EVによって高騰しているこの金属価格
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- 2022年2月20日
- トピックス
最近の世界の電気自動車(EV)の販売状況が活況を呈している。
このことは、多くのエネルギー金属の需給逼迫した状況にさらに圧力をかけることを意味している。
今回は、個人投資家が大きな利益を手に入れるための新しい方法を提供してくれる金属をご紹介したい。
まずは、EVの販売状況についてお話したいが、
- 今後、ブルームバーグNEFは、2030年にはEVの走行台数が2020年の11倍になると予測している。
当然のことながら、この現状は、車を走らせるために必要なエネルギー金属を圧迫している。
ただ、私の言葉を鵜呑みにしてはいけない。国際通貨基金(IMF)のチャートを見てみよう。
- IMFがあらゆる資材の供給不足を予想していることがわかる。 そしてコバルトは、グラファイトに次いで、2番目に大きく供給が圧迫されている。
ただし、この需給ギャップは、EVだけが原因ではない。IMFは、気候変動の最悪の影響を避けるためには、クリーンエネルギーへの全面的な移行の一環として、この金属需要が必要であるとしているが、典型的な電気自動車のバッテリーには、14キロのコバルトと18ポンドのリチウム、35キロのニッケル、20キロのマンガンが含まれていることを指摘しており、電気自動車が圧迫要因の1つであることは間違いない。
コバルトの価格は、今後はどうなるだろうか?
価格はどんどん上昇するだろう。
コバルト価格の上昇の波に乗れる可能性を秘めた2つの方法
コバルトは通常、他の金属の副産物として生産される。米国の主要な取引所に上場しているコバルト生産会社を探すのには長い時間がかかるが、ETF(上場投資信託)を探すこともできる。
この分野のエクスポージャーを得るための一つの方法は、ヴァンエック・レアアース/ストラテジック・メタルズ(REMX)だ。
経費率は0.6%。最大の保有銘柄は浙江華友鈷業であり、このファンドは需給が逼迫しているレアアースに多くのエクスポージャーを持っている。
このトレンドを利用するもう1つの方法は、ヴァンエック・グリーン・メタルズETF(GMET)で、去年11月11日にNYSEAmexに上場したばかりの新しいファンドだ。
経費率は0.59%で、REMXよりも多くのコバルト生産者を保有している。その保有資産には、先に述べた浙浙江華友鈷業のほか、グレンコア(GLNCY)やノリリスク・ニッケル(NILSY)など、コバルトを生産する鉱山会社がある。
要約すると、GMETはコバルトのエクスポージャーが多く、REMXは出来高が多く、より確立されたファンドだ。
自分の投資スタイルに合ったものを使うことをお勧めするが、いつものように、何かを買う前には自分でデューデリジェンスを行うことを忘れないで頂きたい。
コバルトは今後も上昇を続ける可能性があり、投資家にとってはチャンス到来となっている。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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