ETF投資でもWeiss格付けを使え
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- 2023年12月26日
- トピックス
このメールをご覧の方はWeiss Ratingsが1万を超える米国株を日々「投資すべき優良銘柄か?」で評価していることをご存知でしょう。
この評価は1つの銘柄に対し
・6000種類ものデータを集め
・高度なアルゴリズムが 10万回以上も計算
して行われています。
ですが、ご存知でしょうか。
Weiss Ratingsが評価するのは米国株だけではありません。
ETFや投資信託、銀行、さらには暗号資産まで7万を超える投資先に対して、
・十分な安全性があるか?
・十分なリターンが狙えるか?
を評価しているのです。
今日はこの格付けシステムの総責任者ギャビン・マゴール氏の分析をお届けします。
ギャビン氏は投資目的や投資スタンス、資金状況に関わらず全ての個人投資家がWeiss Ratingsの格付けチェックを投資習慣に取り入れるべきだと言います。
ここ最近、株式市場では強気派が暴れ回っている!
ジョークのような話だが、先週末、ウォール街から数キロしか離れていないニュージャージー州で、牛(ブル)が脱走して話題になった。
電車通勤している人はこの牛のせいで遅刻しただろう。おかしな偶然だが、隣町のウォール街でも牛(ブル=強気派)は暴れ回っている。脱走したニュージャージー州の牛は無事に捕まったが、ウォール街の牛(ブルトレーダー)たちはまだ逃走中だ。
彼らの逃走を後押しするように、先週、ソフトランディングの兆候を示す、よりポジティブな経済データが発表された。
FRBのインフレ争い。金利引き下げフェーズに転換
先週の水曜日、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は12月のFOMCでブルの逃走を手助けした。
パウエル議長はたとえ米国経済が景気交代に陥らなかったとしても、FRBは利下げに前向きであると語った。「経済が正常化しつつあり、FRBは利下げに前向きである」とも語っている。
その結果、最近の上昇相場にさらに火がついた。パウエル議長はサンタクロースの役割を果たし、水曜日の日中取引から引けにかけて市場を1.5%近く上昇させ、投資家たちにプレゼントを贈った。
とはいえ、ここであまり先走ってはいけない。確かに、インフレ率の低下、堅調な個人消費、来年の利下げ示唆など、楽観的な見方は増えているが、不確かな要素は多く、まだ道のりは長い。
現在私が持っている情報によると、来年は3回程度の利下げが行われ、最初の利下げは2024年3月に行われる可能性が高いと予想している。
出典:連邦準備制度理事会
政策金利は依然として5.25%から5.50%の範囲にある。来年利下げが実施されれば、2022年に利上げによって影響を受けたのと同じように、間違いなく投資家に大きな影響を与えるだろう。
予想は予想だ。当たるか外れるかはその時が来るまでわからない。利上げの時は誰もが予想を外したため、S&P500が一時22%も下落したことを忘れてはならない。だが私たちには、Weiss Ratingsという健全で安全なツールがある。
今日は、投資家がETFを調査する際に使える素晴らしいツールのいくつかを紹介したい。
ETF調査を簡単に
投資家がどのETFを選ぶべきか決めかねているというのを耳にすることがある。投資先が株式であっても、債券であっても、暗号資産であっても、そしてETFであっても、私はいつもWeiss Ratingsから始めるよう言っている。私たちは現在、2,746のETFを評価している。
例えば、格付けが「C」以上で、最近のリターンが好調な大型ETFを探しているとしよう。
Weiss RatingsのETFスクリーナーにアクセスし、情報を入力する。総資産でソートした後、その条件で表示されたものは以下の通り。
投資家にはそれぞれ違ったニーズがあり、ポートフォリオにETFを加えて利益を得たいと考えている。例えば、ダブルレバレッジETFでベアまたはブルのエクスポージャーを追加したり、市場が下落するにつれて上昇するインバースETFを追加したり。
だが上記を見ての通り、Weiss Ratingsは全く別のETFを提示している。
例えば、リストの一番上にある、バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドETFシェア(VTI)を詳しく見てみよう。
銘柄名をクリックしてETFの詳細を確認すれば、そのETFが何に投資しているのか上位の保有銘柄を見たり、類似のETF、総資産、利回りなどを調べることができる。
VTIの上位保有銘柄を見てみよう。
ご覧の通り、現在アップル(AAPL)とマイクロソフト(MSFT)の2銘柄をトップとしている。VTIは全米の優良銘柄に幅広く分散するETFだ。そのため米国を代表するこれらの企業が多く組み込まれていることは不思議ではない。
リスクとは、自分が何をやっているのかわからない時に発生する。これはウォーレン・バフェットの言葉だ。ETFに投資するなら、そのETFを通じて何に投資しているのか、理解しておくべきなのはいうまでもない。
私が今日この記事をお届けした理由は、新しい考え方や新しいおすすめ銘柄を推奨するためではない。ただ、ETFに投資する時、事前にWeiss Ratingsを確認すれば、投資判断に必要なさまざまな情報を得ることができ、バフェットが言う「無知によるリスク」を下げられることを伝えたかったのだ。
私の望みは、投資目的や投資スタンス、資金状況に関わらず全ての個人投資家が、投資判断にWeiss Ratingsを活用することだ。「C」や「B」といった格付け評価だけではない。Weiss Ratingsには基本的な業績情報から、競合比較、類似銘柄まで、あなたの投資判断の可能性を広げるさまざまなツールが用意されている。
「Weiss Ratingsを見る」という無料でいつでもできるステップを、あなたの投資習慣に取り入れてほしい。
2023年に私からお届けする記事はこれが最後になるだろう。来年が全ての投資家にとって素晴らしい1年となることを願っている。
ギャビン・マゴール
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。