暗号通貨は勢いを取り戻し、反発を拡大
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- 2021年7月26日
- トピックス
– ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、3万8000ドル程度まで回復している。
– イーサリアム(ETH、格付け「A」)は、心理的な価格水準である2000ドルを超えて2300ドルまで上昇している。
– 7月22日までの1週間でビットコインの暗号資産(仮想通貨)市場支配率 はほとんど変わらず、わずか10ベーシスポイント減の46.15%となった。
暗号通貨の王様と言われるビットコインは、3万ドルを一時的に下回ったにも関わらず、さらに下落するような売り圧力は抑制され、レンジ取引が続いている。
だが、ビットコインは危機を脱したわけではない。この勢いを維持し、レンジの下値から離れる必要がある。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのBTCの推移率である。
インデックス一覧
では、7月22日までの暗号資産市場の動きを振り返りましょう。
先々週の値動きでは、ほとんどの大規模コインがレンジの下値に向かって推移していたが、先週は同様の動きの後、反転する動きを見せた。
市場全体が下落したあと、火曜日には、強気の投資家が売り圧力を抑えて勢いを取り戻した。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は全体で0.72%下落したが、これは暗号市場のボラティリティを考えると問題はない。
ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は0.91%下落し、ビットコインが広範な市場と同様のパフォーマンスを示した。
時価総額別に見てみると、中規模コインが大規模・小規模のコインに負けたことが分かる。
7月20日に大規模コインが勢いを取り戻すことができたため、ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は9.53%上昇した。
中規模コインは、小規模コインと大規模コインに遅れをとったが、それでも週をポジティブで終え、ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は3.29%上昇した。
先週は、僅差で小規模コインがトップとなったが、最もボラティリティの高い週でもあり、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は9.67%上昇した。
暗号資産(仮想通貨)市場は、レンジ内での短期的な変動が続いている。市場全体がサポートレベルを大きく下回らないようにすることができれば、一定期間の調整後に強気となる見通しが損なわれることはない。
小規模コインは先週も堅調に推移したが、アルトシーズンで持続的にアウトパフォームするには、ビットコインと大規模コインが決定的に上昇する必要がある。
今後の推測
予想通り、価格が史上最高値から大きく下がっている間に、さらに多くの機関投資家が暗号通貨の分野に飛び込もうとしている。インフレの進行に伴い、現在の金融システムに対するヘッジとして、暗号通貨に参入する機関が増えている。
FRBは、満足のいく景気回復まで金融緩和策を続けると繰り返しているが、雇用者数や失業者数が予想を下回る状況が続いていることを考えると、この対策は長い時間を要する可能性がある。
その一方で、ビットコインは、先週に3万ドルを割り込んで取引を終えた重要な局面で、買い手が飛び込んできた。
これは非常にポジティブな兆候であり、暗号通貨市場における大口の参加者が安値を回避しようとしている限り、調整期間の後には強気市場の継続、そして予想されているパラボリックな局面が見られるはずだ。
多くの人にとっては、今が、次の上昇前にエントリーするチャンスだろう。
健闘を祈る。
サム
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