○○ショックの乗り越え方
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- 2021年12月2日
- トピックス
こんにちは。Weiss Ratings Japanの安居です。
前回はWeiss Ratingsが過去に「Aランク認定」した銘柄の一つ
「XPEL Inc.」を紹介しました。
2014年3月5日、Weiss Ratingsが「XPEL Inc」という
おそらくほとんどの日本人が聞いたこともない企業を
Aランクに格上げ。
そこからの株価推移は…
※Trading Viewより
S&P500の28倍以上
テスラの2倍以上
とものすごい成長を見せました。
Weiss Ratingsが高く評価する銘柄の中には、
聞いたこともない銘柄、地味な事業を営む銘柄、
過去の株価が冴えない銘柄もあります。
でもそういう銘柄のなかに、
大きく成長する銘柄、安全に資産を増やしてくれる銘柄が
隠れているかもしれないんです。
ぜひ、Weiss Ratingsの格付けをチェックしてみてくださいね ^^)
(今週月曜、レポートを更新しました)
前回のメルマガはこちらからご覧いただけます。
↓
ということで、今日話題にしたいのは
今相場を混乱させているオミクロン株について。
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/34985
「株価暴落!」なんて記事が出るくらいには
関心を集めているようです ^^)
投資家にとっては情報が命。
なので、オミクロン株に対するいろんなニュースを
取り上げていこうかなと思うのですが、、、
まず結論というか、僕の意見から。
※Trading Viewより
こちらはS&P500の週足チャートです。
で、一番右上らへんの下落。
ここがオミクロン株の登場による混乱で、
「急落」や「暴落」といった記事が出ている時です。
似たような値動きが何度かありますね。
その時に番号をつけてみましょう。
①は昨年8、9月ごろ。大統領選ですね。
現職のトランプ氏が勝つのか、バイデン氏が勝つのか。
もう何だか懐かしいですが、いろんな情報が出て
かなり混乱していましたよね。
②は今年の2月ごろ。
テスラの株価も2月頭から1ヶ月ほどで30%以上も下落。
モデルナも同じ期間、20%以上も下落。
アップルも20%近く下落。
2020年強かったハイテク株はもう終わりか?
なんて雰囲気もありましたね。
個人投資家が結託してゲームストップの株価を急騰させ
機関投資家を打ち負かした!なんてのも話題になっていました。
(覚えていますか?)
https://www.nhk.jp/p/kokusaihoudou/ts/8M689W8RVX/blog/bl/pNjPgEOXyv/bp/pYRGj3r9gW/
③は今年9月ごろ。
毎年9月の株式相場は弱いと言われていますが、
金融緩和が縮小するんじゃないかという不安もあって
「米国株、5つの不安要素」みたいな記事も多く出ていました。
そして④が今ですね。
オミクロン株が登場して
「ダウ平均、今年最大の下げ」とか言われています。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211127-OYT1T50109/
たった1年ちょっとの間で、
今と同じような値動きが4回もあったんです。
もう少し長い期間で見てみましょう。
Trading Viewには年間チャートがないので、
Yahoo financeで見てみます。
※Yahoo!finance
2013年からのS&P500指数の
年間推移をグラフにしているんですが…
先ほどあげた①〜④の下落はもちろん、
あれほど騒がれてS&P500が30%以上暴落した
コロナショックもチャート上には存在しません。
何事もなかったかのように、
キレイな右肩上がりを続けています。
このチャートに示した期間には、
・2015年のチャイナショック
・2018年のアップルショック
・2020年のコロナショック
などいろんなことがありました。
(細かいものはもっといっぱいあります)
でも年単位でみたら、すべてチャート上から消えています。
つまり、株式市場を賑わしているオミクロン株について、
明日の現金が欲しい人はともかく
10年後、20年後豊かになっていたいなら
気にする必要はない
と思います。
(あくまでも僕の意見です ^^;)
だって、わずか半年ほど前に話題になった
ゲームストップ騒動だって、
・どういう騒動だったのか?
・株価や自分の資産にどんな影響があったか?
・どう決着がついて今どうなっているのか?
を覚えている、知っている人は少ないと思います。
2018年のアップルショックなんて
当時から米国株投資をしていた人の中でも
「そんなのあったっけ…」
という感じではないですか?
