荒々しいアルトシーズンが続いている。
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- 2021年5月13日
- トピックス
世界第2位の暗号通貨が市場をリードし続けるという、荒々しいアルトシーズンが続いている。
– イーサリアム(ETH、格付け「A-」)は、4300ドルを超える新高値を記録した。
– ビットコインの市場支配力は、2017年後半の最低値である37%に近づき、再び45%に低下した。
イーサリアムは驚異的なパフォーマンスを維持しており、分散型金融(DeFi)分野における優位性により、史上最高値を更新した。
では、先週の暗号資産市場を振り返りましょう。
インデックス一覧
先週は、アルトコインと暗号資産(仮想通貨)市場全体にとって、非常に好調なものとなった。当然ながら、アルトシーズンが続き、ビットコインはアルトコインに押され、その市場支配力が縮小した。
これは、ビットコインの通貨ペアが小型コインの購入に使用されていることや、非常に激しい値動きが続く中で、大規模な利益をもたらすコインを探す動きの副次的な影響であり、納得のできるものだ。
しかし、ビットコインのファンダメンタルズは依然として非常に強く、企業はビットコインをバランスシートに積み上げ続けている。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、幅広い暗号資産(仮想通貨)市場が大きく上昇したため、31.73%増加した。
ビットコインは市場の大部分に追いつくことが出来なかったため、ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は45.69%上昇した。
先週のパフォーマンスを時価総額別に見ると、中型のアルトコインが大型や小型コインをアウトパフォームしいていることが分かる。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は26.94%の伸びを示したものの、ビットコインによる低迷に引きずられる結果となった。
先週は、ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)が61.61%急騰し、中型コインがトップパフォーマーとなった。
小型コインは、1カ月以上ぶりにようやくトップの座から退いたが、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は46.63%と大幅に高騰しており、近いうちにその地位を取り戻すことも容易に考えられる。
先週、中型コインが最高のパフォーマンスを見せることができたのは、暗号通貨の資本フローの仕組みが背景にあると考えられる。
投資家は法定通貨をビットコインに注ぎ込み、そこからイーサリアムなどの大型コインに投資する。その後、投資家は中型コインによる利益を追い求め、最後に小型コインへと向かう。
この2週間でイーサリアムに大量の資金が流れ込んでおり、この流れに準じて中型コインがより大きく上昇しているのかもしれない。
今後の推測
最近の暗号資産(仮想通貨)市場は大きく盛り上がっており、爆発的なアルトシーズンを迎えている。現在のところ、健全な調整を除けば、急激な反転を示唆するものは何もないため、引き続き動向を注視していきたい。
通常、暗号通貨における資金の流れは、まずビットコインに流入し、そこから大型コインやその他の定着したコインに流れ込んだ後、中小型コインへと注がれる。現在、この状況を目の当たりにしている。
イーサリアムの最近の熱狂的なパフォーマンスは、アルトシーズンが予想通りに進行していることを示すポジティブなサインであり、イーサリアムから定着していない暗号通貨へのさらなる流入が近々起こりそうだ。
市場全体と比較してビットコインが相対的に停滞しているにもかかわらず、少なくともレンジ内で安定しているというのは良い兆候だ。
企業への普及と機関投資家の需要が流出を相殺し、暗号通貨の王様が再び上昇していくのは時間の問題かもしれない。
健闘を祈る
サム
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