インフレ、戦争、金利上昇をどう乗り切るか
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- 2022年4月14日
- トピックス
インフレ、 戦争、 金利の上昇。
この3つはすべて、あなたの富を求めてやってくる。そして、これらの脅威に備えていなければ、この数年間は大変なことになるだろう。
今回は、この3つを調査した上で、皆さんのような投資家が、このスーパーサイクルに備えることができるチャンスについてお話したい。
インフレ
まず、米国経済で制御不能の大火事のように猛威を振るっているインフレについてご説明しよう。
- 2月の消費者物価指数(CPI)は、公式には前年同月比7.9%増で、1982年以来もっとも高い。
そしてそれは、これからお話しする2つ目の脅威による影響を含めていない。ただ、あまりにも少ない財やサービスを追いかけるために増刷されたあまりにも安いお金の影響だけだ。
ブルームバーグのオピニオンコラムニストは、肉食の人は節約するためにレンズ豆に切り変え、車の所有者は車を売ってバスに乗るべきだと提案したほどだ。
そして、あなたの飼っているペットが重い病気にかかってしまった場合、生かすために積極的な(そしてコストのかかる)行動をとるのではなく、死なせたほうがよいと述べた。
このコラムニストは、Twitterなどで大反響を呼んだが、それには理由があった。平均的な米国人はこの混乱に憤りを感じており、お粗末なアドバイスよりも救済を望んでいる。
戦争
残念ながら、2つ目の「戦争」は、何の役にも立ちそうにない。
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ軍や勇敢に武装した市民たちの激しい抵抗により、ウクライナで泥沼にはまりつつあるのかもしれないが、彼は一歩も引かず、軍隊を撤退させる気配もない。
これに対する世界的な制裁措置と、戦争そのものが、複数のコモディティを高騰させる要因となっている。 原油はもちろん、小麦もその一つだ。
実際、米国の小麦先物は、ウクライナとロシアの主要な小麦生産者からの供給不足を懸念して、最近、ブッシェル当たり13.63ドル、前年同期の2倍以上を記録した。
肥料もまた高騰している。北米の肥料価格の指標は、先週10%、先月40%急騰した。その理由は、 ロシアは世界最大の肥料および肥料成分の供給国の一つだからだ。
サプライチェーンを支えるトラック運転手が使用するディーゼル燃料も、1ガロンあたり4.88ドルと過去最高を記録した。
例はまだあるが、お分かりいただけるだろう。プーチン大統領の戦争は、非常に現実的な人間の悲劇であり、大きな経済的影響を及ぼすものでもある。
金利の上昇
金利に関しては、米連邦準備制度理事会(FRB)さえも、インフレは一過性のものであるという長年維持してきた(そして間違っていた)説明を放棄せざるを得なくなった。 パウエルFRB議長は2018年12月以来の利上げを行ったばかりでなく、今年も利上げが数回行われることを示唆した。
過去数回の利上げサイクルで見られたような25ポイントの変動ではなく、50ベーシスポイントの変動もあり得る。FRBの次回の政策会合は5月3日~4日に開催される。
- FRBにとって問題なのは、積極的な行動を予測した結果、イールドカーブが劇的に平坦化することだ。
このチャートでわかるように、2年債と10年債の利回りの差は17ベーシスポイントに縮小した。
カーブはまだ反転していない。それは、10年債の利回りが2年債の利回りを下回るときだが、確かにその方向に向かっているように見える。
過去にカーブが反転した際の興味深い点にお気づきだろうか?
ヒント:
- チャートのグレーの縦棒は景気後退を表している。
2000年に曲線が平らになり反転した後、すぐにドットコムの不況が起こったことがわかる。そして、2006年に曲線が平らになり、反転した後、すぐに住宅バブルが崩壊したことがわかる。
経済と市場を崩壊させたのは新型コロナウィルスであるため、最近の例は当てはまらないと言う人もいるかもしれないが、2019年から私の記事を読んでいる方は、新型コロナウィルスとは関係ない理由(企業債務バブルの崩壊など)で、2020年にトラブルが発生すると予想していたことをご存じだろう。
- パンデミックは、この先も続くと思われる景気後退を加速させ、増幅させただけだ。
金利の動きは、ボラティリティの上昇を懸念させるもう一つの理由であり、「セーフマネー」銘柄やセクターへの移行が進み、適切なポジションを持たない人々には苦痛となることは、言うまでもない。
それでは、また。
マイク・ラーソン
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