利益を狙うなら、太陽を狙おう
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- 2020年9月18日
- トピックス
太陽光発電の利用が急激に拡大している。米エネルギー情報局(EIA)によると、太陽光発電電力(分散型太陽光を含む)は、2020年の上半期に前年比22%拡大した。
それと同時に、太陽光発電の価格が急落している。この2つは同一歩調だ。
そして何よりも、あなたに非常に大きな利益をもたらす可能性がある。
EIAは、太陽光パネルだけの価格(設置費用を除く)が2006年から9倍近く下がったと発表したばかりだ。
つまり、モジュール価格は2006年のワットピーク(kW)あたり3.50ドルから2019年にはワットピーク(kW)あたり40セントまで低下している。
そして、価格は下がり続けている。
ウェブサイトPVInsights.comによると、多結晶太陽電池モジュール(典型的な太陽電池パネル)の平均価格は、1ワットあたり約17セントの平均コストだ。
つまり、2010年の太陽光発電の1ワットあたり約2ドルの価格は、現在の約12倍だったということだ。
そして、これは太陽光発電を導入する人にとっては、非常に大きな節約になるということを意味する。
私の友人のパトリック・レッパーもその一人だ。
彼はノースカロライナ州の新しい家に太陽光発電システムを設置している。サイズは15.695キロワットで、25年保証付き。
年間1万8,592キロワットを発電する。
4万6,687.66ドルの費用がかかっており、1万2,138.79ドルの税額控除で、25年間で彼が支払うのは3万4,548.87ドルだ。
1年で1381.95ドル、1ヶ月で115ドル。
料金も含め、183ドルの電気代を支払うそうだ。
パトリックは、地元の電力会社であるデューク・エナジー(DUK、格付け「C」)が、レートを3%引き上げて年間5%としたことから、太陽光発電システムが得なのは明らかだと言う。
「毎月の平均コストを下げて、変動費を固定費に変え、そして二酸化炭素排出量を減らす」と話した。
そして、タダという訳ではないが、3万4,500ドルは私が購入した車よりも安い。
では、なぜ太陽光発電の価格が、多くの専門家が考える以上に早く急落しているのだろうか?
それには、いくつかの理由がある。
中国だ!
中国は、多くの専門家が考えていたよりも安く効率的な太陽電池を製造することで、価格の下落を後押ししている。
中国の多結晶シリコンモジュールは世界市場で最も一般的なタイプだ。中国はこれを素早く大量に、常に安価で製造している。
PERC(パーク)技術
太陽電池には様々な種類があり、常に新しい技術が登場している。
効率(つまり価格)に対して革新的となっているのが「不動態化エミッタおよび背面接点」太陽電池(PERC)だ。
太陽光の一部をセル内部で反射することで、より多くのエネルギーに変換される。これにより、PERCセルは、従来のパネルよりも6%から12%多く発電することができ、システムの効率化と全体的なワットあたりにかかるコストを下げることが可能だ。
その他の動き
来年以降、カリフォルニア州で新築された商業施設や住宅には必ず太陽光発電システムを設置しなければならない。
カリフォルニア州は全米の新しいトレンドの先駆けであるため、特に民主党大統領候補のジョー・バイデンが当選した場合は、そのトレンドが広がるだろう。
それはバイデンが「グリーン・ニューディール」に意欲的であり、アメリカの太陽光発電への参加を後押しするものだからだ。
詳細は曖昧だが、バイデン政権が30%で始まった再生可能エネルギー導入投資税控除(ITC)を今年は26%、2021年には22%、2022年にはゼロにまで更新させることが期待できる。
ITCの制度導入によって、設置台数は平均54%増加した。
もう一つの動きは、窓用の透明な太陽電池だ。
ミシガン大学の研究者は、効率性8.1%、透明性43.3%の有機(従来のシリコンではなく、炭素ベース)半透明太陽電池を開発した。
米エネルギー省のソーラーエネルギー技術局とアメリカ海軍研究局がこの技術をバックアップしており、近い将来、建築プロジェクトでこの技術を目にするだろう。
実際、米軍はコスト削減策として太陽光発電に投資している。
1.1メガワットの浮体式太陽光発電システムをフォートブラッグ基地でテスト中だ。
エネルギーサービスを提供しているアメレスコ(AMRC、格付け「B-」)によると、「実施期間の1年目には、この契約により陸軍の光熱費が200万ドル以上節約され、現場のエネルギー使用量は7%削減、現場の水使用量が20%削減される見込み。」だ。
その他の理由
太陽電池が地球全体にとって良いということは、誰にでも分かる。
ちょうど昨年、グリーンランドは史上最多の氷床融解を記録した。米国西海岸、ブラジル、オーストラリア、及び世界中のホットスポットにシベリアが加わり、気候変動による火炎地獄が至るところで発生している。
米国の科学者は、今後10年間のほとんどの年が、99%以上の確率で地球の記録上最も暑くなり、そしてすべての年がそうなる確率は75%だと考えている。
事態を好転させる時間はまだある。
そのためには、石炭の使用量を減らし、太陽光発電をはじめとする「より環境に優しい」電力をもっと使う必要がある。
利益を増大させる
太陽光などの自然エネルギーへの変換はメガトレンドだ。
今、投資家にとっての疑問は「このメガトレンドでどうやって儲けるか?」ということだ。
簡単なのは、インベスコ・ソーラーETF(TAN、格付け「C」)だろう。
素晴らしい企業の名前が含まれている。
個別銘柄を買うとさらに良いだろう。
THE GOLDとは別に私が提供しているスーパーサイクル投資の購読者には、6月に1つ案内し、すでに65%以上上昇している!
もっと多くの銘柄がある。
11月の大統領選でバイデンが勝つのかトランプが勝つのかは分からない。
しかし、ソーラーの未来は確かに明るい。
より安価な太陽電池モジュールは今後も需要を牽引し、グリーン・ニューディールはこのメガトレンドの追い風となる可能性がある。
見逃せないトレンドだ。
あなたの成功を願って。
ショーン