真の投資家は常により良い資産を探している
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- 2021年3月16日
- トピックス
プロの投資家は、自らのキャリアを永続させるため、常にオルタナティブ(代替資産)を求めている。
そして、中央銀行によるドル紙幣の増刷と政府の支出が増加していることが明るみになると、「オルタナティブを見つけなければならない」という圧力は急激に高まる。
きっとあなたもそのような話をお聞きになったことがあるのではないだろうか?
長年にわたり、米国債は典型的な「間違いのない」投資だった。 投資家はリスクに慎重になると、株を売り、その投資資金をベッドの下に隠す・・・のではなく、それで国債を購入していた。 それを「質への逃避」買いと言う。
しかし、今の米国債を見てみよう。 米国債は、将来的なインフレや借金・赤字の増大が懸念されて、数カ月前から下落している。 実際、最近は株式相場の下落と同時に米国債が下落する日が多かった。
金、銀、鉱業株もまた、歴史的に「間違いのない」選択肢として機能してきた。 でも、今はそうじゃなくなってきた。 それはなぜだろうか? 貴金属は、過去数十年、数世紀に渡り、混乱期に貪欲かつ慎重な投資家たちを魅了してきた。
私はこの3つの資産を「セーフマネー」投資としており、今でも気に入っている。 しかし、機関投資家や企業経営者たちも視野を広げようとしていることは明らかだ。
仮想通貨が特に恩恵を受けている。
我々が見ているのは、マイクロストラテジー(MSTR)や、ペイパル(PYPL)、スクエア(SQ)といった、テクノロジー企業やフィンテック企業である。 これらの企業は現金残高をビットコインに換えたり、仮想通貨ベースの取引を促進したりしている。
億万長者のヘッジファンド・マネージャーやウォール街のレジェンドたちが、仮想通貨を徐々に受け入れ始めている。 そのレジェンドには、ポール・チューダー・ジョーンズ氏やスタンリー・ドラッケンミラー氏などがいる。 ブリッジウォーター・アソシエーツのレイ・ダリオ氏は、1月にビットコイン支持を表明した。 彼はビットコインが「ものすごい発明」で、「急速に通貨としても資産としても人気を集めている」と述べた。
もちろん、我々は仮想通貨を小売レベルでも関心を持っている。
このすべては、仮想通貨がますます株式市場に対するリスクヘッジとしてしっかり機能し、紙幣が大量に刷られる時代に価値を蓄積し、将来への不確実性が高まっている時代の長期投資として役立つ理由となっている。
資産クラスが発展途上にある時期は、とても魅力的なタイミングだ。万人向けの投資ではないかもしれないが。
それではまた。
マイク・ラーソン