絶え間ない「マネーの洪水」が市場の最高値更新を支えている
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- 2021年8月5日
- トピックス
上昇しているのが時価総額上の一部の銘柄に限られている今のニューヨーク株式市場は、今後引き戻す可能性があると私は予想していた。
しかし今週、S&P500が史上最高値を更新し、ランキング中の強い銘柄の多くが好調であることをお伝えできるのは嬉しいことだ。
デルタ変異株についての恐ろしいニュースが流れ、インフレ率が高まり、経済成長に懸念があっても、全般的に市場にはポジティブな状況が続いている。 実体経済の全体が前向きな状態であるとは言えないが、少なくとも株式市場はそのような状況が続いている。
ワイスレーティングのランキングを初めてご覧になる方のために説明すると、今は空前の規模の金融・財政刺激策が実施されており、このマネーの洪水がすぐには止まらないと考えられている。
直近では、米議会はバイデン政権のインフラ計画について、超党派で合意に達した。道路、橋、旅客鉄道、港湾、水路などのインフラ整備に1兆ドルの予算が計上されており、これらの資金は、今後数カ月のうちに経済全体に浸透していくことだろう。
一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、FRBがすぐに利上げを行う予定はないと再度述べた。
この先どこかのタイミングで、債券の購入を現在の月1200億ドルから減らすと思われるが、そのプロセスが始まるのは少なくとも数カ月後で、それも非常にゆっくりと購入を減少させることだろう。
でも、私はこの政策アプローチが意味をなすとは思っていない。
コロナウイルスによる景気後退は、公式には2020年4月までのわずか2カ月間で終わった。現実のインフレも資産インフレも、もはやコントロールできない状況に陥っている。 そして、市場のリスクを取ろうする意欲は相変わらず旺盛だ。
このため、政策は既に厳しくなっているべきなのだ。
しかし、私の元にFRB理事になるよう求める推薦状は届かなかったので、私の意見は力がない。 私は配られたカードを投資家として使うしかないのだ。 あなたもそうだろう。
つまり結論としては、マネーの洪水が続く限り、高品質・高利回り・高格付けの株式に投資するのが得策だ。我々のランキングを見ればそのような銘柄が見つけられるだろう。
7月30日金曜日時点のランキングのトップ銘柄を紹介しよう。
これらのランキングは変動する。新しいデータが入り次第更新されることをお忘れなく。
それではまた
マイク・ラーソン
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