「損失」が「利益」になる可能性
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- 2022年5月9日
- トピックス
自分のトレードで勝つと、投資家として報酬を得ることができるということは、当然のことだ。
だが、負けトレードでも報酬が得られるとしたらどうだろうか?
不可能ではない。
実際、私のチームと私が開発したインカムに焦点を当てた方法の標準的な部分でもある。
そして今回は、その方法をお伝えしたい。
まず、戦略の前提からご説明しよう。 投資家はより良いインカムの選択肢を必要としている。
銀行のCD(譲渡性預金)や普通預金、国債、ジャンク債では意味がない。
インフレ率が8.5%となった今、利回りが8.5%に満たないのであれば無意味だ。
そこで、オプションを「買う」のではなく、「売る」ことが重要となる。
リサーチや研究によれば、オプションを買うと、取引の約8割で負けることが予想されている。時間の経過とオプションのコストが不利に働き、購入したオプションの多くは単に無価値なまま期限切れとなる。
しかし、オプションの売りはもっと高い確率の戦略だ。その確率を逆転させ、自分に有利にする。
ワイスのバックテストと実際の経験から、適切なテクニックとツールを自由に使えば、トレードの勝率を80%以上に高めることができることが分かっている。97%〜98%という高い可能性だ。
このような勝率でも、負けることはある。インカムを得るためにプット・オプションを売り、満期時に対象となる原資産の価値がオプションの権利行使価格を下回った場合、その株式を購入する必要がある。 これを「権利行使」と言う。
しかし、いわゆる負けトレードでも、すべてが失われるわけではない。
価値のあるものを所有することに変わりはないからだ。対象となる原資産の株式や上場投資信託(ETF)が一時的または緩やかに下落している場合に限り、裏を返せば、それによって報酬を得ることができる。
具体的には、株式が回復するのを待つ間、株式に対してカバードコールを売ることができる。そして、それを毎月何度も繰り返すことで、次々と追加のインカムを得ることができる。
その結果、 敗者でも勝者になることができる。
もちろん、うまくいかないこともある。原資産である株式やETFが下がり続けるだけなら、株式で損をすることになり、カバードコールのインカムではそれを相殺することはできない。
また、戦略を実行するために十分な資本や購買力を蓄えておく必要がある。つまり、このテクニックは確実ではない。確実なものは何もない。
だが、私たちの経験では、利益を得られるのはあなたの買ちトレードだけではないことが分かっており、あなたの負けトレードも可能なのだ。
それでは、また。
マイク・ラーソン
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