でも当時の記事を見ると
「GAFA終焉」みたいな記事が多く出ていました。
でもそこからGAFAの値動きは…
わざわざチャートを見せる必要もないですね^^)
株式市場なんてそんなもんです。
数%程度の下落やニュースに振り回されず、
どーんと構えていれば
大体のことは乗り切れると思います ^^)
とはいえ、ちゃんと情報を得ることも大切。
10年後豊かになっていたらいいと言っても、
自分の資産が減るのは、たとえ1日だけだったとしても
気分がいいものではありませんし、
もしかしたらITバブルやリーマンショックのような
数年単位の下落の始まりという可能性もゼロではありません。
どーんと構えるためには
やはり良い情報、正しい情報を持っておくことが大切。
じゃないとニュースに煽られて
慌てて株を売却してしまったり、
買わなくてもいい投資商品に手を出したりして
大やけどを負うかもしれませんからね。
なので、オミクロン株について
情報を整理しておきましょう。
まだ情報も少なく、日々変わっているので、
このメルマガが届く頃には
全く逆の情報が速報で出ているかもしれません。
なのでその点を踏まえつつ、
今後の継続的な情報収集、相場との付き合い方の
ヒントになればと思います。
2021年11月26日、国立感染研究所が
「SARS-CoV-2 B.1.1.529 系統」について
注目すべき変異株として監視強化することを発表しました。
021年11月26日、国立感染研究所が
「SARS-CoV-2 B.1.1.529 系統」について
注目すべき変異株として監視強化することを発表しました。
「SARS-CoV-2 B.1.1.529 系統」というのが
のちに「オミクロン株」と呼ばれるやつです。
ちなみに変異株として分類が確定したのは
2021年11月24日です。
https://www.niid.go.jp/niid/images/cepr/covid-19/b11529.pdf
この時点で既に
・感染力が強いと考えられる
・ワクチン接種済みの人が感染した
・南アフリカの一部ではほとんどが
新しい変異株に置き換わっている
といったことが書かれています。
同時に
・実験的な評価はまだない
・評価するほどの情報がない
といったことも書かれています。
そして2日後の28日、
国立感染研究所から続報がありました。
https://www.niid.go.jp/niid/images/cepr/covid-19/b11529_2.pdf
ここでは重要なことが3つ書かれています。
1つは、「SARS-CoV-2 B.1.1.529 系統」から
「オミクロン」と名前がついたこと。
名前がつかない変異株が無数にあることを考えると、
この時点で注目度が一気に上がったといえます。
2つ目は「注目すべき変異株(VOI)」から
「懸念される変異株(VOC)」にグレードアップされたこと。
国立感染研究所は「懸念される変異株(VOC)」の定義を
====
公衆衛生への影響が大きい感染・伝播性、毒力*、及び治療・ワクチン効果の変化が明らかになった変異株
====
としています。
「ワクチン効果の変化が明らかになった」という部分が注目ですね。
この2日後にモデルナのCEOが
「ワクチン効果が弱い」と発言して
前日の高値から10%以上も下がりましたが、
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021113000819&g=int
その2日前からワクチンや治療薬に効果に
影響があることは言われていたんです。
(どれくらい影響があるのか、新しいワクチンが
できるのはいつかなどはまだわかりません)
3つ目は、今後日本国内で感染者が報告される
可能性があると明記している点です。
そしてこの2日後、実際に日本でも感染が確認されました。
https://kahoku.news/articles/knp2021113001000578.html
国立感染研究所のように比較的信頼できる、
スピード感のある情報元を見ていると
最近のニュースも落ち着いて、客観的に
見ることができたんじゃないかなと思います。
そして現在(2021年12月1日)の感染状況はというと、、
僕が見た時の最新情報では、19の国と地域に
拡大しているようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211201/k10013369131000.html
とはいえ、ほとんどの国ではまだ数人レベル。
各国もコロナ対応に慣れてきているので、
すんなり収束できる可能性もあります。
ただちょっと気になるニュースがありました。
https://www.asahi.com/articles/ASPD124DYPD1UHBI004.html
オミクロン株が最初に発見されたのは、
11月25日の南アフリカです。
でも、オランダで11月19日、23日に検査した人からも
オミクロン株が検出されたのだそう。
オランダの保健当局は、オランダが特殊なのではなく、
他の国も改めて検査すればなじ結果になるのではないか
としています。
つまり、オミクロン株はこれまで見逃されていただけで
ちゃんとオミクロン株を区別できるように検査をすれば
他の国でも既に広がっているのではないか?
ということです。
これはちょっと怖いですね ^^;
まだまだ情報が少ないので、
僕からお伝えしたいオミクロンに関する情報は
これくらいです。
ということで、もう一度このチャートを見てください。
※Yahoo!finance
S&P500指数の、年間推移です。
コロナウイルスが初めて確認され、
マスクなしで出歩くのも憚られ、
そこらじゅうで何度もアルコール消毒させられ、
S&P500が30%以上も下落した2020年3月も、
年単位でみれば何もなかったのと同じです。
僕が好きなウォーレン・バフェットの言葉に
====
大きな間違いを犯さない限り、投資家が正しく行わなければならないことはほとんどない
====
何が正しくて、何が間違いなのかは
投資戦略や価値観によって様々です。
が、数%の下落やニュース記事に右往左往するのは、
正しい行動よりは間違いになることが多いと思うので、
大きな下落も長期で見れば誤差程度
というスタンスでどーんと構えておきましょう。
ただし相場が動いていることも確か。
今後、株価だけでなく僕たちの生活や健康に
大きな影響を与えるかもしれません。
Weiss Ratingsからのメルマガでも
アメリカの経験豊富なアナリストが
いろんな情報を届けてくれると思うので
情報感度を高めておきましょう!
P.S.
Weiss Ratingsは1万銘柄以上ある
全ての米国株を日々評価しています。
格付け情報のほか、アメリカ人アナリストの記事も
たくさんあるので、ぜひご覧ください
https://weissratings.jp/
P.P.S
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https://jp.surveymonkey.com/r/LPCBWNK
この銘柄について紹介してほしい!
というコメントもお待ちしております。
P.P.P.S
2021年も残り1ヶ月を切りましたね。
近々Weiss Ratingsからクリスマス、
そして、来年の米国株投資について
ワクワクしてもらえるような企画を準備しています。
楽しみにしていてください ^^)
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。