警告通りとなったインフレ、次の展開は。
- 1458 Views
- 2022年1月11日
- トピックス
私は去年7月に、パウエルFRB議長やバイデン大統領がアピールしていた「一過性」よりも、インフレは熱く、長く続く理由を説明する記事を書いた。
その後どうなったかを見てみよう。
アメリカ労働省が発表した2021年11月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて6.8%の上昇と、1982年6月以来、およそ39年ぶりの高い水準を記録した。
では、次に何が起こるのだろうか?
インフレの指標となるのは、中古車価格だ。チャートを見てみよう。
米国最大のオートオークション運営会社で、自動車卸会社のマンハイムによると、中古車の卸売価格は、8月から9月にかけて5.3%上昇し、過去最高に達した。
直近で示された具体的な数字としては、
・ 年初来の9カ月間で、1年前の車両の平均リセールバリューは25%、7,759ドル上昇。
・ マンハイムの指標は、1年前の9月から27%上昇。
・ 価格の上昇に伴い、販売台数は前年同期比で10%減少。
しかし、需要は依然旺盛で、マンハイムでは10月までは卸売り需要が高い水準で推移するだろうと考えている。
車の価格だけではない。
木材価格、コーヒーやオート麦などの農産物価格も再び上昇している。肥料の原料となる天然ガスが数年ぶりの高値を記録したことで、肥料価格が高騰しているのだ。
コンピュータのチップも不足しており、供給が逼迫して利益を圧迫しているという話が、次々とメーカーから出ている。
最終的には、このような価格上昇分が反映され、より多くのインフレが発生することになる。
しかし、投資家には救いの手が差し伸べられるかもしれない。
インフレに打ち勝つためには、インフレ率よりも高くなるものに投資する。例えば、エネルギー株は上昇しているが、まだ割安だ。
エネルギー産業のファンドには良いものが多くあるが、世界最大のエネルギー上場投資信託(ETF)、エネルギー・セレクト・セクターSPDR (XLE)に注目している。
変動の激しいエネルギー株は、S&P500よりも少し乱高下気味だが、今後はさらにボラティリティーが高くなると思われる。
XLEから、個別銘柄を見つけることもできる。会員の皆さんは、すでにこの大きなトレンドに乗っており、今後も銘柄を増やしていくつもりだ。
インフレから自分の財産を守るために、ハイギアにシフトし、インフレの恩恵を受ける銘柄を買うことを検討してみてはいかがだろうか。
これからまだ多くのことが起こり、そして進んでいる。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。