湧き出る利益を無視するウォールストリート
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- 2022年7月31日
- トピックス
最近、原油価格とそれに連動する企業に何が起きているか、ご覧になっているだろうか?どちらも崩壊してしまった。
先日、原油価格はわずか1カ月前に比べて22%下落し、ベンチマークであるエネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)が追跡しているエネルギー株は同時に24%下落した。
おかしな話だ。長続きはしない。そして今こそ、ウォールストリートが放置しているお金をすくい上げるチャンスだ。
3つのチャートで説明しよう。
チャート1:米国の石油備蓄は急速に減少している
米国は、戦略石油備蓄を1日100万バレルという前代未聞のペースで使い果たしている。先月だけでも2730万バレルが中国など遠方からの需要のために石油備蓄から流出された。
このままでは、米国の戦略的石油備蓄は18カ月でゼロになる。この分はいずれ埋め合わせなければならない。つまり、この先、需要が増え、価格が上がるということだ。
チャート2:OPECは需要に対応できない
あなたは、OPECから、さらに石油を調達することは可能だと考えるかもしれない。バイデン大統領は、今まさにサウジアラビアから追加の燃料を調達しようとしている。だが、彼はまずこのチャートを見るべきだった。
現実は、OPECが生産枠を引き上げ続けているにもかかわらず、生産量は2月以降横ばいになっている。実際、OPECは割り当てられた量より7%少ないバレルを輸出している。
確かに、サウジアラビアは聞こえのいい話をして、おそらく増産も約束するだろう。しかし、本当の問題は、実際に提供できるかどうかだ。
さらに、OPECは2023年に石油需要が日量270万バレルに拡大するとの報告書を発表したばかりだ。その石油はどこから出てくるのか?
悪いニュースといえば、米国の商業用原油在庫は最新の報告で増加したものの、依然として5年平均を5%下回っている。中間留分とガソリンは5年ぶりの低水準で変動している。
にもかかわらず、原油価格は低迷を続けている。辻褄が合わない。
私は、その理由を耳にしている。一つは、中国が新たなロックダウンを発令し、それが世界の石油需要に影響を与えることを市場が懸念しているためだ。もう一つは、FRBが金利を上げ続けているため、米国が来年には景気後退に向かうという圧倒的な懸念だ。
私は、これは本当に馬鹿げたことで、遅かれ早かれ市場は調整すると考えている。なぜなら、もし原油が最近の価格付近で推移すれば、あるいはさらに下がれば、石油会社は驚くほど利益を上げることができるからだ。
チャート3:石油の収益がキャッシュフローを押し上げる
マラソン・オイル(MRO)のフリーキャッシュフローのチャートを見てみよう。
今年のキャッシュフローが急増している。マラソンの配当利回りは1.55%で、すでに高い水準にある。このようなキャッシュフローがあれば、増配の可能性は高いと考えられる。
私がマラソンを取り上げたのは、私の有料サービスで、先月マラソンで64.66%の利益を得たことに加え、最近マラソンで37.24%の利益を得たからだ。
私はマラソンの売却を推奨したくなかったが、同社の株価は他の業界と共に急落していた。実際、マラソンは有料サービスで売却した価格から17%下げている。
マラソンの購入はまだ行わない。さらに安くなるかもしれない。モメンタムが再びプラスに転じた際の、私独自の「買い」シグナルを待っている。その時に、購入するつもりだ。
一方、有料サービスでは、今も石油・ガス株を大量に保有している。問題はない。彼らは素晴らしい配当金を支払っており、キャッシュフローが増えるにつれ、配当も増えるだろう。
石油会社は大きな増配を実施している。石油・ガス株のバスケットであるXLEの配当利回りは現在4.07%で、これは、S&P500の配当利回りの2.5倍以上だ。
あなたが検討すべきこと
ウォールストリートは深刻な景気後退を予測している。そして確かに、FRBが金利を上げることで、景気後退の確率は高まる。一方で、世界の石油需要は減速していない。
OPECの言う通り、石油関連銘柄は今割安だと思われる。所有するだけで配当金を受け取ることができる石油株は特にそうだ。
石油株の買い物リストを自分で作っておくといいだろう。ここでは、いくつかのアイデアを紹介した。調べれば、簡単にアイデアを増やすことができる。ここ数年で最高の買い場が近づいており、あなたにはその波に乗って頂きたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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