次の上昇気流の前に、下落している暗号資産

– ビットコイン（BTC、格付け「A-」）は、現在6万1000ドル前後で取引されている。

– イーサリアム（ETH、格付け「A-」）は、4300ドル付近で推移している。

– ビットコインの暗号資産（仮想通貨）市場支配率は30ベーシスポイント上昇して43.3%となっている。

ビットコインは、直近で史上最高値となる6万9000ドルを記録した後、下げている。これは私たちが望んでいた動きではないものの、当社のクリプト・タイミング・モデルによれば、7万ドルのレベルには顕著な抵抗があったため、下落してもおかしくはなかった。

ビットコインのサイズと規模を考えると、強気の時期にはアンダーパフォームし、売りの時期にはアウトパフォームする傾向があり、現在はそのような状況にある。

BTCの価格は、21日移動平均の6万3000ドルドル水準を割り込んでいるものの、6万ドルがより強いサポートとして機能する可能性がある。

イーサリアムは、現在の市場の多くがそうであるように、4900ドル付近で史上最高値を更新した後、現在のレベルまで下落した。しかし、今回の場合、一貫した上向きのプライスアクションを考慮すると、この下落は遅かったとも言える。

インデックス一覧

では、今月11日までの1週間の動きを振り返りましょう。

ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は5.71%の上昇となった。

ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (Ｗ５０Ｘ)は5.16%上昇し、ビットコインが広範な市場と同様のパフォーマンスであったことを示した。

パフォーマンスを時価総額別に見てみると、「小規模コイン」が再びトップとなったのは、下落後の回復が早かったためであることが分かる。

ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は6.33%上昇し、「大規模コイン」が調整中にその価値をよりよく保持したため、「中規模コイン」のパフォーマンスを僅差で上回った。

ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(ＷＭＣ)が5.38%の上昇を示すように、中規模コインはアンダーパフォームしたものの、プラスの週を記録した。

ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は13.99%上昇し、トップパフォーマンスのインデックスとなった。

週後半の急激な下落の中で、大規模コインはその価値を最もよく保っていたが、小規模コインが「V字型」の回復を見せて最大の反発を見せ、アウトパフォームを実現した。

中規模コインは、小規模コインと同じように推移したが、その迅速な回復までは見せることができなかった。

小規模コインがアウトパフォームした一方で、ビットコインが記録を更新したのは良い兆候であり、この強気の流れにまだ十分な勢いがあることを示している。

今後の推測

暗号資産（仮想通貨）市場のボラティリティーを考えると下落は避けられず、ここ数日の小幅な調整は健全な展開だと言える。何事も一直線に上がるものではなく、ジグザグに上昇していく価格トレンドの方が、過度な期待による熱狂的なトレンドよりもはるかに健全だ。

ここ数年、ビットコインは「デジタル・ゴールド（次世代の価値貯蔵先）」として注目されてきた。また、従来の市場に満足していない人々の興味を引くことにも成功した。

ビットコインの普及は予想通り進んでおり、より多くの大口投資家や機関投資家が飛びついている。

ビットコイン以外の資産、特に分散型金融分野の資産は、伝統的な金融システムに対する代替ヘッジとして有力な根拠を構築しており、長期的には資産価格の上昇に大きく貢献するだろう。

健闘を祈る。

サム

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