ネガティブなニュースを受け、暗号資産市場は急落
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- 2022年1月28日
- トピックス
- ビットコイン(BTC、格付け「A-」)は、心理的に重要な4万ドルのレベルを下回った。現在は3万7000ドル前後で推移している。
- イーサリアム(ETH、格付け「A」)はさらに悪化し2400ドル付近で取引されている。
- ビットコインの暗号資産(仮想通貨)市場支配率は、70べーシスポイント増加して40.7%となった。注目すべきは、依然として40%~42%の範囲内で取引されている点だ。
ロシアが暗号通貨の採掘と取引を禁止することを検討しているというニュースを受け、暗号資産(仮想通貨)市場は下落する場面があった。ロシアは世界第3位のビットコイン採掘国であるため、今回の措置は短期的にはその採掘速度(ハッシュレート)に悪影響を及ぼす可能性が高い。
ビットコインをはじめとする暗号通貨は、他のリスク資産との相関性が高いことから、さらなる売り圧力にさらされている。最近、暗号通貨はテクノロジーや成長株と連動して取引されており、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策とインフレは、短・中期的に価格に影響を与え続けるだろう。
しかし、より強い反発なしに、暗号市場が急激な売りを続ける可能性は極めて低い。ビットコインは現在、11月9日につけた史上最高値の6万9000ドルを一時45%超下回って取引される局面があり、21日移動平均線を大きく下回っている。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのBTCの推移率である。
イーサリアムも勢いを失い続けている。ビットコインとは異なり、イーサリアムは直近で21日移動平均線を超えることができなかった。今年に入ってからはまだ短期的な指標を超えておらず、ネガティブなニュースの展開を考えると、短期的な指標を超えるのは難しいかもしれない。
しかし、プラットフォームの普及率は急上昇しており、投資家は今年後半に行われるETH 2.0のフェーズ1の展開とプルーフオブステークの検証への移行を待ち望んでいる。EIP-1559アップデート後に燃やされたイーサリアムの手数料は160万ETH(45億ドル)に近づいている。
デフレは、長期的にはイーサリアムの助けとなるはずだ。
以下の図がコインベース(COIN)上でのドル建てのETHの推移率である。
インデックス一覧
では、1月20日までの1週間の動きを振り返りましょう。
ワイス・50・クリプト・インデックス (W50)は、ほとんどの資産が堅調に推移したため、ごくわずかな0.08%の上昇にとどまった。
ワイス・50・Ex-BTC・クリプト・インデックス (W50X)は0.24%下落し、ビットコインのパフォーマンスをほぼ反映した。
パフォーマンスを時価総額別に見ると、どれも互いに一致した動きを見せたことがわかる。大規模コインが唯一のプラスとなったが、僅かなものにとどまった。
ワイス・ラージキャップ・クリプト・インデックス (WLC)は、0.49%の上昇で中小規模のアルトコインをわずかに上回った。
ワイス・ミッドキャップ・クリプト・インデックス(WMC)が0.71%の下落となり、中規模コインはほぼ横ばいとなった。
小規模コインは下落したが、ワイス・スモールキャップ・クリプト・インデックス (WSC)は1.35%の小幅な下落にとどまった。
今後の推測
暗号資産(仮想通貨)市場が成長株やその他のリスク資産との相関性を高めているため、短期的には強い逆風が吹く可能性があるが、長期的な成長にはほとんど影響しないだろう。
普及はより重要であり、大きな進歩を遂げている。イーサリアムが資産処理量で世界最大のプラットフォームであることは、業界にとって良い兆候だ。
ロシアの暗号資産ニュースは、ビットコインに長期的に大きな影響を与えないはずだ。 採掘(マイニング)業界はすでに中国の禁止令から立ち直っており、他の場所でも生産能力を回復することができる。禁止令が施行された後、多くの採掘者(マイナー)はこぞって合法的な場所に移っている。ビットコインのハッシュレートは、短期的には50%下落したが、現在は新たな高みに到達し続けている。
投資家は、短・中期的にはさらなる恐怖とボラティリティーを乗り越える必要があるだろうが、ファンダメンタルズと広範な採用により、長期的な見通しは極めて明るい。
健闘を祈る。
サム
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