チャンスに乗り遅れる不安を感じさせる市場、この状況を永久に変えてしまうものとは?
- 1006 Views
- 2021年8月27日
- トピックス
アフガニスタンが陥落した。米連邦準備理事会(FRB)は「テーパリングに関する相談」を受け続けている。 デルタ株が流行、消費者信頼感が低下、インフレ圧力が上昇中。
現在、市場にはたくさんの事柄が同時進行している。
しかし、直近でS&P500は連続して史上最高値を記録した。
一体どうしたのだろう?
なぜS&Pは重力に逆らって上がり続けているのだろうか?
株価が高値から数時間下落させる要因となるものは何かあるだろうか?
モハメド・エルエリアン氏は、債券投資大手ピムコの元CEOで、現在はアリアンツのチーフ・エコノミック・アドバイザー、ブルームバーグのコラムニストでもある。
先日彼は、この終わりのない上昇相場の原動力は何かという点について、まさに核心をつく記事をブルームバーグに寄稿している。
彼は私と同じ答えを突き止めた。
つまり、絶え間ない景気刺激策と下支えが上昇相場を突き動かしているのだ!
そして、投資家が利益のチャンスに乗り遅れるのではないかという不安を捨てて、損失のリスクを考えるようになるためには何が必要かを明らかにした。
同氏はこう述べている。
「投資家たちがこれまで信じられないほど順調だった考えを改めるようになるのは、政策上のひどい誤りや市場での災難、もしくはその両方で市場心理に大きなショックが起きた後だろう。
このような考え方をしていれば、他にも悪いニュースが沢山出てくる際にも動じないでいられる。」
一方でバーナンキ氏やイエレン氏、そして現在のパウエル議長の下、現代のFRBはこれまで以上に緩和的で市場中心の姿勢を強めている。誰も資産インフレの列車を脱線させるようなことはしたくないのではないかと私は考えている。
つまり、政策担当者が意識的に株価の下落を引き起こすきっかけを作る可能性は低いと思っている。真の下落を引き起こすきっかけになる可能性があるものとしては、大企業の倒産や新たな景気後退、あるいは明らかなバブル崩壊などが考えられるだろう。
例えば、新たに高騰中の不動産がコケたり、質が低く不採算な新規株式公開(IPO)のブームが収束したりする可能性がある。そのようなことがあれば、金融・経済面で大きな影響が出て、マーケットの注目の的になることだろう。
しかし、トラブルが差し迫っているという確固たる証拠を目の当たりにするまでは、過去数四半期と同じアドバイスを繰り返し伝えたい。高評価で、より質の高い銘柄に投資しよう。この市場では「セーフマネー」のアプローチを貫こう。
それではまた
マイク・ラーソン
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。