企業経営者に高く評価されているデジタルテクノロジー
- 848 Views
- 2021年9月15日
- トピックス
投資家が、テクノロジー支出の縮小を予想する中で、企業の経営者はテクノロジー支出の拡大に向けて強気の姿勢を強めている。
ガートナー(IT)が発表したところによると、企業はデジタルトランスフォーメーションとテクノロジーへの投資に新たな焦点を当て、パンデミックから脱却しようとしている。
ハイテク株を買うのはタブーとなった。在宅勤務が終わると企業経営者はハイテク機器への設備投資を削減するだろうという予想を背景に投資マネージャーはこのセクターへのエクスポージャーを減らすよう助言されているが、ガートナーのデータはそのような考え方に反している。
最高経営責任者に企業の戦略的優先事項について尋ねたところ、20%がデジタル化を挙げ、2019年の17%から増加した。また、大多数のCEOがデジタルトランスフォーメーションが最高情報責任者の最重要課題であると回答している。
この違いは、商取引のあり方の変化と関係しているかもしれない。
パンデミックは、デジタル・フィットネスに明るい光をもたらした。デジタル戦略を構築していない企業は、継続的なeコマース、サプライチェーン、ロジスティック、サイバーセキュリティのシステムを導入している企業に比べて大きく取り残されている。
ホーム・デポ(HD)、ベスト・バイ(BBY)、マクドナルド(MCD)のような前向きな企業がパンデミックから抜け出し、はるかに強力なフランチャイズになったのは偶然ではなかった。それを実現するために、経営者たちは早くから賢くお金を使ってきた。
今では、他の企業も追いつこうとしている。
また、多くの企業では在宅勤務(WFH)を経験したことのある従業員と格闘している。データによると、社員はWFHが好きなため全員をオフィスに戻すのは難しいかもしれない。
ガートナーの調査によると、より多くのWFH、より少ない出張、そしてデジタルチャネル内でのより多くの顧客サービスなど、社会的な行動の変化の始まりにあると、80%のCEOが考えていることがわかった。これには、ソーシャルメディア、人工知能によるチャットボット、テキストによるメッセージングなどがある。
この調査結果は、主要なハイテク企業からの感情を反映している。
企業が顧客とのシームレスな関係やサプライチェーンのためのより優れたシステムを構築したり、従業員のコミュニケーションを安全に保つためのデジタルプラットフォームを提供する企業の売上は、全般的に好調に推移しているにもかかわらず、多くのハイテク企業の株価は冴えない。
投資家マインドと企業の意気込みには乖離があるが、これは投資家にとってはチャンスである。
景気が回復すれば、クラウドの成長ストーリーは解消されると認識されているが、ガートナーの調査によると、それは事実ではない。テクノロジー関連の支出は継続しており、パンデミックはすでに実施されていたデジタルトランスフォーメーションを加速させているのだ。
健闘を祈る
ジョン・D・マークマン
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。