インフレ ― あなたのお金を奪い続けている無言の盗人
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- 2021年9月12日
- トピックス
お金を貯めたり投資したりする時、単純に損をするよりも更に悪いことがある。
儲かっていると思っていたのに損をしてしまうことだ。
そしてそれが、インフレという無言の盗人のせいで、まさに今、あなたの身に起こっていることなのだ。
月曜日のニューヨーク・タイムズの記事を見てみよう。これは、最近の政策界で支持されている一つのアイデアについての内容となっている。
経済を「熱く」回せば、中小企業にとっては素晴らしい結果が得られる。仕事の機会も増えるだろう。より多くのお金を稼げるだろう。暮らしがより豊かになるだろう。
確かに、連邦準備制度理事会はこのような見解を採用している。
政策担当者はこれまで幾度も、雇用を促進するために、金融政策を大きく緩和し続けるという決断について強調してきた。 価格の上昇がもう少し速かった場合はどうなるか?まあ、大したことはないだろう。それはそれでGOODなことである。
では、果たしてこれはうまく行っているのだろうか?
NYT紙の記事によると、第2四半期の民間企業の賃金・給与は前年同期比3.6%増とかなりの伸びを示した。素晴らしく聞こえるが、それは消費者物価指数が同四半期に4.8%上昇したことを考慮するまでの間だけだ。
簡単に言うと、アメリカ人の購買力が1.2ポイント低下したということである。
ちなみに、彼らの仕事での収入だけでの話だ。マーティン・ワイス氏は、今週初めに、インフレが投資による収入に与える影響について伝える素晴らしい仕事をした。
上記のデータから、マーティンと私が皆さんに伝えたいことは、次の通りだ。
トレジャリーなどの国債をはじめとする、多くの債券投資の名目利回りは非常に低い。
銀行が販売しているCDsなどの利回りは、もっと悲惨だ。
加えて、インフレ率も非常に高くなっている。
つまり、これらの資産に1ドルを投入するたび、インフレ調整後で見ると実質的に損をしているということだ。
ただ幸いなことに、これに対して対処する方法がある。悲惨な収入状況がありつつも、しっかりとしたインカムペイアウトを生み出すことだ。
だからこそ、マーティンの『岐路に立つアメリカ』をすぐにでもチェックしてほしい。
その中で彼は、ほぼすべての投資家が利用できる、知られざる市場のアノマリーを紹介している。早速、今週から始めるべきだろう。
なぜなら、私は自信を持って、皆さんが無言の盗人を玄関から追い出せると言えるからだ。
それではまた。
マイク・ラーソン
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