デジタルの世界で利益を得る方法
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- 2021年9月17日
- トピックス
バーチャルリアリティ(VR)は、エンターテインメント市場に大きな影響を与えているが、それはまだ始まったばかりだ。
昨年のVR市場の総額はわずか170億ドルだったが、今後は爆発的に拡大すると予測されている。
人間関係の希薄化や在宅勤務の増加、オンライン教育の普及など、パンデミックによって成長時期が早まった。
モードー・インテリジェンスは、2020年から2026年にかけて、VRの総市場価値が年率49%で成長し、2026年の終わりには1850億ドルに達すると予想している。
下のチャートは、VR市場が今後7年間で11倍になると予測したものだ。
VRの有用性は、エンターテインメントやゲームだけではない。
VRは、教育や映画、ファッションなどの他の産業における革新的なソリューションに加えて、軍事、スポーツ、ヘルスケアなどのトレーニングにも利用できる。
バーチャルリアリティの将来的な影響を考える上で重要なのは、「メタバース」と呼ばれる概念だ。
非常に幅広い意味を持つが、ユーザー間の相互運用性を持った仮想世界のことを指す。
この言葉は、数十万ドルから数百万ドルでオークションにかけられたバーチャルアートや土地など、暗号化された空間でよく目にする。
NFT (ブロックチェーンを利用したデジタル資産=Non-Fungible Tokenの略、非代替性トークン) は、アートやコレクターズアイテムの市場に旋風を巻き起こしており、著名人、アスリート、アートディーラーなどがメタバースで個性を発揮しようとしている。
賢明なテクノロジー企業は、一足先に乗り込んでいる。
ケリング(KER.PA)の高級ブランド、グッチは、メタバースに参入し、期間限定でプラットフォーム上でバーチャルに商品を販売するために、ロブロックス(RBLX)とのパートナーシップを提携した。
また、エピックゲームズは4月にメタバース事業の資金として10億ドルを調達した。
一方でフェイスブック(FB) のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、7月の決算説明会でメタバース企業への移行について語ったが、これは社会的相互作用(ソーシャル・インタラクション)の未来についての創業者のビジョンを示すものだ。
フェイスブックは、多くの専門銘柄がなくても、このトレンドに触れることができる私の推奨する方法の一つだ。
フェイスブックは、VRとメタバースの未来に全力で取り組んでいる。同社は2014年にオキュラスを20億ドルで買収しており、没入型オンライン体験のための最先端のハードウェアを提供する上で大いに役立つだろう。
最近の7月の決算説明会でザッカーバーグ氏は、「人々は我々を主にソーシャルメディア企業として見るのではなく、メタバース企業として見るようになるだろう」と述べた。 昨年、収益の98%を自社プラットフォーム上の広告から得ていた1兆ドル規模の企業にとって、これは大きな転換だ。
ザッカーバーグ氏は、メタバースを非中央集権的な存在と捉え、それを拡大していく意向を持っている。フェイスブックは、メタバースにおいての現金化に苦労することはないだろう。
フェイスブックのチャートを見ると、パンデミックの際には、ステイホームの時期を最大限に活用したことが分かる。
インターネットが生活を一変させた一方で、VRとメタバースは人間同士の交流を進化させる次のターニングポイントになるかもしれない。
また、投資の観点から見ても、波に乗る方法があるというのは非常に素晴らしいことだと考えている。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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