)」を実施して、強く反発せざるを得なくなるかもしれない。
その間、JNJは何百万人分ものワクチンを出荷することになる。米政府は今週だけで390万回分の投与を見込んでおり、3月末までにさらに1600万回分の投与を見込んでいる。
現在、約5000万人の米国人が少なくとも1回の接種を受けており、現在は、1日平均で170万人以上がワクチン接種を受けている。ワクチン接種が進むことで、私たちの生活はパンデミック前の「ノーマル」な状態に戻りつつある。
景気刺激策の影響やFRBの説得工作、ワクチン接種の前向きなニュースについて考えると、私は全体的に相場の見通しは楽観的であると見ている。一方で、もしこのどれか一つにでも予想外の展開があれば、市場にかなり影響が出ると考えられる。
よってあなたはワイスレーティングスのランキングにしっかり従うことがとても重要で、ランキング入りしている銘柄に集中し、できるだけ痛みを減らして3月相場を乗り越えていく必要がある
最後に、3月1日月曜日時点のランキングのトップ銘柄を紹介しよう。しかし、これらのランキングは変動する。新しいデータが入り次第更新されることをお忘れなく。
それではまた
マイク・ラーソン