成長を続けるイーサリアム
- 1377 Views
- 2021年5月6日
- トピックス
急速に進化する暗号通貨市場において、どこにリーダーシップがあるのか、今まさに議論されている。
– イーサリアム(ETH、格付け「A-」)は、重要な3000ドルの節目を超えて過去最高値を更新した。
今回の動きは、欧州投資銀行(EIB)がイーサリアムのブロックチェーンを活用して1億2100万ドルのデジタル負債を発行したことを受けたもので、金融業務の未来に向けたブロックチェーン技術の重要性を示している。
– ビットコイン(BTC, 格付け「A-」 )は、5万8000ドルを回復し 、再び勢いを取り戻した。
– 暗号資産(仮想通貨)市場全体に対するビットコインの優位性は、2017年11月以来初めて50%を下回った。
ビットコインが直近の水準で持ちこたえることができれば非常に強気であり、新たな高値への素早い動きが見られるだろう。
では、4月29日までの週の動きを見ていきましょう。
インデックス一覧
4月29日までの週は、暗号資産(仮想通貨)市場全体にとってポジティブな週となった。
バイデン大統領が提案するキャピタルゲイン税の増税が、市場を長く混乱させることなく、ポジティブな追い風となって、業界を新たな高みへと押し上げることになったのは心強い。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は8.55%上昇した。
ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は、12.76%上昇した。
パフォーマンスを時価総額別に見てみると、大型コインや中規模コインが小規模コインに追いつくことが出来なかったことがわかる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は10.40%の上昇となったものの、ビットコインがもたついたこともあって中規模コインとの歩調を合わせることができなかった。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)の15.04%上昇に見られるように、4月29日までの週は中規模コインが大きく動いた。
小規模コインは再びトップパフォーマンスとなり、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は24.61%の高騰を見せた。
中小型のアルトコインが大型のコインをアウトパフォームし続けていることに驚きはない。ビットコインの市場支配力が弱まるのは、アルトシーズンには当然の動きだ。
イーサリアムは、特に市場全体の動きと一致しており、分散型取引所を利用してERC-20トークンに大量の資金が流出したことを考えると、ポジティブな展開だと言える。
今はまだアルトシーズンの真っ只中であるため、次の変化の兆しが見えてくるまで、この傾向は続くだろう。
今後の推測
4月29日までの週は、キャピタルゲイン税増税の可能性による影響への懸念が収まり、暗号資産(仮想通貨)市場が反発した。これは理にかなった動きであり、株式市場も発表直後にすぐに持ち直している。
アルトシーズンは好調で、投資家は引き続き、まだ定着していない暗号通貨がもたらす利益を求めている。
このアルトシーズンの健康状態を測るためには、暗号資産(仮想通貨)市場におけるビットコインの強さを注視することが重要となるが、まだ大きな懸念は見当たらない。
今後も、依然として初期段階であると思われるこの素晴らしいアルトコイン・シーズンの重要な動向をお伝えしていきたい。
あなたの成功を祈って。
サム
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。