金の時間がついに巡ってきたかもしれない
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- 2022年2月18日
- トピックス
私は1年近く、金の動きに失望していた。しかし、ついに金の時間が巡ってきたのかもしれない。
ただし、これはウォールストリートが言っていることとは逆だ。
ほとんどのアナリストは、FRBが金利を引き上げることから、金は弱気の年になると予想している。なぜ彼らが間違っているのか、なぜ私が正しいのか、そして、そこからどうやって利益を得ることができるのかをご案内したい。
プライスアクション
まず、FRBが今年中に3回、あるいは4回の利上げを予告しているにもかかわらず、金価格は17日に1900ドル台に乗せて終えた。一時は1904.0ドルと中心限月として昨年6月以来8カ月ぶりの高値を付けるという事実がある。
また、ウォールストリートのアナリストには、利上げは7回になるかもしれないと言う人間もいるが、彼らは、自分たちのポートフォリオに有利になるように話しているだけだ。
FRBが7回も利上げをすることはあり得ないだろう。その理由は無限にある。
- FRBが金利を上げれば上げるほど、新たに借りた借金の利息が増えていく。
先日、中央銀行は、当面は資金金利の目標レンジを変更しないが、「誘導目標レンジを引き上げることが間もなく適切になると予想している」と発表した。
- これは、市場の予想よりもはるかにハト派的だ。
つまり、金価格は、7回の引き上げという予測をはねのけているため、私の見方は恐らく正しいだろう。
ETFの強気な動き
最近では、わずか1日で、金現物最大の上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・シェアーズ(GLD)は、ドルベースで過去最大の純流入額を記録した。これは、2004年にファンドの取引を開始して以来のことだ。
- 1日で16.3億ドルがファンドに流れ込み、27.6トンの金を買ったことになる。
金ETFが金を買えば、それは金にとって短期的なプラスとなる。さらに重要なことは、投資家のセンチメントが変化していることを示していることであり、これが金価格を大きく上昇させる可能性がある。
実質金利は現実的
実質金利とは、名目金利からインフレ率を差し引いたもので、現在のフェデラル・ファンド・レートは0.25%。12月に米国のインフレ率が7%に達したことは、今さら言うまでもないだろう。これにより、実質金利は急激なマイナスとなった。
実質金利がマイナスになると、金の保有に反対する論拠の一つである「金には利息がつかない」という点が崩れてしまう。実質金利がマイナスの世界では、フェデラル・ファンド・レートに依存している多くの銘柄(例えば国債の利回り)にも利息がつかない。実
つまり、実質金利がマイナスになることは、金にとっては追い風になる。確かに、実質金利や実質国債の利回りは上がっているが、でも、依然としてマイナスだ。
どちらかというと、短期的には、金の価格は実質利回りに合わせて上昇しているように見える。
どのように投資するか
金の直近の底値は1月6日で、株価全体が下がっている中での底値だったため、金はより魅力的だ。そして、さらに魅力的なのは、金鉱業株と銀だ。
私のようにこの市場を長く見てきた人なら、金が底を打つと、金にレバレッジをかけている鉱山会社が率先して上昇することをご存知だろう。
銀もまた、金にレバレッジをかけている。
- そして銀は、貴金属の新たな強気相場に入ったと考えられる通りの動きを見せている。
新たな金の強気相場を確認するには、まだプライスアクションが必要だ。それは、金の終値が1908ドルを超えてくるまでやって来ないだろう。
待つことは悪いことではないが、それは、今から金が強気相場入りするまでの間に金鉱業株が生み出す可能性のある莫大な利益を放棄することになる。
- なぜなら、私はこの潜在的なラリーの波に、金や銀の鉱業株を使って乗るからだ。
それは、鉱業株が原資となる金属にレバレッジをかけている。彼らの動きは爆発的なものになるだろう。
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)は、最大の鉱業株を所有している。ここから始めるのも良い。
また、ニューモント(NEM)やバリック・ゴールド(GOLD)、フランコ・ネバダ(FNV)をはじめとする上位保有銘柄を掘り下げてもよい。
選ぶのはあなた自身だ。
金の時間がいよいよ迫ってきているため、今から時計をセットしておくことをお勧めしたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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