世紀のコモディティ大セール
- 1566 Views
- 2021年10月1日
- トピックス
誰でもセールが好きだ。もしも世紀のセールに参加できるチャンスがあるとしたらどうか?
石油、銅、金、銀などがセール価格になっているとしたら?
今、コモディティは非常に割安となっている。
S&P GSCI (S&P ゴールドマン・サックス商品指数)をS&P 500で割ったチャートをお見せしたい。
S&P GSCIは、コモディティ市場のベンチマークだ。世界の生産量で加重平均され、活発で流動的な先物市場を持つ現物商品で構成された24種類のバスケットを追跡している。
原油、ガソリン、天然ガス、アルミニウム、銅、金、銀などに加えて、小麦、トウモロコシ、牛など、日常生活に必要不可欠なコモディティだ。
最近、私の会員に非常に良い結果をもたらしているリチウム、レアアース、ウランなどは除外されている。
とはいえ、S&P GSCIは広範な取引可能なコモディティ市場のスナップショットであり、コモディティが過去最大のセール価格を記録していることを示している。
このチャートは、過去にS&P500と比較して、コモディティがピークと底値を迎えた時期を示しているものだ。最近のコモディティは、2000年に投資家がハイテクバブルを追いかけていた時期を含め、過去のどの時期よりも人気が下がっている。
ロングタームトレンズによると、現在の株式価格とコモディティ価格のギャップは、南北戦争直後に始まった追跡調査以来、最大だ。
コモディティのブーム時期
チャートを振り返ると、右端に青い丸があることにお気づきだろう。これは、コモディティをS&P500で割った比率がちょうど反転し始めたことを示している。
今後の展開はどうなるのか?
- 世界経済はパンデミックから立ち直りつつある。COVID-19のデルタ株は、そのスピードに影響を与えていない。
- その結果、供給が逼迫しているにもかかわらず、エネルギー需要が急増している。国際エネルギー機関(IEA)は、今年の世界のエネルギー需要が4.6%増加し、COVID-19以前の水準を上回ると予想している。
- お金がばら撒かれていることで、インフレが進行している。米連邦準備制度理事会(FRB)は現在、年末までの年間インフレ率を4.2%と予測しており、これは、6月時点の予想である3.4%を上回るものだ。これは公定レートであり、他のインフレ指標はさらに高くなっている。歴史的に見ても、金や銀の魅力は増しているはずだ。
- 悪天候や人間の活動範囲の拡大など、さまざまな理由で穀物などの不作が多くなっており、それに伴って、小麦や大豆などにも上昇圧力がかかるはずだ。
結局のところ、コモディティは上昇を続ける理由があり、S&P500をアウトパフォームするだろう。
あなたが私同様、この流れを信じるならば、幅広いコモディティの上昇局面を利用する簡単な方法は、インベスコDBコモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド(DBC)だ。
経費率は0.88%で、原油、トウモロコシ、大豆、砂糖などを対象としている。S&P GSCIインデックスと同じバスケットではないが、近いものがある。
あるいは、厳選された個別のコモディティと、それにレバレッジをかけた株式に投資することもできる。リスクは高いが、その分、大きな報酬を得られる可能性がある。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。