Weiss Ratingsの格付けを見る理由
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- 2023年11月1日
- トピックス
あなたはこのニュースをご存知でしょうか?
大手格付け会社のフィッチが米国債券の格付けを「AAA」から「AA+」に一段階引き下げたというもの。
これはつまり、フィッチが「米国債券の信用度が落ちている」「米国債券のリスクが上がっている」と評価したことを意味しています。
フィッチが格下げを行った後、長期債券利回りは急騰。債券利回りは価値が下がると上がるのでフィッチの格付け通り、債券の価値が低下したのです。(株価が下がれば上がる 配当利回りと同じです)
そして一般に、債券利回りが上がると株式には逆風だと言われています。(去年の下落相場は債券利回りの 急上昇が一因となりました)
そのため、フィッチが米国債券を格下げし債券利回りが上がり始めた後、それまで調子が良かったS&P500(赤色の線)は下落し始めました。
つまり、債券利回りはもちろん債券利回りに影響を及ぼす格付け機関のフィッチも、我々株式投資家にとって無視できない存在なのです。
そして、Weiss Ratingsもフィッチなどと同じく格付け機関の一つ。
しかしWeiss Ratingsとフィッチには大きな違いがあります。今回はWeiss Ratings 格付けシステムの総責任者ギャビン・マゴール氏の記事をご覧ください。
私の情報発信は、その多くが月曜日など、週の前半に集中している。
投資家の中には市場が閉まっている土日を休息に当てている人もいるだろう。だが、Weiss Ratingsの格付けは決して眠らない。このシステムは24時間体制で最新のデータを処理しており、月曜日には新しい投資判断材料を提供してくれる。
市場が閉じても、格付けシステムは止まらずに、無数のシグナルに基づいた計算を続けているのだ。これは株式だけでなく、ETF、投資信託、銀行、保険会社、暗号通貨、我々が評価するすべてのものに当てはまる。
金融格付けの世界において、これほど広範な格付けを行っている機関は数少ない。現在、株式1万3025銘柄、ETF2780銘柄、投資信託2万4635銘柄、暗号通貨237銘柄、銀行4602銘柄、保険会社3823銘柄を評価している。
多くの分析を行っているが、そのすべてが体系的に、そして正確に行われている。この格付けシステムの精度については長い歴史がある。ぜひ、我々のサイトの格付けページでそのすべてをチェックしてみてほしい。
Weiss Ratingsの公式サイトでは最新の格付けだけでなく、過去10年分近くの格付け履歴も見ることができる。精度に自信がなければ過去の格付けリストを出し続けることはできないだろう。
もちろん、「8年前にDランクと評価されていたのに株価が上昇している銘柄」「4年前からずっとBランク以上なのに株価がさえない銘柄」もある。しかし、総合的に見れば格付けシステムには優位性があると考えており、過去の履歴も含めて自信を持って公開できるものだ。
今この瞬間も膨大な数の収益データが飛び込んできており、私たちのシステムは働き続けている。理由はたくさんあるが、とりわけ私が強く主張したいのは、このシステムが、世界で最も興味深い格付けであるということだ。
「世界一おもしろい男」のCMを覚えている人も多いだろう。
メキシコのビールメーカー、ドス・エキス社の人気CMで、現代史で最も成功した広告キャンペーンの一つだ。無骨な年配の紳士とユーモラスなナレーションを組み合わせたこの広告は、2006年から2018年間も米国で放映され、現在も同様のコンセプトの広告が継続している。
私を含め、何百万人もの人々がこの男を好きだった。広告全般が嫌いな私だが、これはテレビに釘付けになった数少ない広告のひとつだ。広告を見て実際に楽しむことができれば、それは素晴らしい広告である証だ。
彼は、成熟していて、興味深く、頭の切れる、すべてを兼ね備えている人のイメージだった。
CMに登場する俳優の名はジョナサン・ゴールドスミスで、その名前の印象とは裏腹にホームレスだった時期もある。
しかし、あの素晴らしい広告の中で彼が演じたのは、計り知れない知識、知恵、謙虚さ、好奇心を持った人物だった。そして、これらの重要な資質はすべて、ワイスの格付けとその驚くべき歴史の中に見出すことができる。
