大きな強気経済の波に乗る準備
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- 2021年3月19日
- トピックス
米議会は1.9兆ドル規模の新型コロナウイルス経済対策法案を成立させた。しかも、FRBは政府の大規模経済対策を支持しており、刺激策は今後も続くだろう。
あなたは、これから来る大きく、かつ強気な経済に備えて、ポジショニングをするべきだ。
アメリカ景気はすでに回復しているだけでなく、ウォール・ストリートによる年初の予測を上回る勢いで推移している。
最新のデータを見てみよう。
・ 個人所得は、12月から1月にかけて10%の増加。
・ 同期間に、製造業は前年同期比で10ポイント近く拡大。
・ 2月の雇用創出数は37万9000人。コンセンサスは20万人だった。
・ 米議会は1.9兆ドルの新型コロナウイルス経済対策法案を可決。この法案には、大半の国民に1400ドルを直接給付する予算4000億ドルが盛り込まれており、そのほとんどが消費され、さらに経済を活性化させることになる。
・ 現在、米国の新型コロナウイルスのワクチン接種回数は1日あたり200万回。この接種ペースなら、4月末までに1億回の接種というバイデン大統領が掲げる目標は前倒しで達成されるだろう。つまり、より早い米国の経済回復が期待できる。
データが非常に好調であるため、注目されるアトランタ連邦準備銀行によるGDPNowは、第1四半期のGDP成長率を年率8.4%と予測している。
米国だけではない。
パリに本拠地を置く経済協力開発機構(OECD)は、世界経済の生産は、バイデン政権による追加経済対策の貢献で急回復し、2021年半ばまでにパンデミック前の水準を上回ると予想している。
OECDは、2021年の世界成長率見通しを従来の4.2%から5.6%に引き上げ、米国は6.5%と前回予想から2倍以上に引き上げた。
また、来年も世界経済の成長率が4%で続くと見通している。
一方、OECDは、中国の今年の成長率を7.8%だと予測しているが、これらの予測が正しければ、今年は米国が世界を牽引する経済大国となるだろう。
この予測が意味するもの
それはつまり経済成長を求める海外の資金がアメリカに流れ込んでくる可能性があるということだ。その結果、米国の株価が上昇する可能性がある。
昨年、米国の株式市場は実体経済から乖離し、FRBの追加金融緩和策はほとんどがメイン・ストリートには届かず、その代わりにウォール・ストリートへと流れ込んだ。
バイデン政権の景気刺激策はメイン・ストリートに重点を置いたものではあるが、一部の産業は依然として恩恵を受けるだろう。具体的には、銀行やエネルギー、鉄鋼などの経済成長やインフレーションにつながる産業だ。
インフレーションは、FRBが何と言おうと起こっている。
インフレの進行
2月の米国の消費財・サービスコストは、ガソリン価格の上昇などにより、6カ月ぶりに最も速いペースで上昇した。2月の消費者物価指数=CPIは、食品・エネルギーを除くコア指数が1.4%から1.3%に低下している。これはFRBが注視しているベンチマークだ。FRBは、この上昇率が2%を大きく超えるまでは利上げをしない方針だ。
食べ物とエネルギーを含まなければ、それほど悪くはないが、食べ物とエネルギーはなくてはならないものだ。実際、CPIは、前年同月比で年初の1.4%から1.7%に上昇しており、インフレ率は10年ぶりの高水準となっている。
朗報なのは、経済が拡大している中でのインフレは悪いことではないということだ。むしろ、期待されている。インフレは、極端でなければ問題はなく、1980年代を見てきた私にしてみれば、現状は穏やかなものだ。
つまり、私たちはこの流れに乗るための投資を行うべきだろう。
特に私が注目しているのは、世界的な景気回復に乗っている鉄鋼セクターだ。バイデン大統領がインフラパッケージを発表すれば、さらに上昇余地が拡大するだろう。噂では、新型コロナ対策法案よりもさらに大きなものになるかもしれないという。
どの銘柄を買うにしても、自分でよく調べ、自分の予算やリスク許容度に合ったものを購入して頂きたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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