方向感が定まらないビットコインとイーサリアム
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- 2021年4月2日
- トピックス
暗号資産(仮想通貨)市場は、少なくとも今のところは下限を見つけたようだ。現在は、安値から跳ね返され、ほとんどの暗号通貨がプラスに推移している。
– ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、今のところ下落の流れを抑えている。
では、先週1週間の動きを見ていこう。
先週の暗号資産(仮想通貨)市場は低迷しており、定評のある銘柄が勢いを維持するのに苦戦した。アルトコインの季節に入ると良くあるように、投資家がより大きな利益を求めて、あまり定着していないアルトコインへの流出が依然として見られる。
本稿執筆時点では、ビットコインは5万3000ドル前後で推移しており、イーサリアムは1600ドル台から上方へ抜け出すのに苦戦している。
今後も2大暗号通貨の動向を注視し、各取引ペアからの下落圧力にもかかわらず、成長軌道を維持できるかどうかを見極めていきたい。
先週、ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、市場全体が冷え込んだため、5.93%下落した。
ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は3.42%の下落となり、市場全体のパフォーマンスが暗号資産の王様を若干上回ったことを示している。
先週のパフォーマンスを時価総額別に見ると、小規模のアルトコインが大中規模のコインをアウトパフォームしていることが分かる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)が6.20%下落したように、大規模コインは広範な市場に比べて苦戦した。
中規模コインは、大規模コインよりも良い結果となったものの、先々週を下回っている。ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は2.77%下落した。
先週、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)が4.71%上昇となり、小規模コインが唯一の勝者となった。
先週、暗号資産(仮想通貨)市場は小さな一歩を踏み出したが、短期的にどのような動きを示すかが重要となる。ボラティリティーはこの投資の一部であり、小さな下落は通常懸念するものではない。
いずれにせよ、長期的な強気トレンドはそのままだ。ファンダメンタルズは引き続き向上しており、ゆっくりと、しかし着実に機関投資家による採用拡大が進めば、最終的には資産クラスを新たな高みへと押し上げるだろう。
ビットコインとイーサリアムは、歴史の浅い暗号通貨よりもやや高い割合で下落したが、これはアルトコインのアウトパフォーマンスを求めたDeFi投資が急増しているため、理にかなった動きだ。
短期的なボラティリティに関わらず、暗号資産(仮想通貨)市場の未来は非常に明るいと考えられる。
今後の推測
現在、暗号資産(仮想通貨)市場は反発しているが、まだ安心はできない。
ビットコインとイーサリアムの両方が、それぞれの21日移動平均線の上方に戻ってくることを期待したい。
一方で、少なくとも一時的には、市場がサポートを見つけたように見えるのは良い兆候だ。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックスのパフォーマンスで示されるように、大手コインは週に約6%に下げ留まっている。この暗号資産の世界では、6%は小さな動きだ。
このような調整の動きは、より大きな強気のトレンドの中で予測されるものだ。実際、市場はまだ少し買われ過ぎの傾向がある。今後数週間、横ばい、あるいは若干の下降基調が続くことは、実際には、次の上昇に向かうための健全な市場の兆候だ。
次に何が起こるかは予測できないが、あなたの投資目標を再検討し、この強気相場おける次の段階に備えるための良い機会だと言える。
ビットコインや暗号通貨の長期的な見通しは、日に日に強気になっている。
あなたの成功を祈って。
アレックス
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