ダンスの準備をする金
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- 2021年9月17日
- トピックス
今、多くの投資家が金を嫌気している。
リチウムやレアアース、銅、アルミニウム、パラジウム、プラチナ、そして最近ではウランのパフォーマンスを下回っているからだ。
他の金属たちが街へダンスに出かける中、金は銀と並んで塊のようにベッドに横たわっていただけだったが、最近、金もダンスの準備をしているように感じている。
新型コロナウィルスによる感染拡大が再び広がる中、世界経済に迫る影のようなものかもしれない。暗号通貨のフラッシュクラッシュかもしれない。この時期は、金が強いため、季節性のものである可能性もある。
しかし、その理由が何であれ、金はダンスを踊り、金鉱業株も一緒になって踊るだろう。
特に大手鉱山会社は、しばしばラリーをリードするものだが、楽観的な見方が業界全体に浸透し始めたとき、本当の意味での成功を収めることができる。また、探鉱会社、開発会社など、小規模な鉱山会社が急騰する。
考えてみれば当然のことだ。小規模な鉱山会社は、基礎となる金属が上昇したときに最も利益を得ることができる。
確かに、感情的な部分もあるが、他にも投資家の感情を揺さぶるものは、目に見える金だ。
金の投資家達は、自分たちの資産を実際に見たがるものであり、鉱山会社の所有している金を確認したがる。
目に見えるほど高品位の金を所有する鉱山プロジェクトは、あまり多くない。世界的な金鉱山プロジェクトであっても、目に見える金がないこともある。
例えば、バリック・ゴールド(GOLD)とニューモント(NEM)が共同で所有しているネバダ州の露天掘りのコルテス鉱山を訪ねたことがある。今年上半期の生産量は21万オンスで、金の品位は1トンあたり1トン当たり1.35グラムだった。
ワールドクラスだ。だが、彼らには目に見える金がない。富の山で、そこに金があると言えるのは、地質学者や冶金学者だけだ。
金が目に見える鉱山は珍しく、私も何度か訪ねたことがあるが、目の前に金塊があった時の衝撃は素晴らしく、ワクワクするものだ。
金価格の復活はそう遠くないと見えおり、デルタ株の感染状況などをつぶさに見極めていくことが重要だ。
金が再びワクワクするような動き出しが見られるタイミングが到来した時は、お知らせしたいと考えている。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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