次の大きなブレイクアウトを前に、値動きはレンジ内で推移
- 1028 Views
- 2021年6月22日
- トピックス
ビットコインは、先週に重要な4万ドル台を突破したものの、200日移動平均線の4万800ドルからの強い抵抗ラインに押し戻され、維持することができなかった。もうひとつの重要な抵抗線である21週移動平均線は、4万2600ドルにある。
この2つの重要なレベルを超えて持続的に上昇すれば、暗号資産の王様であるビットコインは、次の大きなブレイクアウトの合図となる可能性がある上、再び市場が強気に転じれば、長期的なサポートとなる可能性が高いだろう。しかし、その前に、ビットコインは21日移動平均線から短期的なサポートを得ることができるだろう。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのBTCの推移率である。
インデックス一覧
では、17日までの1週間の動きを振り返りましょう。
先週はボラティリティの激しい取引となったが、多くの暗号通貨は木曜日の取引までに、ほとんど変化がなかった。小型のコインは、ここ数週間の厳しい状況を経てわずかに反発することができたが、アルトシーズンは依然として止まったままだ。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は0.71%の下落となったが、この市場における不安定な動きを考慮すると、これは無視できるレベルだ。
ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は5.92%下落し、先週初めに目先の抵抗線を試したビットコインの影響力の強さを示した。
先週のパフォーマンスを時価総額別に見てみると、小規模コインは大規模・中規模コインを上回ったものの、大きな動きはなかった。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は、0.32%のプラスとなったが、暗号通貨の一般的なボラティリティの範囲を考慮すると、重要ではない。
先週のアンダーパフォーマーは中規模コインで、ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は4.79%の下落となった。また、ボラティリティも最も高くなっている。
過去数週間にわたって大苦戦していた小規模コインは、下降トレンドを反転させることに成功し、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は6.54%の上昇を見せた。
暗号市場そのものに大きな動きはなかったものの、ボラティリティーが上下方向に発生した。ビットコインは顕著に広範な市場の大部分をアウトパフォームしたが、その勢いを保つことができず、抵抗レベルに直面すると4万ドルを超えた価格レベルを維持することができなかった。
小規模コインは意外にも最も良いパフォーマンスを示したが、これは過去数週間で大きく下落したためだと見られる。今のところ、投資家は持続的なアルトコインの上昇が起こる前に、ビットコインが決定的な動きをするまで待つことになるだろう。
今後の推測
この数週間、私たちは、主要な暗号通貨が5月中旬につけた安値を上回るレベルで取引されている限り、市場は調整局面にあるという見方を繰り返し述べてきた。
現在の暗号市場は決定的に低いが、ビットコインは数週間前につけた3万ドルの安値を依然として大きく上回っている。もし、レンジ取引が続くようであれば、暗号強気市場の爆発的な「パラボリック」フェーズの開始に良い兆しが見えてくるだろう。
米連邦準備理事会(FRB)は、先週の会合で、長期にわたる低金利政策と資産購入政策の見直しを余儀なくされた。すぐに大きな変化は起こらないと思われるが、最近のインフレデータがFRBや投資家の関心を集めていることを示している。
ビットコインは、インフレや現在の通貨システムに対する将来性のあるヘッジであり続けており、最近の経済状況は、今後の暗号通貨に対する信頼性をさらに高めている。
健闘を祈る。
サム
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。