アルトコインがラリーをリードし、ビットコインも2万ドル近くまで上昇
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- 2020年12月2日
- トピックス
ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、1万9000ドルを超え、日本時間11月30日の深夜に3年ぶりに過去最高値を更新した。サンクスギビング休暇にも関わらず、暗号資産(仮想通貨)市場はより高く上昇している。
ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、過去最高値を更新したあとも、2万ドルの大台に向けて上昇基調を維持している。
ビットコインは上昇を続けているものの、市場全体から見ると、印象が薄かった。なぜなら、11月25日までの週は、ほとんどすべての暗号資産(仮想通貨)が好調で、ボラティリティなしで上昇トレンドが訪れていたからだ。
ワイス・50・クリプト・インデックス(W50)は37.48%と急騰。メルトアップが生じた。
ワイス・50・Ex-BTC・インデックス(W50X)は71.75%上昇し、アルトコインがビットコインを追い抜き、暗号資産(仮想通貨)市場に対する支配力を増している。
11月25日までの時価総額別パフォーマンスを見ると、中小銘柄が大きく上昇して、市場の反転が見られる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は37%増加と堅調な上昇トレンドを維持した。
ボラティリティが大きくなったにもかかわらず、中型の銘柄が爆発的に上昇した。実際、ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス (WMC)は56.25%上昇している。
ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は60.58%上昇した。スモールキャップは、スタートが遅かったにもかかわらず、週の終わりまでに大型および中型の上昇率を上回ることができた。
11/25までの週で、暗号資産(仮想通貨)市場は、大きな利益を上げている。ビットコインが史上最高値まで急上昇を続ける中、大きく注目されているのが、アルトコインの急激な上昇だ。
ビットコインの市場支配力は67%から63%に低下し、アルトコインがビットコインに追随しているのが分かる。ビットコインが市場をリードしているのは良い兆候であり、それが今、市場全体にまで波及している。
また、ビットコインは2017年時のピークに近づいているが、市場を変動させる狂乱は少ない。一つの指標となるのが、グーグル検索の「FOMO」や「見落としの恐怖」などの検索数である。
グーグルは検索を0から100までの相対的な尺度で追跡しており、「ビットコイン」と「ビットコイン価格」の尺度は、100中20前後に落ち着いている。2017年時点ではどちらの検索数の尺度も100のMAXとなっていた。
機関投資家はビットコインの将来にますます強気になり始めている。ブラックロックの最高投資責任者であるリック・リーダー氏は、暗号通貨が金の役割に取って代わる可能性を示唆しており、「金の延べ棒を渡すよりもはるかに機能的だ」と述べている。
バイデン次期大統領が、前FRB議長のイエレン氏を財務長官に任命したことを受けて、株式市場と仮想資産(仮想通貨)市場は盛り上がっている。最も注目すべきポイントは、イエレン氏が、2014年から2018年までFRB議長を務めていた間、低金利を維持していたことである。
イエレン氏は、現職のパウエルFRB議長同様に、資産価格を押し上げている市場に対して、ハト派(金融緩和的)な姿勢を継続すると予想されている。金利を上昇させれば、その圧力で世界市場が崩壊してしまうため、こうせざるをえないのだろう。
もちろん長期的には持続不可能であり、この金融政策によって、ビットコインの重要性はより明確になる。過剰な出費や紙幣の発行がいつまでも続くわけではないということは忘れてはいけない。
トランプ大統領の選挙結果に対する訴訟は、決着がついたように見えるが、現在の暗号資産(仮想通貨)市場のラリーは、バイデン次期大統領や他の政府関係者の動向に依存しているわけではない。
先週は持続可能な暗号資産(仮想通貨)の上昇トレンドを確認するための証拠を見た。
今週は、それが着実に進んでいることがわかってきた。
健闘を祈る
フアン