ワイス・レーティングスの最近の主な出来事
ワイス・レーティングスには50年以上の豊かな歴史がある。しかしここ数年で、私たちの格付けは信じられないほど重要な出来事に遭遇した。
2020年 コロナウイルスによって経済全体が大混乱に陥ったとき、我々は金融界を支援することでその役割を果たそうとした。希望者全員に無料で全格付けリストを提供した。市場は急落し、誰もが株式市場に悲観になっていた時だからこそ、我々はすべての人に明確な投資判断材料を提供したかったのだ。
2021年 当社は設立50周年を記念し、3つの主要なサービスをアップグレードした。また、5万3000以上の格付けされた銘柄を調査し、ランク付けし、選択するのに役立つ高性能データ・ツールの提供を開始し、格付けの引き下げやアップグレードがあった際には投資家にアラートを出す「ウォッチ・リスト機能」を備えた。
そして2023年、Weiss Ratingsは、4243の米国預託機関が破綻の可能性があると警告した。1210の機関(12.8%)が赤信号フラグ、3043の機関が黄信号フラグを受けた。全銀行・信用組合の45%が脆弱であると判断され、銀行混乱の多かったこの年には非常に投資判断材料になっただろう。
そしてつい数週間前、私たちは、今後90日間にS&P500種株価指数をアウトパフォームする可能性のある銘柄を体系的に見つける、AIパフォーマンス・ブースト機能を追加した驚異的な株価評価システムを組み込んだ投資サービスをリリースした。
私の言葉を鵜呑みにしないでほしい。Weiss Ratingsは、過去に「ウォールストリート・ジャーナル」から、ウォール街のあらゆる企業を抑えて利益実績で第1位だという評価を受けたこともある。
今回伝えたかったことは、私たちには50年を超える歴史があり、すでに精度が高く自信を持ってお勧めできる格付けシステムを持っておきながら、常に改善し、改革のチャンスを見つけては現実にしてきているということだ。
AIが驚異的な進歩を遂げたことで、多くの人はリターンをあげるAI銘柄を探し出すことに注力しただろう。それは素晴らしいことで、銘柄のリサーチは個人投資家の大切な仕事だ。
だが我々の仕事はそれだけではない。もちろん我々も当社の投資アナリストと協力し、素晴らしいリターンをあげるAI銘柄をいくつも発掘してきた。だが、それ以上に注力したのは、この進歩したAIを格付けシステムに組み込み、より素晴らしい投資判断材料を、全ての投資家に提供することだ。
いずれAIブームが終わり、AI銘柄の熱狂が冷める時がくるだろう。しかしその時にも、AIを組み込んだ格付けシステムは多くの投資家に、以前よりさらに精度を増した投資判断材料を届け続けることができるはずだ。
格付けを出しているのは私たちだけではない。フィッチやムーディーズ、S&P Globalのように信用格付けを行うものもあれば、投資格付けを行う投資銀行もある。また格付けシステムを組み込んだ投資メディアも存在している。
しかし、もしあなたが格付けのように定量化された情報を資産形成に活用しているなら、ぜひWeiss Ratingsの格付けシステムを第一に参考にして欲しいと思う。我々のシステムは今この瞬間もデータを集め、よりより投資先を見つけ出すために働いている。
健闘を祈って。
ギャビン・マゴール
投資家がWeiss Ratingsの格付けを使う理由…
それは、
・人間には到底不可能な量の 膨大なデータを片時も休むことなく 解析し続けている
・50年以上の歴史に裏付けされた 「今投資すべき」銘柄を見つけ出すための 高度なアルゴリズムがある
さらに
・過去の実績に甘んじることなく 常に最新技術を取り入れ より精度の高い投資判断材料へと アップデートされ続けている
というWeiss Ratings ならではの強みを自身の資産形成に取り入れるためだと考えています。もしあなたが客観的なデータに基づいて今投資すべきだと評価された銘柄で資産アップを狙うなら、ぜひ習慣的に、Weiss Ratingsの格付けを見るようにしてください。
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。