レンジ相場に入ったアルトコインを牽引するビットコイン。上昇圧力が大きくなりつつある
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- 2020年9月26日
- トピックス
最近、仮想通貨市場ではこれまでお馴染みだった急騰急落がそこまで見られない。これは市場が成熟している予兆かもしれない。
実際、数ヶ月間高かったボラティリティ(最初は上昇、次に下降)を経て、ここ数週間は日中の値動きが落ち着いている。
しかし水面下では、2020年の最終四半期に向けて爆発的に上昇する可能性を秘めた強固な基盤を確立していると私たちは予測している。
それでは、各銘柄の今週の動きを見てみよう。
市場の動向を広く見極める指標となるワイス・50・クリプト・インデックス(W50)は、一週間の取引を9月17日に終え、2.73%の上昇で終了した。下記の表でもわかるように、先週は基本的にレンジ相場が続いていた。
これは興味深い動きでもある。
ビットコイン(BTC、レート「A-」)を除いてみると、アルトコインがややベア市場気味なのがわかる。ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス(W50X) は0.57%減となり、W50と比較してもベア市場の予兆が示されている。
これはビットコインが先週まで「砦」を守っていたことを表しており、アルトコイン市場がこの7日間で明らかに弱気になっていることを物語っている。
インデックスを時価総額で分けてみると、よりこの事実がわかりやすくなる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス(WLC):ビットコインに大きく影響を受けるため、一週間で5.34%上昇した。このインデックスは、上昇と下落を繰り返しているにも関わらず、ほぼ全ての週で上昇している。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス (WMC):1.49%下落しており、WLCと比較すると、明らかに弱気なのが下の表でも分かるだろう。
ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス(WSC):今週は9.11%下落し、3つのインデックスの中で最も下落幅が大きい。
今週注目すべきポイントは、ビットコインが上昇している一方で、アルトコインがそれに追いつくのに必死な状況にあるという点だ。数ヶ月前はアルトコインが上昇し、ビットコインはそれを追うような形になっており、これと全く対照的な動きをしていた。
少なくとも初期段階おいては、ビットコインの上昇なくして、仮想通貨市場がブル市場に入ることはないと私は以前から指摘してきた。
つまり、仮想通貨業界で最も有名なコインとして、いまだにビットコインは外部投資家のベンチマークであり続けているのだ。
ビットコインがアルトコイン市場を上回る時、仮想通貨市場はより成長し、それこそが長期的なブル市場に必要な前提条件でもある。
しかし、今回の「反転」は一過性の動向であるということも付け加えておきたい。そのため今後も、ビットコインがアルトコインのパフォーマンスを上回るが興味を持って注目していきたい。
健闘を祈る。
フアン