この銘柄を飛行させよう
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- 2022年1月17日
- トピックス
今回は、私が注目している極超音速ミサイルよりも、ややスピードが劣る乗り物についてお話したい。
私たちが知っているように、乗り物の大部分は亜音速=音速に近い速度で走行している。
(ほとんどの)戦闘機から芝刈り機、ゴルフカートに至るまで、さまざまなものがあるが、その中でも特に、亜音速の乗り物全般において、どこよりも優れたサービスを提供している会社がある。 テキストロン(TXT)だ。
テキストロンは、1923年に27歳のロイヤル・リトル氏が合成繊維の糸を製造するスペシャル・ヤーンを設立し、繊維メーカーとしてスタートした。
第二次世界大戦が始まる頃には、アトランティック・レイヨン・コーポレーションとして、パラシュートの製造会社として知られていた。
そして、将来的には航空業界の最前線に立つことを示唆している。
終戦後、同社は民間製品を作るようになり、テキストロン(Textron)に改名した。「Tex」は「織物」、「tron」 は「ラストロン」のような合成繊維の名前からきている。
- 1947年にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。
リトル氏は、1953年にバーカート・マニュファクチャリング・カンパニー(自動車の座席用装材)を、続いて1954年にダルモ・ビクター(航空レーダーのアンテナ)を買収し、テキストロンの複合企業化を開始した。
1960年には、ベル・ヘリコプターを製造するベル・エアロスペースと、クッシュマン、バッドボーイ・バギーのブランドで電気および内燃機関(ICE)を使ったゴルフカートやユーティリティー・ビークルを製造するE-Z-GOを買収し、革新的な取り組みを続けてきた。
テキストロンは1975年頃にジェイコブセン・マニュファクチャリングを買収し、ゴルフ場やスポーツ施設、商業施設向けのメンテナンス用車両(超大型芝刈り機)を販売し続けている。
そしてさらに最近では、2017年にスノーモビルやATV(四輪バギー)のメーカーであるアークティック・キャットを買収した。
- しかし、売上を支配しているのは、2014年にビーチクラフトとセスナから立ち上げられたテキストロン・アビエーション部門であり、2020年には売上の34%を同社に貢献した(2番目はベル・ヘリコプターズの28%)。
その中には、航空機や部品・サービスの39億7000万ドルが含まれている。
ビジネスジェット、ターボプロップ、高性能ピストンから、特殊任務用、軍用訓練機、その他の防衛製品まで、テキストロン・アビエーションは、あらゆる分野の飛行士のための最も包括的なラインナップを有している。また、世界の一般航空機器の半分以上を生産している従業員グループもいる。
関連事業として、テキストロン・システムズがあり、無人航空機(ドローンなど)や地上車両、フライトシミュレーター、空中・地上監視システム、精密誘導兵器、船舶、装甲車、ピストン航空機エンジンなどを製造している。
- ロードアイランド州プロビデンスに本社を置くテキストロンは、2018年、全世界で3万7000人以上の従業員を雇用している。
この1年間、同社はS&P全体と、US・グローバル・ジェッツETF(JETS)で追跡されている米国の航空会社、そしてiシェアーズ米国航空宇宙&防衛ETF(ITA)で追跡されている航空宇宙・防衛分野、iシェアーズ米国トランスポーテーションETFで追跡されている運輸セクター、さらに、ボーイング(BA)などの大手航空機メーカーまでもを上回る業績を上げている。
この銘柄を「つまらない」と言う人もいるかもしれないが、直近で過去1年間の株価上昇率は、50%を超えている。
私ならいつでも大歓迎だ。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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