今年の市場を牽引する4つの要因
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- 2022年1月14日
- トピックス
今年のニューヨーク株式相場を見通す上で投資家の皆さんは様々な疑問をお持ちだろう。
そしてその答えが、2022年の収益性を決めることになる。
誰も水晶玉で占うことはできない。しかし、2022年のニューヨーク株式相場で私が考えている4つの重要な疑問と、それに対する私の答えをお伝えしたい。
これらを正しく理解すれば、今年はあなたのポートフォリオにとって過去最高の年になると確信している。
疑問#1:
2022年の最初の取引日に金利が急上昇したことで、国債にとっては、荒れた年となるのか?これでようやく金利の持続的な上昇が始まるのか、それとも単なる一時的な動きなのか?
私の答え:
経済が負債に埋もれ、人口が高齢化し、長期的な構造的課題が依然として深刻な状況にある中で、金利がすぐに、長期間高くなることは非常に難しい。
2022年初頭には、さらに高くなると思われるが、長期金利が前回の景気循環、その前の景気循環、あるいはそのさらに前の景気循環で見られたような高さに近づくことはないと考えている。
むしろ、米連邦準備制度理事会(FRB)が数回の利上げを実施しても、長期金利は相対的に横ばいとなるだろう。
それによってイールドカーブが平坦になる。その結果、私が何カ月にもわたって推奨してきたような収入を得るための投資や戦略が継続的に行われることになる。
疑問#2:
アップル(AAPL)が世界で初めて時価総額3兆ドルに達したばかりだが、今後もテクノロジー株の優位性が続くのだろうか?S&P500は、現在のようにハイテク企業のトップヘビーであり続けるのか?
私の答え:
アップルのような巨大企業が遍在的な存在になったことは間違いない。新型コロナウィルスの発生は、リモートワークの時代に私たちの生活を維持するための最先端技術の必要性をさらに明確にした。
アップルが2018年8月に時価総額1兆ドルレベルを突破したのも不思議ではない。その後、2020年8月には2兆ドルを突破し、2022年には早々に3兆ドルを突破した。
一方、2021年末のS&P500の上位7銘柄は、すべてハイテク企業(アップルを含む)だった。これらはインデックスの27%という大きな割合を占めている。
だが、2021年の後半には、多くの小規模な2番手のハイテク企業が失速した。さらに、2021年にS&P500のセクターで最も強かったのは、実はハイテクではない。
- 第1位はエネルギーで48%弱、第2位は私の気に入っている「セーフマネー」の一つである不動産で約42%となり、テクノロジーは33%の上昇にとどまった。
大手のハイテク株が暴落するとは思わないが、市場が拡大している今年は、セーフマネーで扱うセクターが非常に良いパフォーマンスを見せると考えている。
疑問#3:
オミクロン株の感染者が急増する中、新型コロナウィルスは経済や市場を阻害し続けるのだろうか?
私の答え:
確かに感染者数は飛躍的に増えている。一日で記録的な100万人の新規感染者が米国を襲っている。しかし、多くの政府関係者や投資家が注目しているのは、感染者数の増加と、入院者数や死亡者数の増加との間に明らかなギャップがあるという別の点だ。
それには理由がある。最新の変異株は、感染力が大幅に増加しているにもかかわらず、従来型よりも重症化や致死性が低いと考えられているからだ。
これが、オミクロン株固有の性質(以前の亜種ほど肺にダメージを与える効果がない)によるものなのか、それとも世界中で何億ものワクチンが投与されているからなのかは不明だ。
しかし、投資の観点からは関係ない。
パンデミックの初期に見られた大規模なロックダウンのような状態には戻らないだろう。つまり、新型コロナウィルスが過去のように経済や市場に打撃を与えることはないということだ。
疑問#4:
再び市場が弱気になる可能性は?それは2022年に起こるのか?
私の答え:
私ほど安全性を重視して投資や戦略を提案するアナリストはいないだろう。
なぜなら、強気の相場で儲けるのは簡単で、誰もが天才に見えるが、困難な状況に陥ったとき、弱気相場の経験がない人は道を踏み外すことが多い。
彼らが投資家や会員を火の車にしてしまうのは、事前に準備をしなかったり、状況が変わったときの適応を怠るからだ。
今のところ、差し迫った弱気市場を警告するような金融や流動性の状況には見えないが、私は注意深く見ており、もしそうなったら場合は、あなたに警告するため、ご安心頂きたい。
それまでの間も、あなたはセーフマネー銘柄やセーフマネーセクターから大きな利益を得ることができる。先ほどの数字がそれを証明している。また、これらの銘柄は、あなたを激しいボラティリティに晒すのではなく、安心した眠りを提供してくれる。
つまり、上記4つの疑問に対する答えがあれば、あなたは2022年に大きな成功を収めることができると確信している。
そして、1年の間に状況が変化しても、私はその都度、あなたをサポートし続ける。
それでは、また。
マイク・ラーソン
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