中国経済の復活←これが上昇のカギです
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- 2024年9月5日
- トピックス
8月前半に起きた米国株式市場の急落を覚えていますか?
S&P500は5日間で6.1%下落、ナスダック100も5日間で7.6%下落…
実はこの出来事、日銀の利上げが大きく絡んでいたとWeiss Ratingsのアナリストは分析しています。
通常は円ドルの為替レートと米国の株価指数にはほとんど相関関係がありません。
しかし、今回はドル円相場のボラティリティが急上昇したことで、普段はそれほど関係のない米国の株価指数にも影響を与え、大きく下落したのです。
そして、日銀の利上げは米国株式市場だけでなく、日本の隣国、中国経済にも大きな影響が…
不動産バブルが弾け、ボロボロ状態の中国経済ですが、日銀の利上げによって得たチャンスで経済を復活させるべく、市場に大量の資金を投入しています。
そして、それは私たち投資家にとっても新興のアセットクラスへの投資チャンスとなります。
※株式市場でも金市場でもありません
一体、中国経済が私たちに与える投資チャンスとは?
続きはWeiss Ratingsのアナリスト、ジュアン氏の記事をご覧ください。
日本の中央銀行が円安を食い止めるために行った利上げが、8月上旬に起きた米国株式市場の急落に絡んだことは知っているだろうか?
ただ、今は急落前の水準まで戻っている。日本銀行が行った利上げによる円高は、予想外の恩恵をもたらした。その一つに、米ドルに対して急速に下落していた他のアジア通貨への下落圧力が緩和したことがある。
中国の人民元が回復不能なほどの下落することを恐れた政府は、中国経済が支援を切実に必要としている状況なのにも関わらず、経済刺激策を縮小せざるを得なかった。
なぜなら、経済を刺激するために市場にお金をばら撒くことは、人民元の価値の下落に繋がってしまうからだ。
中国人民銀行(PBoC)は、ゼロコロナ政策によって引き起こされたデフレと戦うために、世界市場に流動性を投入する最も積極的な中央銀行の一つだった。
しかし、結果として国内経済、特に不動産業界は大混乱に陥った。
・中国の大手不動産デベロッパーは倒産、
・数え切れないほど多くの中国の世帯が、倒産したデベロッパーによる未完成となった不動産プロジェクトに貯蓄を投じており、
・正確なデータは入手困難だが、中国の不動産市場は50兆ドル規模に達する可能性があると推定されている。
2008年のリーマンショック後、政府は経済刺激策の一環として過剰な建設を行った。これはかえって大規模なデフレ経済を招いた。
先月出された数々の経済指標が、実に悲惨な状況を物語っている。過去最低を記録した対外投資、銀行融資の凍結、歴史的な債券価格の暴騰(安全資産への逃避を意味する)など、状況は悪化の一途を辿っている。
当初、中国共産党はこの経済危機を無視して、楽観的でいるように見えた。しかし、今や絶望が広がりつつある。例えば、債券価格の高騰を阻止するため、政府は投資家による国債の購入を禁止している。
ここで、最近の日本円の上昇について考えてみよう。円高方向に進むにつれて、中国人民元も上昇した。
そして、これがデフレを食い止めようとする中国人民銀行に、8月だけで世界市場に1000億ドル近くの投入するきっかけを与えた!
その結果、世界の流動性は再び急上昇している。そしてそれは、2024年の残りの期間で暗号資産市場(およびその他の市場)にとって良い兆しとなっている。
ビットコインと世界の流動性の高い相関関係
世界の流動性とビットコイン(BTC、「A」)の価格にほぼ完璧な相関関係があることがわかるだろう。これは、ビットコインが通貨インフレに対するヘッジとしてどう考えられているか、そしてなぜ流動性が上昇しているのかを考えると納得できる。
ビットコインは、市場に多くの資金が流通し、通貨の価値が下落する時期に安全な避難先として人気が出る。そして、最近の流動性の急上昇は、世界的な景気後退に対する市場の懸念が高まっていることを示している。
中国ではすでに流動性の急上昇が起きており、他の国もすぐにこの動きに追随する可能性が高い。
これは、ピークが来るという予測にも関わらず、金が上昇し続けている理由でもある。そして、ビットコインがまもなく6ヶ月にわたる調整局面を終えようとしているのもそのためだ。
そうなれば、ビットコインは次の強気相場に入り、上昇に一歩近づくだろう!
あなたが賢明な投資家なら、現在の比較的静かな市場の時間帯を、ポートフォリオを見直すのに活用すべきだ。
健闘を祈って。
ジュアン・ビラベルデ
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。