高騰するこの「冬の作物」
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- 2022年2月4日
- トピックス
私は、今年第1四半期の注目ポイントの一つとして、コモディティへのエクスポージャーを広げることをお勧めしたい。
私は今でも金、銀、原油を気に入っているが、他のコモディティも同じように簡単に取引ができ、高値へと推移し、さらに大きな利益を得ることが可能だ。
今回は、小麦についてお話したい。
小麦は7世紀以上も前から世界中で栽培されており、他のどの穀物よりも多くの人々を養っている。
米国では、トウモロコシ、大豆に次いで3番目に多く栽培されている作物で、年間5500万トン以上が生産されている。世界の生産量の8%に過ぎないが、それでも米国は小麦の最大の輸出国の1つだ。
米国では、多様な気候のおかげで多くの品種が生産されており、作付け時期(冬もしくは春)、タンパク質含有量(高タンパク質小麦は「ハード」、低タンパク質小麦は「ソフト」)、穀粒の色(赤もしくは白)などで分類されている。
小麦について
- 米国で栽培されている小麦の約70%は冬小麦だ。8月中旬から10月にかけて植え付けを行い、翌年の5月中旬から7月中旬にかけて収穫される。11月から3月の間は休みとなり、それが名前の由来となっている。
- 「ハードレッドウィンターウィート」は、タンパク質含有量が高く、米国で生産される小麦の中で最も重要な種類の小麦だ。冬小麦はハイプレインズ全域で栽培されており、カンザス州、ネブラスカ州、オクラホマ州、テキサス州のパンハンドルで主に生産されている。これらは、冬小麦の生育に必要な氷点下の気温と積雪が続く地域となっている。
- 「ソフトレッドウィンターウィート」は、テキサス州中部、五大湖、大西洋岸で生産されており、ケーキ、クッキー、ペストリーによく使われる。
- ハードレッドスプリングウィートは、冬の寒さが厳しいノースダコタ州やミネソタ州など中北部の州で主に栽培されており、高温で乾燥した夏が、この高品質な小麦を育てる。
- 他の小麦の種類としては、主に太平洋岸北西部で栽培され、より繊細なタイプのケーキやペストリー、アジア系の麺類に使用されるソフトホワイトや、
- ノースダコタ州で主に栽培されているデュラム小麦がある。デュラム小麦は、小麦の品種の中で最もタンパク質の含有率が高く、主にパスタの原料として使用されている。
他の穀物と同様、小麦も天候に左右される。冬の小麦は、降雪量が少なすぎると、厳しい寒さから十分な断熱効果を得ることができない。
また、他の穀物と同様、小麦の価格も季節性の影響を受ける。
オールドクロップとニュークロップ
植え付けの時期(冬小麦は秋)には、前のシーズンに収穫された作物、つまりオールドクロップからの穀物が販売される。
一方、収穫期(冬小麦は通常7月)になると、新しい作物が市場に出回り、供給量が増えるため、価格が下がる。
- 小麦の価格が、春から7月の収穫までの間に下落し、収穫時の安値から秋から冬にかけて上昇していく傾向があるのは、このためだ。
そして2022年は、小麦をはじめとする世界の穀物市場にとって極めて重要な年になると思われる。
- 供給量は減少しており、2018-19年に最後に見られたレベルまで回復させるには、あと1~2回の栽培シーズンが必要になるかもしれない。
小麦は先物取引が可能だが、私たちのような一般の投資家であれば、トゥークリウム・ウィート・ファンド(WEAT)がに注目したい。
また、WEATはポートフォリオの分散にも適しているETFで、大部分を占める冬小麦は季節的に上昇トレンドの真っ只中にある。いつものように、購入する際には、ご自身で調べることを忘れないで頂きたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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