53回連続で投資家の期待を超えてきた銘柄
こんにちは。Weiss Ratings Japanの安居です。
先週は大きく上がりましたね ^^)
少し前は世界恐慌以来90年ぶりの下落！なんて怖い見出しがたくさん出ていましたが
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220521-OYT1T50094/
ここ数日で
・ほぼ全ての相場が上昇する急旋回
・金融引き締めに楽観の見通し
・大幅続伸！物価上昇の鈍化を好感
といった見出しがたくさん出ています。
以前もメルマガで書いたと思いますが、株価が上がれば明るいニュースが株価が下がれば暗いニュースが出る傾向にあります。
世界ではいいことも悪いことも無数に起こっていてその中から何を取り上げるか、どう解釈するかなのでニュースに振り回されないことも重要です ^^)
株価が上がって良いニュースがどんどん出たからといって「乗り遅れる！急いで投資しないと」と考える必要もなければ、株価が下がって悪いニュースが出てきたからといって「もうだめだ！急いで売却しないと」と考える必要もないということ。
投資は人生設計そのもの。
真剣に考え、真摯に向き合うことも大切ですが日々のニュースには気楽に向き合いましょう ^^)
前回のメルマガでは「下落と向き合う3つの投資」というタイトルで今のような状況でどう投資していくべきか？僕なりの考えを紹介しました。
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毎回、楽しく拝読しております。今回もありがとうございました。市場の下落時のマインドセットは精神的な安定剤です。
H.R 様
この激動の時にワイスレーティングに出会えたことは大変良かった
W.T 様
これから先10年持ち続ける間に半減する可能性もありますが、そしたら大チャンスですね。いつもヒントをいただけるメルマガをこれからも楽しみにしています
M.K 様
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コメントをくださった方、ありがとうございます^^)
前回のメルマガはこちらからご確認ください
↓
今日は久しぶりに「最高ランク米国株25銘柄」から今投資したい銘柄を取り上げたいと思います ^^)
それは
ユナイテッドヘルス・グループです。
名前を聞いたことがある方は多いと思います。
アメリカでは医療保険シェアNo1のヘルスケア銘柄です。
この企業はいろんな”強さ”を持っていますがひとめ見るだけで強さが伝わる画像があります
それがこちら。
※tradingviewより
いやただの株価チャートじゃん…
いえいえ、確かにこのキレイな右肩上がりは企業の強さを物語るものですが、
注目して欲しいのは下にある小さい緑色の「E」です。
小さくて見えにくいと思いますが緑色の「E」がたくさん並んでいます。
これは決算を表したものでトレーディングビューでは決算内容がアナリスト予想を上回っていたら「緑」予想を下回っていたら「赤」で表示してくれています。
つまりですよ…
これだけ緑色が並んでいるということは…
ユナイテッドヘルスは直近53回の決算全てでアナリスト予想を上回る売上・利益を出してきたということなんです！(頑張って数えました笑)
めちゃくちゃすごいですよね ^^;
株価は基本的に、将来の期待によって決まります。将来の見通しが良ければ上がるし、悪ければ下がる。
もちろん他にも無数の要因がありますがそういう傾向があるわけです。
で、ユナイテッドヘルスはその将来の期待「これくらいの利益を出すだろう」という見通しを常に上回ってきました。
比較できるように他の企業も見てみましょう。
まずはアマゾン
※tradingviewより
赤色が目立ちますね ^^;もちろんアマゾンは世界最高の企業の一つで多くの投資家を豊かにしてきました。
それでも何年も連続で期待を超え続けることは簡単ではありません。
グーグルはどうでしょうか。
※tradingviewより
アマゾンと同じく、赤色が目立ちます…
グーグルが弱い企業というわけではありませんよ。グーグルほどの企業でさえ、期待を超え続けるのは難しいということです。
続いてアップル
ほとんど緑色ですが、時々赤色もありますよね。
アップルの名誉のために言っておくと期待が高すぎることも要因だと思います ^^;
それに2000年代はほぼ全ての決算で予測を上回ってきました。
ということでユナイテッドヘルスに戻りましょう。
※tradingviewより
しばらく眺めていたいくらいキレイな緑色です(笑)
2006年〜2009年ごろリーマンショックの頃はやはり影響を受けてしまい予想を下回ることが何度かありましたが、その期間を除けば2000年代も全て緑色です。
ユナイテッドヘルスの事業について細かな説明はいらないと思います。
医療保険や医療サービスのように人が安心して生活する上で不可欠なサービスをしっかりと提供しています。
そして今年の米国株を動かす大きな要因「利上げ」も保険事業にとってプラスといえます。
生命保険を例に考えてみましょう。
基本的に生命保険は20年、30年という長期契約で一定の保険料を納めることで、一定の保険金を受け取ることができます。
そして保険会社は預かった保険料を必要になるまで運用して増やしています。
簡単な図にするとこんなイメージ
変額保険のように運用実績によって保険金が変わるものもありますが、おそらく多くの人が契約時点でいくらもらえるか確定しているタイプの保険を選んでいると思います。
保険会社は一般的に、長期債券などの安全資産を中心に運用しています。
そして金利が上がると、債券利回りも上がりますよね ^^)
運用利回りが上がるのに顧客に支払う保険料が一定なら…
この辺をちゃんと理解するには保険会社の運用内容やデュレーション・ギャップなども考える必要がありますし、ユナイテッドヘルスは他にもいろんな事業を展開しています。
なので実際に投資判断をするにはもっと情報を集め、分析しないといけませんが、多くの企業にとってマイナス要因の利上げがユナイテッドヘルスにとってはプラス要因になると考えられそうですよね ^^)
ということで直近の業績やWeiss Ratingsの評価を見てみましょう。
といっても一番見て欲しかったのは緑色の「E」が並んだ画像なのでサラッといきます ^^;
まずは業績、売上と利益です。
※tradingviewより
青が売上オレンジが純利益です。
決して利益率が高いビジネスではないようですが、ここ数年は利益も2桁成長を続けてきます。
業界No1の企業が連続して2桁成長を続けるってすごいですね ^^)
続いてWeiss Ratingsの評価
文句なしですね。
ちなみに過去の履歴を見ると、10年以上にわたりずーっと「買い評価（Bランク以上）」を維持し続けています。
Dividend(配当評価)があまり高くありませんが増配率以上のスピードで株価が上がり、配当利回りがあまり高くないからだと思います。
といっても・13年連続増配・過去5年の増配率は約18%なので、配当銘柄としても安心できる魅力があります ^^)
ということで今回は最高ランク米国株の中からユナイテッドヘルスを取り上げました。
前回のメルマガ「下落と向き合う3つの投資」では、
・超長期投資
・高配当投資
・下落に強い銘柄を買う
という考え方を紹介しましたが、
ユナイテッドヘルスは
・景気に左右されにくいサービスを提供しているので 長期で保有しやすく
・配当利回りは低いもののしっかりと増配を続けていて
・今の下落局面にも強い(利上げ耐性がある)
そんな3つの方法どれにでも当てはまる銘柄だと思います ^^)
ぜひユナイテッドヘルスや他の保険銘柄を調べてみてください。
最高ランク米国株25銘柄の中には別の保険銘柄もランクインしています ^^)
ちなみにセーフマネーレポートではユナイテッドヘルスのように景気に左右されにくい強いヘルスケア銘柄をたくさん保有しています ^^)
ぜひチェックしてみてください
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格付け情報のほか、アメリカ人アナリストの記事もたくさんあるので、ぜひご覧ください
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