戦争サイクルへの投資
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- 2022年4月11日
- トピックス
ウクライナ戦争は、ウクライナだけの問題ではない。
プーチン大統領は、ソビエト連邦を復活させ、その過程で西側諸国を踏みにじる狙いだ。そして、悪党仲間の助けを借りている。
戦時サイクルは、この流れを予言していた。今回お話したいのは、何がこれから起こるのかについてだ。
ロシアのウクライナ侵攻が、第二次世界大戦以来の危険な地政学的危機の序章となるかもしれないことを私は恐れている。
私は警鐘を鳴らす者でも、恐怖を煽る者でも、終末論を唱える者でもない。
私は歴史や人間行動、市場、そしてこれら全ての原動力となるサイクルについて学ぶ人間に過ぎない。
現在の状況は次のとおりだ。
- 中国、ロシア、イランという新たな「枢軸」は、米国を打ちのめしたがっている。
そして、中国は今もロシアの石油を買っているため、中国がプーチンの軍資金になっている。
しかし、今、世界を騒がせているのはロシアだ。
なぜなら、プーチン大統領のウクライナ侵攻は、彼の究極の夢である「ソビエト連邦復興」への次のステップに過ぎないからだ。
ソビエト連邦の復活
ウクライナ戦争以前から、ロシア経済は苦境に立たされていた。
そして今、米国による制裁が加速しているため、首の皮一枚でつながっている。
しかし、ドイツなどと違い、ロシアが貧困にあえぐ国民から引き出せるお金は限られているため、 旧ソ連圏の人々を脅迫や侵略によって取り戻すことによって得られる税収を狙っている。
さらに天然資源と供給路に手に入れることができる。
またロシアは、2018年の3月から5月の間だけで810億ドルの国債と債券を売却している。 米国債保有残高の84%という驚異的な数字だ。
今はわずか24億ドル。なぜなら、
- ロシアが「敵対国」の金融資産にそれだけの国富を縛り付けるわけにはいかないからだ。
そのため、過去最高水準の金、地金の国家備蓄によって分散させた。
一方、アジアでは、南シナ海をめぐって米国と中国が(再び)対立している。そして、中東というくすぶる焚き火は、いつ火がつくかわからない。
- 言いたくはないが、今、最も強気なトレンドのひとつが戦争だ。
戦争サイクルと呼ばれるもので、今まさに上昇気流に乗っている。
世界各地で軍隊が大混乱を引き起こす中、私たちにできることは何もないが、自分たちのポートフォリオを守ることはできる。
- 防衛のために、防衛に投資する。
米国は軍事的優位性の維持に既得権を持ち、米政府はそのためなら財布の紐を緩める。2020年、同国の軍事費は次の11カ国の合計を上回った。
防衛産業が政府と深い結びつきがあるのは、当然のことだ。実際、年間700人以上のロビイストに資金を提供しており、これは議会の上院議員や下院議員の総数を上回る。
- 過去20年間、防衛関連企業は政治献金に2億8500万ドル、政策決定に影響を与えるために25億ドル以上を費やした。
今年のバイデン大統領の予算では、軍事費が7530億ドル、つまり国の裁量予算全体の約50%を占めている。国防総省は1日あたり20億ドル以上使っていることになる。
- そして、戦争が勃発した今、大きく膨れ上がるだろう。
iシェアーズ・米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)は、年初からすでに大きな成果を上げており、今後も投資家に多大な利益をもたらすと思われる。
ITAは2021年12月を底に11.5%上昇している。
誰も戦争を望んではいないが、もし戦争が避けられないのであれば、投資家は世界的な不安の中で潜在的な利益を探すのが賢明だろう。
いつものように、購入する際には、ご自身で調べることを忘れないで頂きたい。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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