極超音速の利益

先日「出し抜かれた瞬間」に、再び多くの支出を求める声に拍車をかけている。　

2020年の夏、中国が極超音速ミサイルの発射実験を行ったことをご存知だろうか？

世界を一周した後、中国の目標地点からわずか19マイルのところで地面に衝突した。

ジョン・ハイテン統合参謀本部副議長は、この極超音速ミサイルについて「米国に対する先制核攻撃が可能なレベル」だと警告した。

これは、中国が台湾との「統一」を脅かしていると同時に、台湾の領空への挑発的な侵入をこれまで以上に頻繁に行っていることを意味する。

さらに恐ろしいことに、米国防総省によると、中国は2020年代末までに、これらのミサイルに搭載できる1000個の核弾頭を保有する可能性があるという。

 

さらに状況の悪いことに、中国の極超音速機は米国のミサイル防衛を回避することができる。

• そして今、ロシアも極超音速の開発を進めているという。

ロシアのミサイル「ジルコン3M22」のマッハ9は、極超音速の中では低い方だが、しかし、2020年1月から何度も発射され、継続的に改良されている。

ロシア政府によると、最大1000km（660マイル）の距離にある標的を攻撃できるという。これは、最近の中国の偉業には遠く及ばない。だが、そんなことで安心してはならない。

ロシアは、バレンツ海のセヴェロドヴィンスク潜水艦からミサイルを発射したと報じられている。もしそれが本当なら、これまでの計算を完全に変えることになる。

ロシアの潜水艦は、米国の海岸（または軍事基地）から1000km以内であれば、水中の隠れた場所から迅速な攻撃を行うことができる。

• プーチン大統領は、ロシアが2022年には完全に運用可能な海上ベースの極超音速兵器を実用化すると主張している。

防衛・国家安全保障担当編集者のブレント・イーストウッド氏は、「米国に対する核のバランスが変わると思われる」と述べた。

• 「対艦ミサイルとしては、米国のイージス武器システムを圧倒するかもしれない」とニューズウィーク誌に語っている。

「イージス艦は、飛来するミサイルを迎撃するために、8-10秒の反応時間を要するが、その間ジルコンは少なくとも12マイルは移動しているだろう。ジルコンが偶発的に発射され、核変換を引き起こす可能性があることを懸念しなければならない」と述べている。

このような状況を踏まえて、米国防総省は奔走している。

「米国は、より純粋な極超音速ジェット機テストを何度も行い、ありとあらゆる障害にぶつかってきた」とイーストウッド氏はニューズウィーク誌に語っている。

響き渡る警鐘

ロシアがスプートニク（衛生）を打ち上げたときのことを思い出す。(米国が当時と同じように対応してくれることを期待したい。）

スプートニクに対抗した米国の最初の衛生は、打ち上げ時に爆発した。そして今年の10月、極超音速機のテストも同様に失敗した。 

しかし、1960年までには、米国はソ連の3倍の数の衛星を地球の周りに配置した。 

ワシントン・ポスト紙のジャーナリスト、ファリード・ザカリア氏は、「巨大でテクノロジーに精通した敵への不安を煽ることは、現実であれ想像であれ、敵のあらゆる動きに対抗するための膨大な新規予算を確保する確実な方法である」と述べている。

そして、極超音速兵器に関しては、「現実か想像か」が大きな問題となる。 

ドナルド・ラムズフェルド元国防長官の言葉を借りれば、　

知っていると知っていることがある。知られていないと知られていることがあることも我々は知っている。言ってみれば、我々は知らない何かがあるということを知っている。しかし、知られていないと知られていないこと、つまり、我々が知らないと知らないこともある。 

• このような不確実性のために、国防総省は極超音速システムへの支出に拍車をかけており、攻撃と防御の両方で、来年には38億ドルになると言われている。

どのように投資するか

この資金の多くは、「滑空段階での迎撃」の研究開発に使われる。これは、人工衛星やセンサーのコンステレーションによって誘導され、敵の極超音速ミサイルが目標に向かって滑空する際に迎撃する極超音速車両のことだ。 

ミサイル防衛局は、ノースロップ・グラマン（NOC）、ロッキード・マーチン（LMT）、レイセオン・テクノロジーズ（RTX)の防衛関連企業3社に　　それぞれ6000万ドルを出資し、このシステムの開発を依頼した。

これらの企業はいずれも投資するに値する企業だが、極超音速ミサイルレースの勝者となる企業を選ぶのは難しいかもしれない。

より安全な賭けとして、投資家に防衛関連銘柄のバスケットを提供しているのが、iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF（ITA）だ。前述の3社をはじめとする防衛関連銘柄を保有している。

最近、株価は200日移動平均線をようやく回復してきたところにある。

いつものように、どのポジションを取る前には、自分自身のデューデリジェンスを行うようにして頂きたい。

しかし、どのように投資しても、ここでの利益は超音速になる可能性がある。

あなたの成功を願って。

ブロドリック

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