ETF承認見通しでビットコインが爆発的に上昇
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- 2021年10月18日
- トピックス
– ビットコイン(BTC、格付け「A-」)は、重要な6万ドルの価格レベルを上回っている。
– イーサリアム(ETH、「A-」)はやや下げ、3800ドル付近で取引されている。
– ビットコインの暗号資産(仮想通貨)市場支配率は、2ポイント増の45.9%となり、3週連続で上昇を拡大した。
ビットコインは市場のリーダーとしてのトレンドを継続している。ビットコイン上場投資信託(ETF)が承認される見通しであるというブルームバーグの記事を受けて、上昇に弾みがついたが、米証券取引委員会は15日、ビットコイン先物ETFの申請を承認したことを明らかにした。これは、米資産運用会社のProSharesの「ProShares Bitcoin Strategy ETF」が承認されたもので、米国で初めてビットコインETFが承認されることとなった。上場先はニューヨーク証券取引所のArcaで、18日に正式にローンチする予定だという。
堅調な動きを見せた後、ビットコインは重要なレベルである6万ドルを維持しなければならない。先日このレベルを試す動きが見られたが、その際にはこの節目を越えることができず、そのまま下落した。
暗号通貨の王様であるビットコインは、この4週間で暗号資産(仮想通貨)市場支配率を4ポイント以上も拡大させており、強気相場の第2段階に向かう過程で、市場全体にとって良い兆候だと見ている。
ビットコインは21日移動平均線よりもはるかに高い位置で取引されており、一時的な下落の場面では5万ドル前後のサポートとなる可能性がある。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのBTCの推移率である。
イーサリアムは最近、好調なパフォーマンスを見せているものの、市場のリーダーであるビットコインには遅れを取っている。時価総額第2位の暗号通貨であるイーサリアムは、9月上旬の高値をまだ超えていない。ビットコインは急騰しているが、市場の上昇はたいてい同じ原則に従うものであるため、イーサリアムにもまもなくその時が来るだろう。
ビットコインは一般的に上昇トレンドに入ると、最初のうちは市場全体をリードするが、その後、イーサリアムのような大規模の暗号通貨に資金が流れ、最終的には小規模の投機的なコインに行き着くことになる。
そのため、4000ドルは大きな抵抗レベルとなるが、このレベルを超えると、過去の高値である4400ドル程度に近づくため、非常に強気の動きとなる。ETHは、ビットコインに遅れをとっているにもかかわらず、21日移動平均線を大きく上回っており、ポジティブなモメンタムを保っている。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのETHの推移率である。
インデックス一覧
では、10月14日までの1週間の動きを振り返ろう。
この週は、ビットコインが市場全体を再び上昇させ、ワイス・インデックスのすべてにおいて最近の上昇幅が拡大した。ビットコインとその他の大規模コインがリードしたが、小規模・中規模の暗号通貨もプラスで取引を終えた。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、広範な市場が高値を更新し続ける中、5.86%上昇した。
ワイス・50・Ex-BTC・インデックス (W50X)は3.60%上昇し、ビットコインが再び主要なアルトコインのほとんどを上回ったことを示している。
パフォーマンスを時価総額別に見てみると、「大規模コイン」が上昇率トップを維持し、次いで「小規模コイン」、「中規模コイン」の順となっている。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)が10.71%上昇したように、大規模暗号通貨は主にビットコインの強さによってアウトパフォームした。
中規模コインは最も動きが少ないものの、少しでも上昇していれば好ましい兆候だ。ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)は4.38%上昇した。
小規模コインは、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)が6.65%上昇したように、好調な週を記録した。
先週もポジティブな値動きとなったことは良い兆候だが、最近の市場の強さを考えると、一時的な下落が起こっても不思議ではない。
ビットコインが主導権を握るのは素晴らしいサインであり、アルトコインの持続的なアウトパフォーマンスによって強気サイクルが終わるまでには、まだ十分な時間があることを示している。
健闘を祈る。
サム
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