文字通りの「富の波」
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- 2022年1月12日
- トピックス
潮の流れに巻き込まれたことはあるだろうか?
力強いスイマーでも、そのパワーには圧倒されるものだ。そして、そのエネルギーを利用できるとしたらどうだろう。
だからこそ、海の力で電気を作ることは、再生可能なグリーンエネルギーの次の波だ。
– 波力発電とは、地球上の海のエネルギーをクリーンなエネルギーに変換して発電する手段だ。
地球の表面の70%以上を占めるのが海洋であり、典型的な日には、2300万平方マイルの熱帯の海が、約2500億バレルの石油に相当する熱量の放射線を吸収する。
このエネルギーの10分の1以下が電力に変換されれば、アメリカで1日に消費される電力の20倍を賄うことができる。
何百万平方マイルもの海にさざ波が立っていることを考えてみて欲しい。
米国沿岸の波の潜在的なエネルギーは、年間2兆6400億キロワット時(kWh)にも上ると考えられており、これは2020年に発生する米国の電力の約66%に相当する。
– そして、このエネルギーは60ヘルツ(Hz)の周波数に変換され、電力の提供ができる。
現在、商業的な開発では風力発電や太陽光発電に遅れをとっているが、波力発電はこれらの再生可能エネルギーを上回る可能性を秘めている。
– 波ははるか沖合の嵐から発生し、大きなエネルギーを失うことなく長距離を移動していくことができるため、発生するエネルギーは日ごとに、また季節ごとに安定した予測が可能となる。
– 水は空気の850倍の密度があるため、波のエネルギーは風の約1,000倍の運動エネルギーを含んでおり、目立たない施設とわずかなスペースで済む。
– 波力発電は、風力発電に比べて200分の1の面積しか必要とせず、アクセス用の道路も必要ないため、インフラコストも少ない。
– 波力発電装置は、一般的に高さが40〜60メートルあり、遠隔地に設置する必要がある(結果的に高い送電コストがかかる)風力タービンに比べ、騒音も小さく、視覚的にも目立ちにくいという特徴がある。一方、10mの高さの波動装置は、人通りの多い港湾地域の防波堤に組み込むことができ、必要な場所で発電することが可能だ。
– 海洋石油プラットフォーム用に開発された素材を使用すれば、可動部の少ない海洋波動装置は、風力発電装置よりも維持費が安くなる。
– また、風力発電や太陽光発電とは異なり、海の波による発電は24時間体制で行われる。
世界初の商業用波力発電所は、2000年にウェイブジェンがスコットランドのアイラ島沖で開発した。
他にも、ポルトガル、ノルウェー、中国、日本、オーストラリアなど、いくつかの国で設置されているか、あるいは建設中だ。米国では、ニュージャージー州、オレゴン州、ハワイ州の沿岸部にウィンドファームがある。
– そして、2021年の7月、米エネルギー省は、2050年までにクリーンエネルギー経済を構築するというバイデン政権の取り組みを支援するため、商業用波力発電の研究開発に2700万ドルの連邦資金を提供することを発表した。
波力発電機は、技術の向上と規模の経済性により、現在1kWhあたり4.5セント程度の風力発電機と同等のコストでの発電が期待されている。
オーシャンパワーでポートフォリオを多様化
これだけのエネルギーを生み出すことができることから、企業はそのエネルギーを取り込むための技術開発を競っている。
しかし、波力発電は非常に新しいものであるため、純粋な銘柄が3つしかないのは当然だろう。
そのうち、1つだけが私のウォッチリストのトップにある。 オーシャン・パワー・テクノロジー(OPTT)だ。
同社は、「パワーブイ」と呼ばれる自律型(送電システムに接続されていない)装置に特化しており、最新の技術を用いて海の波から発電、吸収、貯蔵、利用している。
当初は米海軍向けに設計されたパワーブイは、ハリケーン・アイリーンに耐えて耐久性を実証した。また、新しいハイブリッド型のパワーブイは、ソーラーパネルによる発電も可能となった。
いつものように、投資を行う前には必ず調べ物を行って頂きたい。
太陽が輝いている限り、海からのエネルギーは常に存在し、それを利用できる企業にとっては無限の可能性を秘めている。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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