イーロン・マスク氏の不可解なツイートで、暗号市場は再び混乱へ
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- 2021年6月8日
- トピックス
– ビットコイン(BTC、格付け「A-」)は、イーロン・マスク氏がビットコインとの決別を示唆するようなツイートをしたことで、再び下落した。現在は3万3000ドル付近で取引されている。
– イーサリアム(ETH、格付け「A-」)も下落し、約2520ドルで推移している。
– ビットコインはここ1週間、 市場全体の動きに遅れをとり、ビットコインの暗号資産(仮想通貨)市場における優位性は約1.5%低下し、42.5%となった。
ビットコインは過去2週間にわたって比較的横ばいのレンジで取引されており、この調整期間が2、3カ月続く可能性は十分にある。
時価総額で最大の暗号通貨であるビットコインが勢いを取り戻し、市場全体を上昇に導き、この強気の相場の第2段階を爆発的に盛り上げることができるかどうかが重要になるだろう。
トレーダーは、強気相場が依然として続いているかどうかを判断するために、重要な長期サポートレベルを注視している。ビットコインは、直近の安値である3万ドル付近に一時的に達した後、反発しているが、21週移動平均線と200日移動平均線の両方を上回る必要がある。
短期的には、暗号通貨の王様は、21日移動平均線の抵抗に直面している。日中の取引で一時的に超えた後、力強くブレイクアウトすることができず、下方に跳ね返された。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのBTCの推移率である。
イーサリアムは、先週から高値で推移していたが、先日、市場全体が軒並み下落したため、上昇分を一部消化している。
多くの投資家は、イーサリアムが分散型金融(DeFi)エコシステムとして利用されていることや、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のコンセンサスへの移行を決定したことから、時価総額でビットコインを上回る可能性があると考えている。ただし、そのためには、市場全体にポジティブなモメンタムが必要となるだろう。
ビットコインと同様、イーサリアムも一時的に21日移動平均線を超えたが、維持することはできなかった。イーサリアムは、最近の2300~2900ドルの取引レンジを抜け出せずにいるが、ビットコインなどが同様の逆風にさらされているのであれば、当然だ。
インデックス一覧
では、先週1週間の暗号資産市場を振り返りましょう。
先週の初めにはボラティリティーが高まったものの、後半は横ばいで推移した。特にビットコインと大型コインの調整局面が続いていることを考えると、これは想定内だ。他の注目すべき大型コインや中型コインと比較して、ビットコインはアンダーパフォームした。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、主にビットコイン以外の定着した暗号通貨が牽引し、12.39%の上昇となった。
このことは、データからビットコインを除いた場合に特によくわかる。ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は、暗号通貨の王様の低調にも関わらず、18.54%上昇した。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は11.31%上昇し、週の初めの下降トレンドを反転させた。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は11.85%増加し、かろうじて大規模コインを上回ることができた。
ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は僅か1.23%の下落となった。
今後の推測
当面の間、アルトシーズンは見送りとなる可能性が高いが、この強気相場の第2段階において、アルトコインの投機が再び活発化するのは時間の問題だ。
イーロン・マスク氏が引き起こした最近のネガティブな価格変動は、ビットコインの基盤が強化されていることや、機関投資家による採用が急増している事実に影響を与えることはない。しばらくはレンジ相場が続く可能性があるが、従来の長期テクニカルにおける強気相場のサポートレベルを取り戻せば、大きな上昇が期待できるだろう。
健闘を祈る。
サム
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